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第1四半期の弱い米成長率、統計作成法の問題でない=FRB ドルが1月以来の安値、米指標振るわず 年内利上げ、できますか 
http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/506.html
投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 15 日 10:08:05: tW6yLih8JvEfw
 

第1四半期の弱い米成長率、統計作成法の問題でない=FRB
2015年 05月 15日 09:42 JST
[ワシントン 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の調査チームは14日、第1・四半期の弱い米成長率は、国内総生産(GDP)の統計作成方法が原因ではない、と結論付ける報告書を公表した。

第1・四半期GDPの速報値は、季節調整後の年率換算で前期比0.2%増となった。厳冬による個人消費の落ち込みや、原油安に伴うエネルギー関連企業の設備投資手控えが響き、市場予想(1.0%増)を大きく下回った。

この結果について、ジャスティン・ウォルファーズなどのエコノミストは、第1・四半期の成長率が他の四半期よりも弱い数字になることがこれまでにも頻繁にみられたと指摘。これは、統計で使われる季節調整要因が適切でないことが原因かもしれないと指摘した。

経済活動は、夏の旅行シーズンに伴う出費や年末の買い物など、季節要因により1年を通じて一定の規則性を伴い変化する。

仮に第1・四半期GDPに適用される季節調整要因に何らかの偏りがあったとしたら、当局者は、GDPが定期的に弱い数字になるたびに、景気減速が一時的なものか、もしくは長期的な傾向なのかを議論することになる。FRB当局者もここ数週間、ほぼゼロ成長となった第1・四半期GDPについて頭を抱え考え込んでいる。

FRBのスタッフは、統計方法に何か問題がなかったかを様々なテストで調べた。その結果、弱い成長は、実際に悪天候と、特殊要因が原因であることが分かり、統計そのものに根本的に問題があったわけではないとの結論に至った。

今回の調査で統計作成方法に問題はないことが分かったが、この低成長がはたして今後も続くのか、という問いの回答は出ておらず、FRB当局者は引き続き頭を悩ますことになる。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O001R20150515

ドルが1月以来の安値、米指標振るわず=NY市場
2015年 05月 15日 06:55 JST
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 14日のニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して続落、ドル指数は1月以来の安値水準をつけた。朝方発表された4月の米卸売物価指数が弱く、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が遠のくとの見方が広がった。

ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは終盤0.18%安の93.452。一時、欧州中銀(ECB)が量的緩和策(QE)を発表した1月22日以来の安値となる93.133を付けていた。

ユーロ/ドルEUR=EBSは約3か月ぶり高値の1.1445ドルに上昇後、終盤は0.35%高の1.13965ドルとなっている。

4月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比で0.4%低下。マイナスは今年3回目となった。

これを受け、第1・四半期に主に冬の天候悪化とエネルギー価格低下で落ち込んだ米経済成長率が、そのまま第2・四半期も続くとの懸念が強まった。前日発表の4月の米小売売上高も市場予想を下回った。

バークレイズ(ニューヨーク)のFX調査部門責任者、ホセ・ウィン氏は「米経済の成長基調が、第1・四半期の指標が示唆するよりも実際に強まっているという明確な証拠が必要だ」とし、それがドル上昇トレンドに戻る条件だとの認識を示した。

その他指標では米新規失業保険申請件数は9日までの週で26万4000件に減少し、労働市場が依然底堅いことを示した。

前出のウィン氏は、インフレ圧力が弱まっているものの、バークレイズは引き続きFRBの利上げは9月とみていると述べている。

一方、オアンダの上級通貨ストラテジスト、アルフォンソ・エスパルザ氏は「さえない、あるいは期待外れの米経済指標で、利上げの可能性が徐々に弱まっている」と指摘した。

ドル/円JPY=EBSは約2週間ぶり安値の118.885円に下落したが、終盤は持ち直して0.07%高の119.235円。

ドル/円    

終値   119.16/18

始値   119.18/19

前営業日終値   119.13/15

ユーロ/ドル  

終値   1.1409/12

始値   1.1415/16

前営業日終値   1.1353/55
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NZ2FH20150514

