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中国人の「爆買い」に恨み辛みの日本人主婦 普通に安く買えた日用品が買えなくなる時代に?
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43793
2015.5.19 JBpress
中国人訪日客といえば、東京都内では銀座、秋葉原、上野、浅草など「23区の東側」を好んで訪れたものだった。だが最近は個人旅行客の増加に伴い、その行動範囲は23区を越えるようになった。
たとえば、「首都圏・住みたい街(駅)ランキング」(長谷工アーベスト調べ)で10年連続1位に輝く人気の街、吉祥寺は、中国人訪日客が好んで訪れる観光スポットになった。吉祥寺には中国人が大好きなジブリ美術館や閑静で広大な井の頭公園があったり、個性的で流行の先端をゆく店が多い点などが人気のようだ。
■中国人訪日客の振る舞いに戸惑う日本人客
しかし、地元民は必ずしもそれを全面的には歓迎していない。吉祥寺在住の主婦Sさんはこれを受け入れられない1人だ。
最近は吉祥寺駅周辺にはほとんど出かけることもなくなったと話す。その理由は中国人訪日客の「ルール違反」にある。
中国人女性が2人、店舗内の狭い通路にしゃがみ込み、スマホを見ながらゴソゴソとカゴに入れた商品の選別を始める。なかなか立ち上がろうとはせず、Sさんは欲しい商品を手に取ることができない。
「吉祥寺はドラッグストアの天国。お店は街のあちこちにありますが、もうどこもかしこも中国人訪日客だらけです。はっきり言って彼らの買い物には迷惑しています」と語気を強める。
店内では「李下に冠を正さず」が常識だが、しゃがみこんだ中国人訪日客の傍らには、口が大きく開けたバッグが置かれている。店員もSさんも「この人、万引きでもするつもりなのか?」と気が気ではない。
ちなみに、中国の小売店は常に客の意万引き行為に常に頭を痛めている。スーパーの棚に「怖い目玉」のステッカーが貼られていることがある。まるで「客は泥棒」と疑っているかのようだ。高額品を扱う婦人服売り場などで店員が客にピタリと張りついてくるのも「万引き対策」である。
■「爆買い」のせいで欠品、値上がり
Sさんの不満は、店舗内での中国人訪日客の振る舞いだけではない。昨年に改正された外国人旅行者向けの消費税免税制度も「不公平」だと訴える。
「日常の生活用品まで消費税を免税する必要があるのでしょうか?」
日本は今、訪日外国人旅行者がもたらす経済効果に期待が高まっている。また、東京五輪が開催される2020年に向けて、ショッピング大国を目指す取り組みもある。それに先立って、2014年10月から、外国人旅行者向けの消費税免税枠が食品や薬品、化粧品などの消耗品にまで拡大された。
この制度改正は、流通小売業界にとってプラスの効果をもたらすものだ。だが、都市部の主婦からすれば、「経済がよくなればそれでいいのか」という反発がある。
ドラッグストアを例に挙げれば、レジ周りはいつ行っても中国人観光客でごった返している。ただでさえ狭い店舗なのに店内の移動は困難になり、商品を探そうにも探せない。欲しいと思う商品は「爆買い」のせいで欠品。いつ入荷するのかと聞いても店員から明確な答えはかえってこない。
商品の値段も上がりつつある。たとえば馬油を成分にした「尊馬油(ソンバーユ)」(作っているのは福岡の薬師堂という会社)は、もはや都心部では手に入らない幻のスキンクリームになってしまった。このクリームもまた中国人の爆買いの対象で、「出せば出しただけ、あればあるだけ買って行く」とドラッグストア店員は話す。「かつては1つが1000円以下で買えたが、値上がりして今では1500円でも買えなくなった」と日本人愛用者は語る。
ドラッグストアでは「肝油ドロップ」も、中国人の爆買いのターゲット商品だ。肝油ドロップは「おやつ代わりに子どもに与える中国人が増えているため」(ドラッグストア店員)だと言う。
外国人観光客が日本の日用品をお土産に買うことにはなんの問題もない。けれども、それを1人で何十個と買い占める爆買いとなると話は別だ。それによって商品は店頭から姿を消し、日本人の生活を脅かすことにもつながる。しかも5000円以上買えば「免税手続き」も受けられるとなれば、日本の主婦たちが快く思わないのは無理もない。
前出のSさんは「デパートのブランド品や炊飯器の免税ならば影響はないけれど、街のドラッグストアの日用品は私たちの生活に直結します。消費税だって来年は10%に上がる。訪日観光客が日用品を買うのならば、きちんと消費税を徴収するべきでは」と訴える。
■予約システムで爆買いに対応したドン・キホーテ
国際観光マーケティングに詳しい専門家は、中国人訪日客が爆買いに走る理由をこう語る。
「ここで買わないと手に入らないという『買い逃し』を恐れる心理が大きいですね。これにいち早く対応したのがドン・キホーテでしょう」
総合ディスカウントストアのドン・キホーテは、今年の春節から中国などからの訪日客に対し、買い物の事前予約サービスを開始した。数万点におよぶ取扱品目のなかで訪日客に人気の200アイテムをピックアップ。事前予約をすれば、それらの商品を確実に店舗で受け取れるというサービスだ。
サービス開発のきっかけとなったのは、やはり「売り場での欠品」だったという。「団体客がどっと来て爆買いしたため欠品が続出し、個人旅行客が商品を買えないというトラブルが続出した」(同社広報)のだ。予約システムを作れば、客に確実に商品が行き渡るし、売り場での爆買いを阻止することもできる。
■簡単に買えたものが手に入らなくなる時代に
今後は、中国人訪日客がさらに大挙して押し寄せてくるだろう。旺盛な消費で日本の経済活性化に貢献してくれるだろうが、その余波を受けての物価上昇も避けられない。
「純米大吟醸、国産ウィスキーのシングルモルトなどのように、以前は簡単に買えたものがなかなか手に入らなくなる可能性があります。インバウンドインフレは避けられないでしょう」(前出の専門家)。
昔は普通に安く買えたのに・・・。中国人だらけの店の中でこんなふうに振り返る時代が到来するのだろうか。
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