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焦点:ロシア企業、年内に国際債券市場に復帰も
2015年 05月 15日 15:21 JST
[モスクワ/ロンドン 14日 ロイター] - 高利回り債への投資家の需要が改善するなか、ロシア企業が年内に国際債券市場に復帰する可能性が高まっている。
ウクライナをめぐる西側の制裁対象となっていないロシア企業が市場で調達できる見込みは数カ月前までかなり低かった。だが、発行済み債券の価格は2月のウクライナ東部での停戦合意以降上昇している。
銀行関係者やアナリストは、最初に市場を試すことになるのはガスプロム(GAZP.MM)やルクオイル(LKOH.MM)といった投資家の信頼が厚い大手輸出企業だと指摘する。
VTBキャピタルの債券資本市場担当責任者、アンドレイ・ソロフィエフ氏は「市場も発行企業もまだ準備できていないが、年末までには用意が整うだろう。利回りは他のどこを探しても得られない水準だ」と語った。ただ、同氏は大量の発行は見込んでいない。
ガスプロムやルクオイルは西側の資本市場へのアクセスを制限する制裁の対象にはなっていないが、米企業は両社の探査・生産プロジェクトについて支援が制限されている。
2008年に新興国市場全体のおよそ半分を占めていたロシア・旧ソ連諸国企業の債券発行は、2015年初め以降では全体のわずか1%と10年ぶり低水準に落ち込んでいる。
<需要の改善>
アナリストによると、ロシアの社債需要は従来の新興国市場投資家や高利回り債ファンドを中心に2月と3月に大幅に改善した。
ズベルバンクCIBのクレジット市場上級アナリスト、アレクセイ・ブルガコフ氏は「原則的に制裁の対象になっていない企業は市場での発行が可能だ。長い間起債がなかったことから、夏以降少なくとも数件のユーロ債の発行があるだろう」との見方を示した。
コンサルタント会社トラステッド・ソーシズのマネジングディレクター、クリストファー・グランビル氏も「欧州連合(EU)の制裁が年末に一部解除されるとの見通しは、制裁の対象でないロシア企業が下期に発行市場に再びアクセスできる可能性を示している」とコメント。
「投資家は今対象でない企業が突如として制裁リストに含まれるリスクを懸念する必要がなくなる」と指摘した。
<プレミアムの問題>
次のハードルはプライシングだ。
ブルガコフ氏によると、ガスプロムなどは同等の格付けと期間を有する他の新興国市場債の利回りと比べて約50ベーシスポイント(bp)のプレミアムが必要になる可能性がある。シングルB格付け債ではプレミアムは100─150bp程度という。
ガスプロムが昨年11月に期間1年のユーロ債発行を通じて7億ドルを調達した際は2015年償還債に対するプレミアムが40bp程度だった。
それ以降、同社の短期債利回りは制裁を免れるとの期待感などから25─50bp低下している。
ファンドマネジャーらはロシア企業が魅力的な価格設定をすれば、債券購入を検討する姿勢を示している。
M&Gインベストメンツの新興国債券担当責任者は「(ロシア企業は)利回りで少し譲歩する必要がある。10─15bpで十分だろう」と指摘した。
((Alexander Winning記者、Sujata Rao記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O00GM20150515
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