ドル・円は119円台前半、米利上げ先送り観測で上値重い
2015/05/15 08:45 JST 
  (ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場でドル・円相場は1ドル=119円台前半で推移。米国の利上げ先送り観測がドルの上値を抑えている半面、前日の相場では119円台を割れた後に戻すなど、市場関係者からドルの底堅さも指摘されている。
15日午前8時38分現在のドル・円相場は119円23銭前後。前日の欧州相場序盤には2週間ぶりに119円台を割り込み、一時118円89銭を付けた。海外市場でも米生産者物価指数 (PPI)の低下を受けて、再び119円台を割り込んだが、118円台は定着しなかった。その後、ドルは119円34銭まで戻したが、上値も重く、東京市場にかけて119円20銭前後で小幅な値動きとなっている。
みずほ銀行の為替トレーダー、日野景介氏(ニューヨーク在勤)は、「118円台には買いがしっかりいるというようなプライスアクションだった」とし、「118円台で大きく下がらず持ちこたえたので、1回どこまで上を伸ばせるかという気はする」と指摘。もっとも、「マーケットの環境的には売りの方が強そう」とも言い、「やはりリスクは下方向という気はしている。かといって、119円半ばも苦しくなっている」と語る。
ユーロ・ドル相場は海外時間に1ユーロ=1.1445ドルと2月19日以来の水準までユーロ高・ドル安が進行。その後、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が債券購入プログラムの完全実施の意向を示したのを受け、1.13ドル台半ばまで伸び悩んだが、米国市場終盤には1.14ドル台を回復。同時刻現在は1.1398ドル前後で推移している。
日野氏は、「欧州の金利が上がってきたというのはさることながら、米国自体も雇用が低調、特に賃金が弱い、貿易収支も小売売上高も駄目で、利上げは厳しいのではないかというのが個人的な感想」だとし、「ユーロはまだまだ上のチャンスがあると思う」と話す。
米利上げ
米労働省が発表した4月のPPIは前月比で0.4%低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は0.1%の上昇だった。一方、先週の米新規失業保険申請件数は予想に反して前週比で減少し、4週間平均値は過去15年で最低となった。
この日は米国で4月の鉱工業生産指数、5月のミシガン大学消費者マインド指数やニューヨーク連銀製造業景況指数などの発表が予定されている。市場が注目した13日発表の4月小売売上高は、小幅増の予想に反し、横ばいとなった。
日野氏は、「利上げという意味では米国は世界で一番最初だとは思っているが、6月がなくなり9−12月という中、寒波の影響が抜けてきたと思われる数字ですら良くなかった。米国景気はやはり減速したのだろう」と指摘。「米景気の加速度をもって、今までドル買いを進めてきたので、それが遅れているということが明らかになってくると、もうちょっとドルロングが巻き戻されてもおかしくない」とみている。
ECBのドラギ総裁は14日、同中銀の非伝統的措置が効果的であることが証明されたとした上で、低金利が金融不均衡をもたらした兆候はこれまでのところ見られないとの認識を示した。
ユーロ・円相場は欧州時間に1ユーロ=136円42銭と2月12日以来の水準までユーロ高が進行。その後、135円台前半まで値を戻したが、ユーロ買いは根強く、15日の東京市場にかけては136円ちょうど付近から135円後半で推移している。
更新日時: 2015/05/15 08:45 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOD3RE6KLVR801.html


