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生産は4─6月横ばい圏内、自動車減産に転じる=日銀月報
2015年 05月 25日 16:00 JST
[東京 25日 ロイター] - 日銀は25日に公表した5月の金融経済月報で、4─6月の鉱工業生産について「いったん横ばい圏内の動き」との見通しを示した。前月と同じ判断だが、自動車など輸送機械で「軽自動車を中心に減産に転じる」との指摘を追加しており、若干慎重な見方となっている。足元の景気の総括判断は「緩やかな回復を続けている」とし、前月の「緩やかな回復基調」からわずかながら上方修正した。
先行きの生産については、前月の「緩やかに増加していく」との判断を据え置いた。しかし、4─6月は、鉄鋼が「(自動車など)輸送機械の減産の波及やアジア需給の悪化を背景に減少する」などと指摘した。
足元の景気については、個人消費の判断を上方修正。「底堅く推移している」との判断は据え置いたが、「一部に改善の動きに鈍さがみられる」との文言を削除した。住宅投資も「下げ止まっており、持ち直しに向けた動きもみられる」とし、「下げ止まりつつある」との前回判断から引き上げた。
一方、公共投資については「減少傾向に転じている」とし、前回の「横ばい圏内」から下方修正した。
原油・非鉄など商品市況が小幅上昇したのを受け、企業物価の先行きについて「当面緩やかに上昇していく」と判断を引き上げた。前月は「下落幅を縮小していく」とみていた。
(竹本能文)
銀行券ルールの停止、問題起きてない=黒田日銀総裁
2015年 05月 25日 17:22 JST
[東京 25日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は25日午後の参院決算委員会で、量的・質的金融緩和(QQE)の導入を機に適用を停止した、いわゆる「銀行券ルール」について、現段階で適用停止による問題は起きていない、と語った。
通貨の信認維持には、物価の安定が重要との認識も示した。金子洋一委員(民主)の質問に答えた。
「銀行券ルール」は、日銀の長期国債保有額について銀行券発行残高を上限とするもので、国債買い入れが財政ファイナンス(穴埋め)と受けとられないための1つの基準といえる。大規模な国債買い入れを柱としたQQE導入を機に適用を停止しており、現在の日銀は銀行券発行残高を大きく上回る長期国債を保有している。
銀行券ルールの適用停止の弊害を問われた黒田総裁は「問題は起きていない」とし、「むしろ量的・質的金融緩和のもとで、日本経済は所得から支出へという好循環に乗ってきている」と語った。
そのうえで、日銀による大規模な国債買い入れは「金融政策が目的であり、財政ファイナンスではない」と強調。日銀が目指す物価2%が達成され、それが安定的に持続するような状況になれば、「銀行券ルールをどうするのか、検討が必要だ」と述べた。
<消費増税の影響、予想よりもいく分大きかった>
2014年度の実質経済成長率が前年比1.0%減となり、当初見通しから大きく下振れたことについては、昨年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が長引いたことや、夏場の天候不順など「消費面の弱さが一番大きな要因」と説明。消費増税の個人消費への影響についても「落ち込みが予想よりもいく分大きかった」と述べた。
もっとも、慎重化していた消費者マインドについて「このところ持ち直しの動きが明確になっている」とし、実際の個人消費も3四半期連続でプラスとなるなど「底堅さが増している」との認識を示した。
物価面では、足もとの消費者物価(除く生鮮食品、コアCPI)の前年比上昇率がゼロ%程度に落ち込んでいるが、「物価の基調は着実に高まっている」と主張。下押し要因となっている原油価格の下落についても「やや長い目でみれば経済に好影響を与え、物価の上昇要因になる」との見解を繰り返した。
また、通貨の信認維持に重要なのは「物価の安定確保」とし、物価は「デフレもいけないし、2%を大きく超えてインフレになってもいけない」と指摘。2%の物価安定目標の達成に向け、必要なら「ちゅうちょなく政策調整する」と語った。
(Reporting by Sumio Ito)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OA0FW20150525
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