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GDP1─3月期年率+2.4%、2四半期プラス成長:識者はこうみる  
http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/683.html
投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 20 日 10:26:58: tW6yLih8JvEfw
 

GDP1─3月期年率+2.4%、2四半期プラス成長:識者はこうみる
2015年 05月 20日 10:09 JST
[東京 20日 ロイター] - 内閣府が20日発表した2014年1─3月期国民所得統計1次速報によると、 実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.6%、年率換算でプラス2.4%だった。ロイターの事前予測を上回る成長となった。輸出の伸びや設備投資がプラスに転じて景気改善が確認できたが、民間在庫投資が実力以上に成長を押し上げた面がある。個人消費に加速感が出ず、原油安や雇用・賃金増加の効果は期待ほど寄与していないようだ。

市場関係者のコメントは以下の通り。

<大和証券・日本株シニアストラテジスト 高橋卓也氏>

完全に消費増税の影響が払しょくしきれていない1━3月期の実質GDPにおいて、市場目線よりも高い数字が出た。4─6月期以降は巡航速度的に年率で2%前後で推移すると予想しているが、それに即したマクロ経済の回復が期待できる結果となった。一方、企業業績はおおむね良好な内容。日本株の予想PER(株価収益率)も決して割高ではない。

日本経済が相対的にマクロもミクロも順調に推移しているというのは株式市場としては評価できる。今回の1━3月期実質GDPは、日経平均2万円台への定着を後押しするポジティブな数字となった。それだけに、日銀の追加緩和への期待や、現状維持となった場合の失望は、前回に比べて薄いものとなるのではないか。

今後は実質賃金の増加やガソリン安が個人消費に好影響を及ぼすとみられるほか、訪日外国人の増加によるインバウンド消費がマクロ経済に及ぼす効果も期待されている。日本株については高値圏で推移する展開が見込まれる。

<ニッセイ基礎研究所 シニアエコノミスト 上野剛志氏>

発表値は予想を上回ったが、内容を見ると最終需要でない在庫の寄与がかなり大きい。悪いとまでは言わないが、見た目ほどよいともいえないだろう。

海外経済では米国が一人勝ちで世界経済をけん引するというシナリオに疑問符が付き始めている上、中国経済も下振れており、先行きへの不安要素が出てきている。

4─6月期も引き続き持ち直すかどうかは国内の消費動向が焦点になる。春闘で多少なり賃上げとなったほか、物価上昇の鈍化で実質賃金も上昇するため、増税後に苦しめられた消費は改善しやすく、持ち直しが続くとみている。

ただ、国内消費は改善傾向にはあるが、消費増税の悪影響を完全に払しょくした状況ではないように見える。賃金デフレ期待が根強く、急激な改善は期待しにくい。賃金上昇から消費増加への流れが抑制される可能性がある。

日銀は景気・物価の先行きにかなり強気な発言をしており、実体経済との温度差が残るためいずれ追加緩和に追い込まれるのではないか。

<みずほ証券 マーケットエコノミスト 末廣徹氏>

事前予測で消費と設備投資については、横ばいか、もしくはマイナスという見方があったので、全般的に上振れた印象だ。

ただ、今回の結果を受けて、日本経済が強いのかというと、状況はさほど変わっておらず、回復は緩慢だ。力強い項目は今回もなかった。

外需に関しては、輸出の伸び率が鈍化している。外需主導で景気を回復していくパスもなかなか出てこない日本経済の悩みも変わっていない。

数字としては上振れたが、全体としては、今後も力強い経済成長はみられないというシナリオに変更はないとみている。

日銀の追加緩和は、どこかのタイミングで実施されるのではないか。GDPギャップの観点からも高めの成長率が出ず、経済が強くないということになると、物価も上がらない。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O502M20150520  

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コメント
 
01. 2015年5月20日 12:42:51 : nJF6kGWndY

>輸出の伸びや設備投資がプラスに転じて景気改善が確認できたが、民間在庫投資が実力以上に成長を押し上げ

プラス化自体は予想通りだが

やや想定より上ぶれたな


経営者のマインドが予想以上に強かったということらしいが

その理由が不明だし、単なる一時的な上ぶれという可能性も否定はできない


米国要因も含め、これで株のバブル化リスクが高まったから

年内のMyメインシナリオは実現するかどうか怪しくなってきたな


02. 2015年5月20日 17:15:07 : pymZnasxY2
15年ぶり高値の日経平均、中身さえないGDPとギャップ拡大
2015年 05月 20日 16:22 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0O50LJ20150520&channelName=topNews#a=1
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[東京 20日 ロイター] - 日本の1─3月期国内総生産(GDP)1次速報は市場予想を上回ったが、押し上げた主要因は在庫増加で、消費の回復度合いも弱かった。