年内利上げ、できますか−FOMCの本気度を疑う債券投資家
2015/05/15 03:52 JST

  (ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC)は年内の利上げに向け市場に準備を整えさせるという。その取り組みを続けることに異論はないが、取り組み自体はまったく効いていない。
引き締めサイクルの開始を先に延ばせば、その分トレーダーらも借り入れコスト上昇開始の予想を後ずれさせる。14日の先物市場に反映されたトレーダーらのフェデラルファンド(FF)金利の予想水準は、12月までに約0.3%と、年初来の最低になった。FOMCが3月に示した予想水準の半分だ。
年内利上げ意欲はFOMCのはったりだ、というのが市場の見方だ。株式や債券市場に波乱を起こさずに今年利上げに踏み切るのは不可能であり、当局も本当のところは避けたいだろうとトレーダーらは踏んでいる。政策当局者の選択肢は二つ。もう一度市場にタントラム(かんしゃく)を起こさせるリスクを冒すか、歴史的低金利の恩恵に長くあずかりたいトレーダーらに屈するかのどちらかだ。
ビアンコ・リサーチのジム・ビアンコ社長は電子メールで、「FOMCは市場が織り込んでいないときに利上げを強行して市場と『闘う』よりも、最終的に市場に屈服する可能性が高まっている」と指摘。FOMCは今も低金利を「有益なものと認識しており、これまで数年かけて築いた功績を無駄にしたくはないと考えているだろう」と続けた。
その一方で米金融当局から聞こえてくるのは、利上げは来る、恐らく今年来る、市場は荒れ模様になるだろうとの声だ。
「レジームシフト」
アトランタ連銀のデービッド・アルティグ調査局長は13日に初回利上げの時期について、夏の終わりの可能性が最も高いと発言。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はその前日、どの金融政策会合においても利上げ開始は可能だと述べた上で、6月の会合にかけては「様子見の姿勢だ」と述べた。
もっと強烈な言葉を用いたのはニューヨーク連銀のダドリー総裁だ。利上げの時期は分からないが、引き上げに踏み切れば金融市場の動揺につながる 「レジームシフト(急激な変化)」の引き金になるとの見通しを示した。
先例のない大規模な金融緩和を6年以上続けてきたお陰で、米経済には回復の兆しが見られるが、最近の経済データは相次いで期待を裏切っている。4月の米小売売上高は小幅増の予想に反し、横ばいとなった。2009年に10%だった失業率 は5.4%に低下したものの、賃金は伸び悩み、個人消費も冴えない。
世界の債券市場では5月に莫大な資金が吹き飛んだ一方、短期債 利回りにはさほど変化が見られない。これはFOMCが緩和パーティーを早々に店じまいするつもりがないと、投資家が期待している兆候だ。4月30日に0.57%だった米2年債利回りは、0.55%に低下している。
衝撃に備えよと米当局が市場に警告するのは構わないが、大抵のトレーダーは本気にしていない。
原題:Debt Traders to Fed: We Dare You to Try Raising Rates This Year(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lisa Abramowicz labramowicz@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Caroline Salas Gage csalas1@bloomberg.net David Papadopoulos
更新日時: 2015/05/15 03:52 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOCNKZ6VDKHX01.html

 

