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米国株式市場最大のリスク、利上げはいつか? 警戒感強まる中、上げ相場の立て役者バーナンキはヘッジファンドへ
http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/546.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 5 月 16 日 12:24:05: igsppGRN/E9PQ
 

7年目になるアメリカ株式市場の上げ相場、演出したバーナンキ前FRB議長の近況は photo Getty Images


米国株式市場最大のリスク、利上げはいつか? 警戒感強まる中、上げ相場の立て役者バーナンキはヘッジファンドへ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43347
2015年05月16日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス


世界の株式市場にとって最大のリスクは、米国の利上げに尽きると言っていい。ベン・バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長による圧倒的なマネーの力で制したQE1(金融緩和第1弾)からQE3(同3弾)に至る量的緩和によって米国株は2008年9月のリーマン・ショック後6年間上がり続け、史上最高値を更新してなお上げ相場は7年目を迎えている。

■「年内利上げ」説

だが、バーナンキ氏の後を継いだジャネット・イエレン議長は5月6日、ワシントンの国際通貨基金(IMF)本部でのクリスティーヌ・ラガルド専務理事との対談で「(米国株は)一般的にとても高い」とした上で「潜在的な危険がある」と警告した。

その前日の5日、創設わずか5年足らずで資産を500億ドル(約6兆円)にした投資会社ダブルライン・キャピタルの創業者で、「新債券王」の異名を取るジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、賃金上昇の鈍さを理由に「年内利上げ」に反対を表明した。

ガンドラック氏は、実は2ヵ月前にも注目発言をしている。

3月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に「利上げに忍耐強く(be patient)」の文言が削除されたことから最速で「6月利上げ」説が急浮上した直後のことだ。

「FRBは金融・経済的な理由ではなく、思想的な理由で利上げを行うとしている」と語った上で「そうしたことは長続きしない。イエレン議長は再び政策金利の引き下げを余儀なくされるはずだ」と述べ、FRBの理念的利上げに警鐘を鳴らした。

事実、FRBは4月29日に発表したFOMC声明の中で、米経済について成長減速は一時的とした上で「緩やかなペースの拡大が続く」との見通しを堅持したものの、米GDP(国内総生産)速報値(1‐3月期)が前期比年率で+0.2%と事前の予想の+1.0%を下回り、2014年10‐12月期の+2.2%から事実上のゼロ成長に転落したと明かした。

同声明では、GDP悪化は原油安とドル高、厳冬や西海岸の港湾労使紛争などが主因であるとしたが、むしろ米経済回復の弱さはローレンス・サマーズ元財務長官が唱える「長期停滞論」で証明されている。

■米国ファクターに振り回され続ける「日経平均」

3月の貿易収支で約6年ぶりに大幅な貿易赤字となり、実質GDP改訂値がマイナス成長に陥ると懸念されて、日本の大型連休中の5月5日、米NY株式市場はダウ工業株平均が一時下げ幅を164ドルへ拡大した。

ところが8日に発表された4月分の雇用統計速報値で非農業部門の雇用者数が前月比22.3万人増となり、これを好感した同日のダウ平均は1万8190ドルまで上昇し、前日からの上げ幅が260ドル超となった。

しかし、市場関係者はいたって冷静である。株式など価格変動の高い資産を買う「リスクオン相場」に天井があることを強く意識しているからだ。換言すれば、米景気回復への過剰期待が見直されつつあるということである。

一方、FOMC声明後の4月30日の東京株式市場日経平均株価は28日終値と比べた下げ幅は一時400円超、さらにイエレン発言後の5月7日の日経平均株価は連休前1日終値に比べた下げ幅は250円超といったように、米国ファクターに振り回され続けている。

それにしても「その日」がいつやって来るにせよ、FRBによる利上げへの警戒感がくすぶり続いているのは間違いない。

そうした中、バーナンキ前FRB議長が、資産家のケネス・グリフィン氏が創設したヘッジファンド運用会社シタデル(本社シカゴ)の上級アドバイザーに就任することが決まったとの報道に接した。同社株式は保有せず、ボーナスも受け取らないとあったが、巨額な年俸報酬額は明らかにされていない。

リスクオン経済の衝撃波で通貨を切り下げ、株価を押し上げることで未曾有の世界金融危機とデフレ脅威から脱出を図る「気宇壮大な実験」を行ったバーナンキ氏がたとえブルッキングス研究所研究員を続けるにしても今後はヘッジファンドに席を置くということに、何か割り切れない気持ちが残るのは筆者だけではあるまい。

 

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コメント
 
01. 2015年5月16日 13:08:03 : nJF6kGWndY

>割り切れない気持ちが残る

別に米国では普通だろ


02. 2015年5月16日 13:09:54 : nJF6kGWndY

>むしろ米経済回復の弱さはローレンス・サマーズ元財務長官が唱える「長期停滞論」で証明

証明ではない

長期停滞論でも説明できるというだけ


03. 2015年5月16日 13:19:39 : bfiJIUelwU
量的緩和と同時に新たな国債発行をしていることは中央銀行のマネーをあてにした国民への減税であることははっきりしている。市場からマネーを借りずに、政府が財政ファイナンスしていることは確実である。これだけのことをやっているの、量的緩和の終了はアメリカ経済を正常化できるのか。

