http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/151.html
Tweet |
金融庁、金融機関に米利上げに備えたリスク管理強化促す=関係筋
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0YJ4EH20150529
2015年 05月 29日 16:37 JST
[東京 29日 ロイター] - 金融庁が年内にも想定されている米利上げなどに備え、金融機関に対してリスク管理の強化を促していることがわかった。超低金利環境が続く中、収益力強化への取り組みについても、あらためて早めの経営判断を求めている。複数の関係筋が明らかにした。
関係筋によると、5月下旬に行われた地方銀行経営者との会合に出席した金融庁の細溝清史長官は、海外経済のリスク要因として、年内にも想定されている米連邦準備理事会(FRB)による利上げのタイミングとテンポを指摘し、「グローバルな金融システムに影響を与えると思う。引き続き注視していく必要がある」との見解を示した。
米利上げをめぐるリスクについては、米金利に連動した日本の長期金利上昇の可能性のほか、国際的なマネーフローの変化に伴う国際金融資本市場の変動やアジアを含めた新興国経済への影響などが懸念されている。
細溝長官は、ギリシャの債務問題の行方や中国のシャドーバンキング問題なども含め、日本の銀行に直接的に大きな影響を与えることはないかもしれないとしながらも「実体経済や市場を通じての影響は、必ず起こる」と警戒感をにじませた。
こうしたリスクを踏まえ、経営者に対してストレステストの活用や、自己資本および流動性の検証など「適切なリスク管理を行うことが大事だ」と備えを促した。
金融庁は昨年9月に公表した「金融モニタリング基本方針」で、マクロ経済や市場動向を含めた金融システム全体のリスクを分析し、金融機関のリスク管理態勢を検証する「マクロ・プルーデンス」を重点施策のひとつに掲げている。
一方、細溝長官は、中長期的な課題として少子高齢化の進行などによる地域経済の構造変化への対応にもあらためて言及。「5年後、10年後を見据えたビジネスモデルの検証」の必要性を強調した。
超低金利環境の継続による利ザヤ縮小などで「低収益性がリスクになりつつある」との問題意識を示し、収益力の強化や資本政策など「今年取り組まなければいけない経営判断については、きちんと行ってほしい」と要請した。
金融庁の広報担当者は、長官がどのような発言をしたかについては言及しなかったが、「当庁が昨年9月の金融モニタリング基本方針で示した通り、内外の経済情勢の変化や資本市場の動向は、金融機関の経営にも影響を及ぼす。当庁は、金融機関のリスク管理がしっかりしているか注視している」と述べた。 (伊藤純夫 和田崇彦 編集:田巻一彦)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。