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コメント
 
01. 2015年5月15日 12:46:25 : nJF6kGWndY

今後、良い材料が増え、年後半までには利上げがあって、日米で大調整というのが個人的にはメインシナリオなんだが

証券系アナリストは、こういうバブル化予想も多い

さて、どうなることか

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOCE2G6VDKHT01.html
労働市場改善と低インフレ、米利上げ予想はより困難に
2015/05/15 11:20 JST 
  (ブルームバーグ):米新規失業保険申請件数が4週間移動平均で15年ぶりの低水準を記録した。米経済の勢い回復がなかなか本格化しない中でも、労働市場の改善が続いていることが示唆された。
労働省が14日発表した統計によると、5月9日までの1週間の新規失業保険申請件数 は予想に反して前週比1000件減の26万4000件、4週間移動平均は2000年4月以来の低水準だった。一方、4月の生産者物価指数(PPI )は予想外に前月比0.4%低下、幅広い項目でマイナスとなった。
通常、人員削減が低水準にとどまれば、雇用者数の増加幅は拡大するため、雇用主は恐らく人員の増強を続けると考えられる。このため、米金融当局は米国人を再就職させる目標は達成できそうだが、もう1つの目標である物価の押し上げの実現にはそれほど近づいていない。
連邦準備制度理事会(FRB)の元エコノミストで、現在はJPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミストを務めるマイケル・フェロリ氏は、「FRBは完全雇用の責務を果たせそうなところまで来ている」と指摘。「物価を安定させる責務の達成がさらに遠のいているのは明らかだが、これは比較的短期間で変化し得る」と述べた。同氏は米金融当局が9月まで利上げを見送ると予想している。
テキサス州オースティンに拠点を置くプレスティージ・エコノミクスの社長兼チーフエコノミスト、ジェーソン・シェンカー氏は調査リポートで、「当社はFRBの政策運営に関してハト派的な見通しを立てているが、今回のPPIはその見立てを支持している」と指摘。PPIの低下は消費者物価にも及ぶ可能性があると分析した上で、「15年10−12月(第4四半期)まで利上げは行われないとの当社の見通しに支援材料が出てきた」とコメントした。

原題:Improving Job Market, Weak Inflation Make Fed Call Tougher (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Michelle Jamrisko mjamrisko@bloomberg.net;ワシントン Nina Glinski nglinski@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net Mark Rohner
更新日時: 2015/05/15 11:20 JST


02. 2015年5月15日 17:23:12 : e9xeV93vFQ
ハト派的な米市場、利上げあれば衝撃も
2015 年 5 月 15 日 13:30 JST

イエレンFRB議長(写真)は、市場の「ハトたち」を驚かせずに利上げすることができるのだろうか。 Jacquelyn Martin/Associated Press
 米連邦準備制度理事会(FRB)としては、あの「テーパリングかんしゃく」のような事態は二度と起こしたくない。だが、言うは易く行うは難し、だろう。

 2013年5月に当時のバーナンキFRB議長が「今後数カ月で」量的緩和を徐々に解消し始める可能性があると発言し、米国債の売りが広がり、10年債利回りは3カ月で1.94%から2.90%に上昇した。

 そこでFRBは、長期金利の上昇が米経済を損なうことを懸念したこともあり、考えを改めた。債券買い入れの縮小に14年初めまで着手しなかったのだ。FRBが利上げする意図の伝え方を誤れば、同じことを繰り返す恐れがある。

 ウォール・ストリート・ジャーナルが14日に発表した月次エコノミスト調査では、エコノミストの4分の3近くがFRBはオーバーナイト物フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で引き上げ始めると予想している。年末時点でのFF金利の中心予想は0.625%だ。つまり誘導目標水準は0.50%?0.75%で、現在の水準から0.25%の利上げを2回想定していることになる。

 こうした見通しは、米経済が弱かった1-3月期から持ち直し、FRBがついに利上げできるようになるとの見方を反映している。また、FRB高官ら自身の予想ともまさに一致しているようにも見える。

 だが、投資家の状況判断は違う。

 オーバーナイト物金利の予想を織り込むFF金利先物でみると、9月利上げの可能性は50%未満で、1回の利上げを織り込んでいるにすぎない

 エコノミストやFRB高官らよりも低いこうした金利経路の見通しは、FRBの行動として最も可能性が高いと思われることを素直に予想しているのでなく、何らかの衝撃でFRBの計画が阻まれることに対する懸念を反映しているのかもしれない。結局のところ、投資家はエコノミストらよりずっとハト派的な見方のように思われる。

 FF金利先物が織り込む利上げの可能性は、投資家の見通しの分布を反映したものだと考えると分かりやすい。9月の利上げを確信している投資家がいる一方、五分五分とみている投資家や、9月よりも遅い年内を見込む向きもいる。さらに年内の利上げはないと考える投資家もいる。