量的緩和の実験で先行するアメリカ経済の行方がすべてだ。

アメリカの量的緩和が成功できなければ、他の国も失敗する。


04. 2015年5月16日 13:51:19 : nJF6kGWndY

>>03 量的緩和と同時に新たな国債発行

これは減税というより、通貨保有者への実質資産課税によって、特定階層へ財政支出で利益供与していると言うのが正しい

>アメリカの量的緩和が成功できなければ、他の国も失敗

なにをもって成功とみなすかは、立場によって違うが

とりあえず、超富裕層への利益供与、デフォルト回避、国内生産力維持=低所得層雇用維持=治安低下抑制

そして中国など敵対新興国への金融攻撃(覇権維持)などなど

いろいろ役に立ったのは間違いないだろうな


ただし、それが長期的に米国益に資するかどうかは、また別の話だ



05. 2015年5月16日 15:08:31 : bfiJIUelwU
お答え

財政支出を増税に頼らなかったことが減税を意味する。

このような減税の下で経済が均衡してしまって、減税なしの経済が構造調整を必要としてしまうことが経済政策の失敗だ。


06. 2015年5月16日 21:22:18 : xAQCJA1WS6
利上げはない。来るのはQE4だ。(ピーターシフ)

米国の経済指標は軒並み首をうな垂れてきた。
FRBの"利上げやるやる詐欺"も馬脚を現しそうだ。


07. ピッコ 2015年5月17日 05:31:27 : ldyqn.PAmBFfI : MSRqAqgmcs
実際に利上げをやることになれば、カネ余りで実体経済からかい離して『ぬえ的』になっている株式市場に相当なショックとなるでしょうね。 オバマ大統領としても、あとわずかとなった自分の任期中に経済の混乱は避けたいだろうし、あやふやな感じにしておいて、このままずっと引き延ばすつもりなのではないでしょうか。 もし、06.さんが言われるように、利上げどころかさらなる緩和となれば、緩和→株高騰といった今まで起きてきたこととは反対にアメリカに対する信用が大きく傷ついて、今の金融バブル崩壊の引き金引きになりかねないのではないかと思うのですが。 今、誰もバブルとは言いませんが、バブルとは崩壊した後に初めて「あれはバブルだったのだ」と分かるものだと言われますからね。 アベノミクスの異次元金融緩和で日本もアメリカ同様出直しが許されないようなところまでコミットしていますから、その時は相当の経済的惨状になることを覚悟しなければならないのでしょうね。 それにしても、自然災害に対する知識や、それに備えることだけは一生懸命報道するけれど、なぜこのような重要なことに対して無知で無防備なままに一般国民を放っておくのでしょうね、日本のテレビは。

08. 2015年5月17日 16:32:11 : TAEArPEQ8Y
米国株式市場最大のリスク、利上げはいつか? 警戒感強まる中>

利上げリスク
何がリスクですか?
むしろいいのでは、
あげてこそ正解では?



09. 2015年5月17日 17:15:05 : ADhx9Txozv
07. ピッコ 2015年5月17日 05:31:27 : ldyqn.PAmBFfI : MSRqAqgmcs
実際に利上げをやることになれば、カネ余りで実体経済からかい離して『ぬえ的』になっている株式市場に相当なショックとなるでしょうね >

米債金利のかい離で市場が不安定となっている。
利上げは株価市場の安定を促す。



10. ピッコ 2015年5月17日 21:27:12 : ldyqn.PAmBFfI : 1MqM4SqTYg
利上げがそんなにいいことずくめなら、どうして躊躇しないでやらないのでしょうか? FRBが利上げに関するアナウンスをするたびに株価がドッと下がって、後日慌ててあいまいな方向に言い直す姿を今まで何度も見ているので…。 09.が言われるように「米債金利のかい離で市場が不安定となっている」状況なら、本来なら「利上げは株価市場の安定を促す」ことになるのでしょうが、リーマンショック後から長期に行われてきた金融緩和の弊害というか、麻薬中毒者が麻薬を絶って本来の健康な体に戻ることのむずかしさが現れているような気がします。 日本と違って、アメリカには少なくとも成長戦略があって、それがシェールオイル革命であり、アップルやグーグルなどの企業によるイノベーションであったわけですが、石油価格の大暴落や大量生産で飽和状態になっているIT市場にもそろそろ限界が見え始め、今や正常化への出口も遠のいてしまったかの印象です。 バーナンキの魔法『QE』は、やめるにやめられない、やめなければ最終的に廃人となり死に至る『麻薬』だったのだということですね。

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