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米国の株式市場の先行きは? photo Getty Images
高まる米国の景気減速懸念。今後の市場動向を見通す
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43360
2015年05月18日(月) 真壁 昭夫「通貨とファイナンスで読む世界経済」 現代ビジネス
足元で米国の景気先行きへの不安が高まっている。5月に発表された、景況感指数などの主要な経済指標は事前予想を下回るものが多い。それに加えて、物価関連の指標もさえない状況を表すものが多い。
軟調に転じつつある景況感とは対照的に、4月下旬以降、米国の金利は一時、上昇傾向が鮮明化した。その背景には、ドイツの金利が急上昇し、世界的に長期金利の上昇傾向が鮮明化したことがある。
■米国の景気回復のペースは徐々に鈍化している
足許、米国では予想を下回る経済指標が発表され、景気回復のペースがスローダウンし始めている。4月の米小売り売上高は前月から横ばいの結果となり、卸売物価指数(PPI)は前月から低下した。鉱工業生産は5か月続けてマイナスで推移している。
これまで、FRBなどを中心に、景気回復の鈍化は天候要因などによる一過性の動きだという説明がなされてきた。しかし、物価の低迷、鉱工業生産の弱さを見る限り、大雪などの影響で“一過性”の見解を、必ずしも支持でない現状が浮き彫りになりつつある。
特に、小売り売上高の弱さは注目される。高価格商品の売れ行き不振が鮮明化しつつあるからだ。その動きが続くと、企業の業績にも下押し圧力がかかる子尾が想定される。米国の内需は徐々に低下している可能性があり、第2四半期以降のGDP成長率も予想を下回る可能性が高まっている。
■今後の金融市場の展開予想
今後、株式や為替などの金融市場の動きを見る上でのポイントは、FRBがどのような政策態度を示すかだ。FRBの金利引き上げが9月に実施さえる予想を関上げると、市場では長期金利を中心に管理が上がり易い状況が続くと見られる。
そのリスクを防ぐためにFRBは、どのような格好であれ金融市場の好環境を支える姿勢を示すだろう。FRBの金利引き上げ期待が燻ぶり続ける間、投資家はドルの買い持ちのポジションを保有することを選択するだろう。その結果、ドルはもう少し上値余地を残すことになるはずだ。
足元で米国の景気回復ペースが鈍化する中で、FRBは金融政策の正常化=政策金利の引き上げを実施しなくてはならない。その意味では、米国の経済、FRBの政策は正念場を迎えつつあると言える。そうした行き詰まりが堅調になってくると、FRBの利上げ期待に先導されてきたドル高の流れに変化が生じることになると見る。
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