 FRBが心配しなければならないのは、この最後のグループだ。これは、公益企業やマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)など、高配当の支払いに積極的となる可能性の高い企業である。13年にバーナンキ前議長の発言にすっかり意表を突かれた一部の投資家と全く同様に、こうしたグループは、9月に利上げがあった場合、急激な調整を強いられることとなり、これが長期金利をFRBが望むより高水準まで押し上げるだろう。このため、FRB高官らは最近の発言によって、すっかりハト派的になっている投資家の予想に少しばかり不透明感を付け加えようとしているのかもしれない。高官らはこのところ、市場は中央銀行に手がかりを求めるのでなく、金利の経路を見極めようとする必要があると発言している。

 だが、FRBがこうしたハトたちを相手に、その景気見通しは悲観的過ぎる、とか、FRBに対する理解が間違っていると説得することなどできはしない。9月に利上げすればハトたちは驚き、利上げの影響を受けやすい部門に対し自ら衝撃を与えることになるだろう。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QqQIwAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12387842356326593464804580641863245871520&ei=D6lVVZ1lkOHwBceMgJAE&usg=AFQjCNHxZ6HHian0gOKYEZdY8-tHMJXBfQ&sig2=knHNsXvSMNfnyucfGpvf6Q&bvm=bv.93564037,d.dGc

債券続伸、長期金利0.4%割れ−独米債利回り低下や日銀買いオペ受け
2015/05/15 15:18 JST

  (ブルームバーグ):債券相場は続伸。長期金利は4営業日ぶりに0.4%割れとなった。前日のドイツと米国の債券相場が上昇した地合いを引き継いで買いが先行し、午後に入ると日本銀行の長期国債買い入れオペの結果を受けて、長期や超長期債利回りが急低下した。

15日の現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の338回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)低い0.43%で開始。午後に入ると水準を切り下げ、0.39%と11日以来の0.4%割れとなった。新発20年物の152回債利回りは一時7bp低い1.155%と1日以来の水準まで低下。新発30年物の46回債利回りは6bp低い1.425%と、4営業日ぶりの低水準を付けた。

メリルリンチ日本証券の大ア秀一債券ストラテジストは、債券相場について、「昨日の30年債入札で需要を確認したことで買いに対する安心感が出てきた。また、日銀のオペが超長期を中心に強かったことも相場を後押しした」と説明した。「昨日の欧米市場で金利が低下したこと、とりわけ米四半期定例入札がいずれも強く、米債市場で落ち着きを取り戻してきたことも債券買いを促した」と話した。

長期国債先物市場で、中心限月6月物 は前日比19銭高の146円99銭で開始した。いったんは147円02銭付近まで伸び悩んだが、午前10時10分の日銀オペ通知後には147円10銭台に戻した。午後の取引開始後に水準を切り上げ、終了にかけて147円28銭まで上昇。結局は47銭高の147円27銭と、この日の高値圏で引けた。

売り局面いったん終息
バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「世界的に、特に日米で入札ラッシュが終わり、約2週間続いたポジション調整主導の売り局面もいったん終息しつつある。入札という典型的な需給イベントで売られてきたが、異次元緩和が続くという見通しに揺るぎはなかったので、調整が一巡して相場も落ち着いてきた」と述べた。

日銀がこの日実施した長期国債買い入れオペ4本(総額1.13兆円)の結果によると、残存期間25年超の応札倍率が前回より低下した。一方、1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25年以下は上昇した。落札金利は超長期ゾーンの平均、按分利回り較差ともマイナスとなった。

14日の米債相場は上昇。10年債利回りは前日比6bp低い2.23%程度となった。生産者物価指数 (PPI)が予想外に低下したことに加え、ドイツ国債利回り は2bp低い0.70%に低下し、世界的な債券売りが一休止したことも好感された。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が量的緩和を予定通り続けると表明し、ドイツ国債相場が落ち着いてくるとの期待から、国内債相場も上昇していると指摘。「ドイツ金利が落ち着いたら、国内金利も落ちつくだろう。週初に10年債利回りは0.3%台を付けていたので、来週は戻りを試す展開ではないか」との見方を示した。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 野沢茂樹 snozawa1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 崎浜秀磨, 山中英典
更新日時: 2015/05/15 15:18 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOBWPE6KLVR501.html

