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高橋社長は留任(C)日刊ゲンダイ
1億円が5億円でも…シャープの再建策に市場は呆れムード
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159836
2015年5月16日 日刊ゲンダイ
「事前に小出しで報じられていたので、驚きはなかった」(兜町関係者)
14日、2015年3月期決算と経営再建策を発表したシャープに、市場の反応は冷ややかを通り越して、呆れムードらしい。
連結決算の純損益は、2223億円の赤字。会見した高橋興三社長は「復活へ向けた再スタートを切りたい」などと語ったが、期待できそうにない。
シャープは累積損失を一掃するため、資本金を1218億円から5億円に減資する。それだって当初は1億円と報じられたのが、世間の風当たりが強いとみるや断念し、5億円にとどめた。
「いまシャープがコケたら、アベノミクスに水を差す。シャープ再建には“国策”のニオイも漂ってきます。99%減資の情報を事前にリークしたのは経産省なのか、メーンバンクなのか。いずれにせよ反応を探り探りで、のっけから右往左往しているような印象です。それに1億円を5億円にしたところで、99%減資という“禁じ手”に変わりはない。株主をバカにしていますよ」(前出の兜町関係者)
ほかにも全体の1割に当たる5000人を国内外で削減、主要取引銀行などから2250億円の支援を仰ぐ、大阪本社ビルの売却……とあれこれプランを打ち出し、16年3月期の営業損益を800億円の黒字にするというが、「とりあえずの延命策という印象はぬぐえない」と、経済ジャーナリストの松崎隆司氏がこう続ける。
「社内を5つに分社する社内カンパニー制も導入するといいますが、それぞれがどう利益を上げていくのかといった具体的なビジネスモデルは何も見えてきません。シャープには外資の下について生き残るという選択肢もありましたが、結局、何も決断できないまま、その場をしのいできた。今回も抜本的な解決につながるとは思えない」
将来的に業績の悪いカンパニーを切り売りしていけば、先細りは必至。シャープペンシルを発明した創業者は関東大震災を機にすべてを捨て、大阪でイチから出直した。そういう“シャープさ”が、今のシャープからは感じられない。
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