★阿修羅♪ > 経世済民96 > 858.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
ドローン、危険ばかり挙げて過剰規制の愚かさ ビジネス化で大きく世界に遅れる懸念(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/858.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 5 月 26 日 07:28:25: igsppGRN/E9PQ
 

ドローン、危険ばかり挙げて過剰規制の愚かさ ビジネス化で大きく世界に遅れる懸念
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150526-00010000-bjournal-bus_all
Business Journal 5月26日(火)6時1分配信


●「規制」でアドバンテージを逃したイギリス

 18世紀後半のイギリスでは、蒸気機関車を発明したジェームズ・ワットの助手であるウィリアム・マードックにより、蒸気自動車の開発が他の国に先駆けて行われていた。1833年には世界で最初の自動車による都市バスの営業がロンドンで始まり、36年にはロンドンから海辺のブライトンまで1万人以上の旅客を輸送していた。まさに当時のイギリスは、自動車分野のビジネスで世界の最先進国になりつつあった。

 しかし、どの時代・どの国においても新しい技術に対して脅威を感じる人は多く、異論や反論は起こる。19世紀のイギリスにおいて、「鉄のイノシシ」である自動車に対してその利便性より脅威を感じる人も多く、さまざまな妨害や過剰な規制が行われるようになった。

 その最たる例の1つは65年に導入された「赤旗法」だ。この法律によって、自動車は市外では時速4マイル(約6.4キロ)、市内では時速2マイル(約3.2キロ)と普通の人が歩くスピードよりも遅い時速で走ることが義務付けられてしまったのだ。こうなってしまうと、当時の「競合」である馬車よりも速く移動できることに魅力を感じた人も利用は遠のく。これにより、世界の先頭を走っているはずだったイギリスで自動車産業は衰退してしまい、法的規制が少なかった米国などにその立場を譲ることになった。

●見過ごせないドローンのポテンシャル

「空の産業革命」を牽引するともいわれているドローンについても、日本をはじめとする各国で同じようなことが起こりつつある。ドローンとは、もともとは軍事用として使われてきた無人飛行機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)のことで、米アマゾンが小型無人機による「空の宅配サービス」を始めると発表したことから急激に注目を集めるようになった。

 しかし、昨年に起きた米国ホワイトハウスや日本の首相官邸への侵入事件により、テロや犯罪に悪用される問題や、企業や他人のプライバシー侵害の問題、空中での事故発生の問題などが懸念され、飛行を規制する声が上がっている。欧米諸国ではすでに商用利用について許可制を敷くなど制度策定が進められているが、日本は検討中の段階だ。今後、飛行場所や速度、機体重量、操縦者の免許登録等の規制が遅かれ早かれなされるだろう。

 しかしながら、かつてのイギリスのように過剰反応でイノベーションの芽を摘んでしまうようなことは避けたいところだ。ドローン市場のポテンシャルは大きい。米国際無人機協会(AUVSI:Association for Unmanned Vehicle Systems International) が発表した「ECONOMIC REPORT」によると、ドローンの市場規模は2025 年までに米国内だけでも820億ドル(約10兆円)に達し、10万人以上の新たな雇用を生み出すと予測されている。また、前述したアマゾン以外にも、グーグルやDHL、AIG、ドミノピザなど、多様な企業がドローンのビジネスでの活用を積極的に模索している。

●先進的な「ドローン・マーケティング」の活用

 ドローンには、具体的にどのような活用の可能性があるのか。ドローンの活用事例として「空撮(空中からの撮影)」や「宅配」「農業支援」などがよく挙げられるが、ここでは、「マーケティング」にフォーカスして簡単に見ていこう。模索中の段階ではあるものの、ユニークな活用パターンが散見される。

(1)Product:既存商品の代替/進化

 今年1月にラスベガスで開催された家電ショー「CES2015」では、ドローンに関する展示も多かった。その中で注目を浴びたものの一つが「Nixie」。簡単にいえば、自撮り(セルフィ)のドローンだ。腕時計サイズのドローンで、通常は腕に巻きつけておき、自撮りしたいときにアームを伸ばして飛ばし、自分を写してくれるものだ。撮影後は、まるでブーメランのように空中浮遊して戻ってくる。

