http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/549.html
Tweet |
新たな経営計画を発表するシャープの高橋興三社長=14日午後、東京都港区
シャープ“危ない企業”一歩手前 単体で債務超過…再建策は精神論ばかり
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150515/ecn1505151537007-n1.htm
2015.05.15 夕刊フジ
シャープは2223億円の最終赤字に転落して単体で債務超過に陥り、決算短信には“危ない企業”の一歩手前である「継続企業の前提に関する重要な疑義」があると記載された。経営責任も新たな収益の柱も不鮮明で、精神論ばかりが目立つ再建策となった。
「不退転の覚悟」と会見で強調した高橋興三社長だが、中期経営計画では「液晶のシャープ」といわれた過去の成功体験から脱却できなかった。
液晶事業を本体から分離して子会社とし、産業革新機構から出資を受ける案もあったが実現せず、「中小型パネルの生産を増やし、中国の取引先を拡大する」と、従来の方針を繰り返すだけだ。中小型パネルは日本のジャパンディスプレイのほか、韓国や中国、台湾メーカーなど競争相手がひしめく状態で、今後価格競争に巻き込まれることは避けられない。
そもそも経営悪化の原因を「大きな市場の変化に現在のガバナンス(企業統治)では対応しきれなかった」(高橋社長)というが、実態は単なる経営判断の失敗だ。
電機大手の大半が円安で業績を改善させたなか、シャープ経営陣は為替動向を読み誤って白物家電の生産を海外に移管していたため、円安で業績はかえって悪化した。
一方、同様に経営悪化に見舞われていたパナソニックは自動車、住宅関連にかじを切り、V字回復を果たした。銀行系シンクタンクのアナリストは「パナソニックの経営陣は最悪の状態を直視した。シャープにはそれがない」と手厳しい。
ガバナンス改革についても、経営計画では「信賞必罰」「優秀人材への経営資源の配分」に加え、「『何糞』のチャレンジ精神と粘り」という精神論が盛り込まれた。これで社員のやる気が出るのか疑問も残る。
本社売却の方針についても売却先も移転先も決まっておらず、精神論の域を出ていない。
「経営計画の策定、遂行が経営責任と考えている」という高橋社長。危ない企業といわれる「継続企業の前提に関する注記」こそ付かなかったものの、一歩手前の「継続企業の前提に関する重要な疑義」が記載され、先行きは厳しさを増している。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。