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ワタミ倒産の可能性
http://funshoku.blogspot.jp/2015/05/watami-tousan-kanousei.html
2015年5月25日 粉飾決算 脱税と倒産
ワタミは、2期連続の赤字になっているため、倒産の可能性が噂されています。ワタミは、200億円の資金調達に成功しているため、今年度に資金繰り倒産する可能性は低いでしょうね。
(1)ワタミの倒産危機が話題になる
1.ワタミはデフレの勝ち組であった
2.ワタミは飲食店の中でも急速に成長した
3.ワタミは飲食店のため一般消費者に身近な企業であった
4/ワタミは勤務時間が長いためブラック企業として批判されることがあった
5.ワタミ創業者の渡邉美樹氏が国会議員になりコンプライアンスが注目された
6.ワタミはアベノミクスによる景気回復により業績が悪化して赤字決算になった
ワタミは、安いだけの居酒屋として店舗数を増やすことに成功しており、デフレの勝ち組として言われてきました。ワタミの決算は、デフレ不況や東日本大震災が発生しても、着実に売上高と利益を伸ばしています。
ワタミの特徴は、人件費や原材料費を安くすることにより、製品価格を値下げすることにありました。日本の景気は、アベノミクスによって企業業績が回復しており、消費者の品質重視が進んでいます。
ワタミの苦戦は、ブラック企業との評判による顧客の敬遠だけでなく、消費者の求める品質を提供できていないことでしょう。ワタミはリストラを続けていますが、コーヒーチェーンや外食産業でも好調な企業もあるため、業績回復は厳しいのが現状ですね。
(2)ワタミの事業構造 外食産業のキャッシュフローを活用
1.外食事業 赤字が2年連続
2.介護は入居率が大幅に低下
3.宅食はシェア1位の成長市場
4.海外外食事業
ワタミは、格安の居酒屋チェーン店を全国的に展開しており、売上高の急速な拡大に成功しました。外食産業は、基本的に現金商売で行っているため、現金が豊富であり倒産しにくいことに特徴があります。
ワタミの好調は、デフレ不況の中で格安居酒屋が消費者に支持されたため、豊富な現金収入がありました。ワタミの介護や宅食は、外食事業から得られる利益を原資に拡大しましたが、外食事業が傾けば厳しくなります。
ワタミの外食事業は、売上高と利益が激減しているためリストラを行っており、名前隠しや店舗削減を続けてきました。ワタミの外食事業は、2015年3月期に650店舗から100店舗リストラを行っており、会社として資金繰り倒産の可能性が懸念されていますね。
(3)ワタミ債務超過による倒産危機
ワタミ売上高が減少
1.ワタミ2011年3月期売上高1239億円
2.ワタミ2012年3月期売上高1402億円
3.ワタミ2013年3月期売上高1578億円
4.ワタミ2014年3月期売上高1632億円
5.ワタミ2015年3月期売上高1553億円
ワタミ当期純利益が赤字に転落
1.ワタミ2011年3月期当期純利益28億円
2.ワタミ2012年3月期当期純利益34億円
3.ワタミ2013年3月期当期純利益35億円
4.ワタミ2014年3月期当期純利益49億円の赤字
5.ワタミ2015年3月期当期純利益127億円の赤字
ワタミの自己資本比率が倒産危機
1.ワタミ2013年3月期の自己資本比率25.4%
2.ワタミ2014年3月期の自己資本比率17.5%
3.ワタミ2015年3月期の自己資本比率7.4%
ワタミの業績は、売上高の拡大が続いてきましたが、2015年3月期に大幅に減少しました。企業は、3年連続赤字になれば上場企業でも倒産の可能性を噂されますが、ワタミは2年連続の赤字に転落しています。
ワタミは倒産危機になっており、自己資本比率が急速に低下しているため、倒産危機になっていることが分かりやすいでしょう。ワタミは、外食事業の100店舗リストラにより費用が増えたため、2015年3月期は大幅赤字に転落しています。
ワタミは、ブラック企業批判によってブランドイメージが破綻しているため、店舗名がそのままでは顧客維持は厳しいでしょう。ワタミは、リストラにより2016年3月期はV字回復を目指しているようですが、サイゼリヤや吉野家などの他社もアルコールを重視しているため急回復は難しいでしょうね。
(4)ワタミの居酒屋業績不振の影響
1.ワタミの居酒屋は現金商売
2.ワタミの現金を介護事業に投資
3.居酒屋店舗縮小で工場の稼働率が低下
4.居酒屋事業の衰退でキャッシュフローが悪化
5.居酒屋事業の撤退によりリストラ費用が増加している
6.宅食事業や介護事業は成長市場のため現金が必要になる
ワタミは、居酒屋事業により安定的に生み出した利益を、宅食事業や介護事業に投資を続けてきました。ワタミ倒産の可能性を考えるときに、居酒屋事業のリストラが続いたとしても、他の事業で収益を補えるのかがポイントになります。
宅食事業や介護事業は、高齢化により成長市場と言われていますが、参入障壁が低いことにも特徴があります。ワタミは、ブラック企業批判により企業イメージが低下しているため、マーケティング費用を増やす必要があるでしょう。
ワタミの介護事業は、入居率が84.9%から77.9%に下落しており、高収益なものの減益傾向が鮮明になっています。ワタミは、食品加工の工場を保有していますが、居酒屋事業の縮小により恒常化同率低下も懸念材料になりそうですね。
(5)ワタミの事業別売上高 介護事業や宅食事業も悪化
ワタミ外食事業は業績悪化により赤字
1.ワタミ外食事業2014年3月期売上高 699.2億円
2.ワタミ外食事業2015年3月期売上高 602.7億円
3.ワタミ外食事業2014年3月期営業利益 19.1億円の赤字
4.ワタミ外食事業2015年3月期営業利益 36.9億円の赤字
5.居酒屋業界は競争が激しいだけでなくイメージが大幅に悪化
ワタミ宅食事業は減収減益
1.ワタミ宅食事業2014年3月期売上高 428.4億円
2.ワタミ宅食事業2015年3月期売上高 394.7億円
3.ワタミ宅食事業2014年3月期営業利益 34.0億円
4.ワタミ宅食事業2015年3月期営業利益 19.1億円
5.成長事業であるため競合企業の参入が激しくなっている
ワタミ介護事業は入居率低下により減益
1.ワタミ介護事業2014年3月期売上高 350.2億円
2.ワタミ介護事業2015年3月期売上高 354.0億円
3.ワタミ介護事業2014年3月期営業利益 36.3億円
4.ワタミ介護事業2015年3月期営業利益 23.9億円
5.ワタミ介護事業2015年3月入居率84.9%から77.9%に下落
6.ワタミのイメージ低下により入居率が低下したため減益
ワタミの主力3事業を比較すれば、外食事業だけでなく、宅食事業や介護事業も苦戦していることが分かりやすいでしょう。たばこ会社の破綻リスク 規制で儲かる理由をまとめましたが、ワタミの事業構成とたばこ事業を比較すれば、参入しやすいため競争が厳しくなります。
ワタミは、急速に業績が悪化しているため、資金繰り倒産の可能性が気になると思います。ワタミは、短期借入金153億円と長期借入金を43億円調達しており、財務キャッシュフローを融資により62億円の黒字にしました。
ワタミは、約200億円の銀行融資を調達することで、手元資金が約100億円あるため資金繰り倒産の可能性は低いです。ワタミの事業は、全ての事業が業績悪化しているため、居酒屋事業が回復しなければ債務超過による倒産リスクもあるでしょうね。
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