(2)People:無人化(+サービスのエンタメ化)

 次に紹介するのは、ウエイターに代わって店内で料理や飲み物を運んでくれるドローン。シンガポールのフードチェーンの「The Timbre Group」が計画中だが、すでに実験段階を終えており、今年中には国内5店舗に40機あまりのウエイター・ドローンを本格的に導入する予定。さらに、料理や飲み物を運ぶだけでなく、メニューの注文や支払い対応もできるように開発を計画しているとのこと。

(3)Promotion:広告手法の多様化
 
 ドローンによって、今まで考えられなかったユニークな広告手法も可能になっている。ロシアのモスクワにあるアジア系レストランではドローンに昼食の広告チラシを搭載し、オフィスビルの前をランチタイムの直前に飛び回った。この広告手法は大成功し、これをきっかけにドローンを用いた広告手法は「Drone-vertising(Drone advertisingの略称)」として世界的に知られることになった。

(4)Place:店舗空間の拡張化

 ここまでは海外の事例を紹介したが、最後に国内の事例を紹介しよう。クロックス・ジャパンは、3月に東京ミッドタウンでドローンを使った世界初の「空中ストア」を期間限定でオープン。ストア内のiPadで欲しいシューズの色を選ぶと、ドローンが空高く舞い上がり、高さ5メートル、幅10メートルの巨大ディスプレイから指定された色の靴を運んで持ってきてくれる。今後も、こういったプロモーションが増える可能性はあるだろう。

●これからも「ドローン的」なテクノロジーを見逃すな

 はじめに紹介した自動車に限らず、3Dプリンタによる銃製造やウェアラブル端末によるプライバシー侵害など、新しいテクノロジーには脅威や問題がつきものだ。悪用されない、一切の問題がないテクノロジーなどはむしろまれであり、大半は何かしらの問題があり、規制が加えられると考えたほうが自然だろう。ただし、規制されるリスクがあるからといって、企業がそのテクノロジーの活用を先延ばしにすることは避けなければならない。

 かつてイギリス自動車産業で起こった過剰規制の二の舞いを演じないためにも、そのテクノロジーがもたらす価値は何か、自分たちのビジネス全体やマーケティングにどう活用することができるか、ゆっくりでもプロペラを回して前に進んでみることが重要だ。

(文=村澤典知/インテグレート執行役員、itgコンサルティング執行役員)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2015年5月26日 10:02:00 : ITPSCPh3dw
日本は官僚社会で、規制が大好きだからドローンを新産業に育成するどころか、逆に規制を加えて産業の芽を摘むだろう。「日本は電線が地中化されていないからダメだ。」とか、理由には事欠かない。

交通面の規制として、原付バイクの範囲が諸外国では125ccなのが、日本では50ccに抑えられていることが挙げられる。50ccの最高速度は30km/h。これは非現実的な設定であり、道路渋滞の原因だ。原付バイクが速度を上げようものなら、即検挙である。これが原因で、地方ではバイクのユーザーが軽自動車に乗り換えてしまい、バイクはほとんど見かけないようだ。

電動自転車でもそうだ。日本では飽くまでも電動補助でなくてはならないから、電気モーターだけで自力走行できるものは「自転車」ではない。このため、技術向上の芽を摘まれてしまった。これで中国大陸メーカーに完敗したのである。

オーストラリアで販売されている電動自転車の動画です。

Australia folding electric bike - Top Speed 25km/h / Range 50km
https://www.youtube.com/watch?v=G9veXWP0EuU
●ペダルを漕がずに走っています。

Made in China - Electric Bike Documentary
https://www.youtube.com/watch?v=cfPzu6gUoRM
●オーストラリアから、メーカーのある中国大陸に取材に行きました。

日本の新産業は、官僚がすぐに規制するから、新規産業進出に燃える民間人が、やる気をなくして挫折してしまうんですよ。これではダメです。日本は滅亡するしかない。

かつてホンダの創業者、本田宗一郎氏が四輪に進出しようとして、通産省がこれを認めなかったために、自ら通産省に乗り込み、これをひっくり返したことがありましたが、日本において起業家の最大の敵は、律令時代以来ずっと続く官僚組織だと言えます。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民96掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民96掲示板  
次へ