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がん、かかると治療費1千万?発見時の進行度や治療法で大きな差 高額化の恐れも
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150531-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 5月31日(日)6時1分配信
今月、俳優の今井雅之さん、女性漫才師の今いくよさん(今いくよ・くるよ)が亡くなったが、ふたりがおかされていた病気は共にがんだった。
今やがんは日本人の2〜3人に1人がかかるとされている病気であり、長年日本人の死因第1位でもある。国立がん研究センターの調査によると、2010年の罹患数(その年に新たにがんと診断された人)が男性で46万8048例、女性で33万7188例の合計80万5236例。13年にがんで亡くなった人は男性で21万6965人、女性で14万7897人の合計36万4872人に上る。さらに1985年から現在に至るまで、罹患数、死亡数共に年々増加の傾向なのだ。
そんながんだが、気になるのはもし罹患してしまった場合にかかる治療費である。昨年11月に放送されたテレビ番組『爆報! THEフライデー』(TBS系)にて、ボクシング元WBA世界ミドル級チャンピオンでタレントの竹原慎二氏が膀胱がんで治療していたことを明かし、特に治療費が1000万円もかかったということが世間で話題になった。
そこで、がん治療にまつわる金銭事情について『がんとお金の本』(ビーケイシー)の著者であり、自身の経験をもとに多くのがん患者の相談を受けているファイナンシャルプランナー・黒田尚子氏に話を聞いた。
●がん治療費の目安は100万円程度
「竹原さんは保険適用の標準治療ではなく、補完代替医療など保険適用外の治療を行ったために非常に高額になってしまったようです。膀胱を残したいという意思を持つ竹原さんはどの医師にも摘出が必要だと言われたため、いくつもの病院を回ったと聞きます。また、びわの葉療法や1本3万円もする海藻エキス入りドリンクといった免疫力をアップさせる健康食品・サプリメントも利用していたといいます。標準治療であれば保険適用となる3割の負担で済みますが、竹原さんのように補完代替医療を利用した場合、多くの治療費は全額自己負担のため非常に高額になる可能性があります」(黒田氏)
では、一般的な治療の場合、がん治療にはどの程度お金がかかるのだろうか。
「東北薬科大学の濃沼信夫教授による2013年の調査では、まず、がん全体の平均が92万円となっています。その内訳が入院費28万円、外来費24万円、健康食品購入等20万円、民間の保険料36万円です。次に部位別に自己負担額を見ると、大腸がんが126万円、肺がんが108万円、乳がんが66万円、胃がんが102万円、前立腺がんが97万円になっています」(同)
標準治療であれば、部位の違いによって異なりはするが、治療費は概ね100万円程度のようだ。
「加えて、治療にかかるお金は病期(進行度)によって大きく変わるといわれています。例えば、早期がんの場合、最初に手術で切除します。その後に再発防止の治療として抗がん剤や放射線治療をしたり、乳がんであればホルモン治療をしたりします。ですから一番お金がかかるのは1年目で、その後年数が経過するにつれて金額が減っていきます。ただ、進行がんの場合、手術では取れないため抗がん剤治療をするとなると、仮にABCDという4種の抗がん剤があったとして、Aが効かなかったらB、Bが効かなかったらCと抗がん剤を変えていきます。効果の高い抗がん剤は薬価も高いので、使えば使うほど、治療期間が長ければ長いほど治療費は増加してしまいます。よって、どの病期で発見されるかというのは非常に大きいといえます」(同)
効果の高い抗がん剤が出て治癒率や生存率が上がることは好ましい半面、その分医療費が高額になる恐れもあるのだ。
●負担を軽減させるには
そして、たとえ標準治療だとしても、がんになれば100万円程度の負担を抱えてしまうことになる。公的医療保険の高額療養費制度などが利用できるにしても、治療が長引いたり補完代替医療を利用したりした場合、その負担はますます増えていく。
では、今後がんの医療費が下がることはないのだろうか。
「新たな抗がん剤が開発されることで、治療の選択肢は増えるでしょう。ですが、その選択肢をいくつも使用してしまうと、当然治療費も増えていきます。ほとんどの医師は患者のがんが治ることを第一に考えるので、患者がどの程度の経済的負担まで耐えられるかまではわかりません。そのため、不安な点があれば治療を受ける前に治療方法や費用をきちんと相談することが重要です。加えて、今は抗がん剤治療も外来で受けられますし、吐き気などの副作用を抑える薬も開発されているため、仕事を続けながら、つまり収入を得ながら治療を行えるようにもなっています。がんは治療の期間が長いということ、お金も多くかかる可能性があることを考慮し、がんにかかったからといって安易に会社を辞めてしまうのではなく、仕事を続けながらの治療を目指すべきだと私は考えます」(同)
今やがんは決して治らない病気ではなく、今日の医療の発展によって治癒率や生存率は飛躍的に伸びている。しかし治療を受けるためには当然それ相応の経済的負担を負う必要がある。
だが、黒田氏が言うように働きながら治療を行ったり、がん保険や医療保険を活用したりすることでその負担を軽減させることは充分に可能なようだ。
(文=日下部貴士/A4studio)
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