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中国の485兆円地方債務で隠し玉−でも実施ならモラルハザード
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOOGOD6K50Y201.html
2015/05/21 13:43 JST
(ブルームバーグ):中国の銀行は金遣いの荒い地方政府が積み上げた約4兆ドル(約485兆円)の債務をめぐりジレンマに直面しているが、潜在的な財政危機を抑えるための隠し玉が存在する。
今のように地方政府への融資継続を銀行に促す政策ではなく、李克強首相を中心とする中央政府が国債を発行して地方政府を一気に直接救済することが可能かもしれない。
公的債務の国内総生産(GDP)比率が米国の半分以下の中国は、中央政府が地方の借金を引き受ける余地がある。世界経済における中国の台頭を考えると、人民元資産に対する世界的な購入意欲を背景にそのような動きが安全証券の新たな市場を生み出し、人民元の国際化を促す可能性がある。
だが、政策担当者は今のところ暗黙の政府保証を減らし、少なくとも一部の借り手のデフォルト(債務不履行)を容認することで、中国の金融システムにリスクを織り込む価格設定を導入しようと熱心に取り組んでいる。
北京に本社を置く春華資本集団の胡祖六会長は国による地方債務引き受けについて、「恐らく最もすっきりした解決策だろうが、地方の債務を国が処理すれば、モラルハザード(倫理観の欠如)が発生する」と指摘した。胡会長はゴールドマン ・サックス・グループの中国担当責任者を務めた経験を持つ。
中央当局は金利の高い短期融資を金利の低い長めの地方債に借り換えるよう地方政府に求める一方、信用逼迫(ひっぱく)を回避するために新たな地方債の買い入れを銀行に促している。昨年末以前に承認されたプロジェクトへの融資を銀行が中断することも禁止された。
格付け会社フィッチ・レーティングスにかつて在籍し、現在はオートノマス・リサーチ・アジア(香港)のパートナーを務める朱夏蓮氏は「本格的に状況が悪化すれば、地方債務の大部分の吸収を中央政府が選択することはあり得ると思う。だが今はそれほどストレスのある環境ではない。中央政府は地方の当局者にガバナンス(統治)確立に向けて新たなメンタリティーを植え付ける必要がある。不品行を救済することはこれに反し、汚職撲滅運動の推進にもマイナスになる」と語った。
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