【上海】中国の習近平国家主席は14日、訪中しているインドのモディ首相と会談し、南アジアでの経済開発プロジェクトは平和的意図を持って進めていると言明した。両首脳は会談を通じ、信頼関係の構築と貿易関係の強化を目指している。

　モディ首相の訪中は就任後初めて。中印は戦略的相違点を乗り越え、両国の巨大な人口と急速な経済成長を反映する水準まで二国間貿易を拡大しようとしている。

　中国政府高官は今週、モディ首相の3日間の訪中に合わせ100億ドル（約1兆1900億円）相当の投資案件がまとまる可能性があるとの見方を示していた。インドのインフラ事業や製造業への中国投資を増やしたいモディ首相は、15日に北京で李克強首相と会談する。

　インド周辺国を中心に道路や鉄道、港湾の建設を目指す中国の計画に対しては、安全保障の面からインドで懸念の声が上がっている。特に「一帯一路」構想の旗艦プロジェクトとされる「中国・パキスタン経済回廊」計画には強い反発が起きている。中国はアジア地域での影響力を拡大したい意向だが、経済成長は数十年ぶりの低水準に鈍化している。

　国営の中国中央テレビ（CCTV）は両首脳の会談について「習近平（主席）は中国が南アジアと緊密な関係にあり、同地域の平和、安定、発展を促進するためにインドを含むすべての南アジア諸国と協力関係を強化する意向があることを強調した」と述べた。

　両首脳は習主席の故郷である陝西省西安で1時間半にわたり会談。中印国境をめぐる対立についても触れられたようだが、CCTVによると、習主席は二国間関係への影響を「避ける」形で「相違点や問題に対処する」ことを提案したと述べるにとどまり、この問題について公には多くを語らなかった。

　インドのジャイシャンカール外務次官は「信頼の強化と意見の一致を高めることについて多くの議論を行った」と話した。

http://jp.wsj.com/articles/SB12387842356326593464804580641380611568378

　【ニューデリー＝石田浩之、北京＝竹腰雅彦】インドのモディ首相は１４日、中国陝西省西安を訪問し、同国の習近平（シージンピン）国家主席と首脳会談を行った。

　中国中央テレビによると、両首脳は、中国が設立を主導する新たな国際金融機関「アジアインフラ投資銀行」（ＡＩＩＢ）などを通じた経済協力の一層の強化などで一致した。日米が「中国封じ込め」を念頭にインドへの接近を強める中、習氏はモディ氏への異例の厚遇で良好な中印関係を演出し、日米をけん制した形だ。

　中国中央テレビによると、習氏は首脳会談で、「両国の共同発展を促進したい。世界と地域で協力を強め、国際秩序をより公正で合理的な方向に発展させたい」と呼びかけた。モディ氏は「印中関係の発展には巨大な潜在力があり、関係を新たに歴史的なレベルまで引き上げたい」と応じた。

　陝西省は習氏の本籍地。ここを首脳会談の場所に選んだのは、習氏が昨年９月、モディ氏の故郷グジャラート州に招待されたことへの答礼だ。中国最高指導者が外国要人の地方訪問に同行するのは異例。中国メディアは「両首脳の『ふるさと外交』は中印関係の新たな立脚点になる」と持ち上げた。

　中国が、かつての陸と海のシルクロードを中心に巨大経済圏の構築を目指す「一帯一路」構想を推進する上で、インドとの関係強化は欠かせない。同国は、「一帯一路」を資金面で支えるＡＩＩＢに参加することに加え、中印など新興５か国（ＢＲＩＣＳ）の枠組みで運営する「新開発銀行」の初代総裁も出すことになっている。中国政府関係者は、西安での首脳会談は、「世界最大の発展途上国である両国が、かつてのシルクロードの起点・西安で関係強化を図る象徴的な意味がある」と指摘する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150515-00050018-yom-int

誰が馬鹿かはあえて言わないが言う￥わなくてもわかるわな。