26日の東京外国為替市場で円安が加速した。円は対ドルで15時30分すぎに１ドル＝122円70銭近辺と、2007年７月以来７年10カ月ぶりの安値を付けた。米国の年内の利上げ観測が強まり円売り・ドル買いが進むなか、連休明けの欧州投資家のドル買いも加わり勢いに拍車が付いた。今後、為替相場はどう動くのか。市場関係者に聞いた。

「次は124円14銭が視野」

田中誠一・みずほ銀行国際為替部次長

　26日の東京外国為替市場で円相場が約７年10カ月ぶりの安値を付けたのは、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の年内利上げが強く意識されているためだろう。ＦＲＢのイエレン議長が22日の講演で年内の利上げを示唆して以降、ドル独歩高の様相が鮮明になった。米景気回復の遅れを受けて、市場の一部では「米利上げは2016年に後ずれするのではないか」との思惑が出ていたため、ドル高に弾みが付いたとみている。日経平均株価が連日で約15年１カ月ぶりの高値を更新するなど、投資家のリスク選好姿勢が強まっていることも円売り・ドル買いを誘っている。

　短期的な投機筋のドルの買い持ち高には依然として余裕があるため、円安・ドル高の流れは当面続く公算が大きい。次の重要な節目として意識されている、2007年の安値（07年６月22日、124円14銭）はすでに視野に入ったとみてよいだろう。

「過剰な米利上げ期待は禁物　反動も警戒」

宇野大介・三井住友銀行チーフストラテジスト

　26日の東京外国為替市場で加速した円安・ドル高は、ギリシャ問題を背景にした対ユーロでのドル高が波及し損失覚悟の円売り・ドル買い注文を巻き込んだために起きたものだ。円が心理的な下値のメドだった１ドル＝122円03〜04銭を割り込んだことで、次の節目は07年安値の124円14銭ぐらいしか見当たらない。円相場は当面は124円台を探る展開になりそうだ。

　円売り・ドル買いが勢いづいた理由の１つとして、市場では米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のフィッシャー副議長が25日、段階的な利上げ方針を改めて示したことを挙げるムードがある。ただ足元の米経済指標は強弱入り交じっており、ＦＲＢがすんなりと利上げの道筋を進めるかは分からない。フィッシャー副議長の発言への過剰反応は禁物だ。もしこの先、フィッシャー氏のコメントを手掛かりに円安・ドル高の地合いが続いたとすれば、円には反動高の可能性が常にあると意識すべきだろう。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕

http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXLASFL26HB1_26052015000000

　26日の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は終盤、欧州勢の参入で投機的なドル買い・円売りが加速し、一時約7年11カ月ぶりとなる1ドル＝122円台後半に急伸した。午後5時現在は122円52〜53銭と前日（午後5時、121円63〜63銭）比89銭のドル高・円安。

　早朝は121円50〜60銭前後で取引された。午前はFRBの年内利上げ観測とギリシャ債務問題への警戒感を背景としたユーロ売り・ドル買いにつれ、121円70銭台に続伸、その後は正午すぎまでもみ合いが続いた。午後に入ると、ドル買いが再び優勢となり、欧州勢が参入し始めた午後3時すぎから急速に上昇。年初来高値の122円02銭を一気に上抜け、一時122円75銭前後の高値を付けた。その後は利益確定の売りも出て緩み、122円台半ばで推移した。

　午後3時すぎからの急伸の理由について市場関係者からは、「ドルがじり高基調だったところに欧州勢が円売りを仕掛け、ドルショート筋のストップロスのドル買いを巻き込んだ」（外為ブローカー）とみられるほか、「休み明けのロンドン勢が米国の年内利上げ観測に加えて、スペインの選挙結果を受けての先行き不透明感やギリシャ債務問題を材料視し、ドルを買った」（大手邦銀）との指摘があった。

　ユーロは対円でほぼ横ばい、対ドルで下落。午後5時現在は1ユーロ＝133円54〜56銭（前日午後5時、133円47〜48銭）、対ドルでは1．0899〜0900ドル（同、1．0973〜0973ドル）（了）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150526-00000019-jijc-brf

http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/764.html#c1
過去から予想するなら、海外勢が勝つ確率が高そう

　【ロンドン時事】連休明け２６日のロンドン外国為替市場では、４月の米耐久財受注を受けてドル買いが加速し、円相場は２００７年７月以来約７年１０カ月ぶりに１ドル＝１２３円台に急落した。午後１時４２分現在は１２３円００〜１０銭。（2015/05/26-21:58）

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015052600886

　　（ブルームバーグ）：26日午前のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円でほぼ８年ぶりの高値を付けた。第１四半期に減速した米国の景気が回復しつつあることを示す経済指標を受け、ドル買いが入った。

ニューヨーク時間午前９時59分現在、ドルは対円で前日比1.3％高の１ドル＝123円09銭と、2007年７月以来の高水準。対ユーロでは0.6％上昇し１ユーロ＝1.0915ドル。一時は1.0885ドルと、４月28日以来の高値を付けた。

http://www.bloomberg.co.jp/bb/newsarchive/NOYOGRSYF01S01.html