だが、日経平均.N225が15年ぶり高値を更新するなど株価は絶好調。追加金融緩和や景気対策などへの期待感が先行する展開だが、弱い景気とのギャップも再び拡大してきている。

<表面上はポジティブサプライズ>

この日発表された日本の1─3月期実質GDPは、前期比プラス0.6%。ロイターの事前調査で、市場予想はマイナス0.1%からプラス0.9%とかなりばらついていたが、0.6%以上と予想したのは22社中3社(0.6%が2社、0.9%が1社)だけだった。数字上は、その意味でポジティブ・サプライズだったといえる。

上振れたGDPに加え、ダウ.DJIが最高値を更新した米株高や1ドル121円台まで進んだ円安も追い風となり、20日の市場で、日経平均.N225は一時2万0278円まで上昇。4月23日に付けた年初来高値2万0252円を更新し、15年ぶりの高水準となっている。

TOPIX.TOPXは連日の年初来高値を更新となり、7年半ぶり高値水準を付けている。前場段階の東証1部売買代金は1兆3649億円とそれほど膨らんでいないが、「海外ヘッジファンドだけでなく、ロングオンリーからの買いも入っている。物色セクターも循環しており、息の長い上昇相場となる可能性も大きい」(大手証券トレーダー)という。

<さえないGDPの中身>

ただ、GDPに関しては、中身の評価はあまり良くない。前期比を押し上げた主要な要因が、将来の生産圧迫要因となりかねない在庫増であったためだ。1次速報段階では、原材料在庫や仕掛品在庫は時系列モデルで算出されるため、2次速報で下方修正の可能性はあるが、下方修正されればGDPも下押しされるため、ポジティブ要因にはならない。

今年1─3月期の民間在庫投資の実額(季節調整済)は、実質でマイナス9699億円と、2014年7─9月期(マイナス4770億円)以来の高水準(在庫の減り方が遅い)だった。製造業での在庫調整や非製造業による流通在庫の抑制により、4─6月期の在庫投資は、減少の可能性が大きいとみられている。

消費も依然弱々しい。雇用や賃金が改善、原油安の効果もありながら、10─12月期と同じ伸び率となる前期比プラス0.4%だった。輸出は前期比プラス2.4%となったが、前期(3.2%)より伸びは鈍化した。米国経済の伸び悩みや中国経済の減速などから、外需増加の期待は高まりにくい。

昨年4月の消費税率引き上げによって、日本経済は14年4─6月期、7─9月期と2四半期連続のマイナス成長となったが、10─12月期、そして今回の1─3月期のプラス成長とテクニカル・リセッションから脱したことが確認された。しかし、回復の力強さは感じられない。

みずほ証券・マーケットエコノミストの末廣徹氏は「今回のGDPを受けて、日本経済が強いのかというと、状況はさほど変わっておらず、回復は緩慢だ。力強い項目は今回もなかった」と指摘。今後も力強い経済成長はみられないというシナリオに変更はないとしている。

<ギャップ埋める政策期待>

さえない景気と急騰する株価。そのギャップを埋めているのは政策への期待だ。りそな銀行アセットマネジメント部チーフ・エコノミストの黒瀬浩一氏は、景気対策を予想している。

今年2月に総額3兆1180億円の2014年度補正予算が成立したが、消費などが息切れする前に、もう一弾の追加策が必要だという。「景気や企業業績は順調に回復しているが、円安が止まってしまえば、すべて止まる。来年の参院選を視野に、安倍政権はもう一度、景気対策を打つのではないか」と話す。

一方、市場では、日銀の追加緩和を予想する声も根強い。「日銀は景気・物価の先行きにかなり強気な発言をしており、実体経済との温度差が残るため、いずれ追加緩和に追い込まれるのではないか」(ニッセイ基礎研究所・シニアエコノミストの上野剛志氏)という。

「日銀の金融緩和はかなり無理が来ている。追加緩和があったとしても日本経済を改善させることができるかは疑問だ」(外資系金融機関ストラテジスト)との見方は多い。しかし、上場投資信託(ETF)の購入枠拡大など市場に対する直接的な政策があれば「景気はともかく、株だけは上がる」(同)というわけだ。

しかし、景気と株価のギャップはいずれどちらかに収れんする。追加緩和や景気対策が日本の潜在成長率(生産性)を上げることができなければ、株価はさえない景気にさや寄せすることになるだろう。アベノミクスの真価が問われようとしている。

(伊賀大記 編集:田巻一彦)

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O50LJ20150520?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29&sp=true


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