アングル:ユーロ売り持ちのアテ外れる、急反発で遠のいたパリティ
2015年 05月 15日 10:53 JST
[ロンドン 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の予想利上げ時期が後ずれしたことや、ドイツ国債利回り上昇を受けて、ユーロ/ドルは一時の12年ぶりの安値から急反発している。これによって挫折感を味わっているのが、ユーロ/ドルが1ドルちょうど(パリティ)に向かうことに賭ける取引をしていた面々だ。

通貨オプション市場ではユーロの先安観が急速に薄れつつあり、一部のマクロファンドはユーロの売り持ちを手じまっている。

2014年5月の1.3910ドルから15年3月半ばに12年ぶり安値の1.0457ドルにまで下がったユーロが本格的に反転したと宣言するのは時期尚早かもしれない。しかしいくつかの銀行は、最近のユーロ反発に乗じてユーロ買いを顧客に推奨するようになった。

軒並みユーロ売りが推奨されていた年初とは実に対照的な光景といえる。当時は、欧州中央銀行(ECB)による債券買い入れプログラムがユーロを1ドルちょうどかそれよりに低い水準まで押し下げる、と見込まれていた。

ユーロの売り持ちポジションがピークに達したのは4月終盤で、その後は縮小に転じている。

CIBCワールド・マーケッツの通貨戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏は「ユーロ/ドルがパリティないしもっと下に行くと想定していた人々はすべて、後戻りと取引の見直しを迫られるだろう。ユーロ売り持ち・ドル買い持ち取引においてはどんどん苛立ちが大きくなっている」と述べた。

ほとんどの銀行はまだユーロの弱気見通しを公式には変更していない。それでもユーロは3月半ばに安値をつけて以降、対ドルで9.3%上昇して足元では1.14ドルを上回り、加重平均レートも過去1カ月間で3.3%上がった。

その理由の1つは、ユーロ圏の指標に着実な改善が見られていることだ。反対に第1・四半期の米国内総生産(GDP)は期待外れの内容となったため、多くの市場参加者はFRBの利上げ開始予想をそれまでの6月から年末に修正した。

また4月終盤に世界的な国債売りの動きが起きた中で、ドイツ国債と米国債の利回り差が縮小したこともユーロの支えになった。

ドイツ国債利回りの上昇スピードの方が速かったことにより、10年債の利回り差は1カ月前の182ベーシスポイント(bp)から152bpへと縮まった。

4月半ばには、大半のユーロ建て債利回りがマイナスになり、その時点で過去最低の0.05%をつけていたドイツ10年債利回りもマイナス圏に突入するとの見方が多くなっていた。

<アンダーウエート解消>

UBSウエルス・マネジメントのグローバル最高投資責任者、マーク・ハエフェレ氏は、ユーロ建て債の利回り上昇でしばらくはこうした債券資産から資金が流出する可能性は低下したとみている。

その上で「われわれはユーロをドルに対してアンダーウエートにするポジションを解消することを決めた。この取引が抱えるリスクは得られそうなリターンよりも大きくなっている」と述べた。

多くのファンドや資産運用担当者、投機筋からみると、ユーロ売り持ち・ドル買い持ちは、FRBとECBの政策に関する方向性の違いを利用できる最も人気の高い取引の1つで、一方的に膨らむ形になった。

このため米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、いったんはユーロ売り持ち規模が過去最高に達したものの、それからはこうしたポジションの削減が続き、ユーロ反発をもたらしている。

3月にはHSBCが流れに逆らうようにユーロ/ドルの年末の予想水準を1.20ドルに引き上げた。現在はウエストパックも仲間入りしてユーロ買いを推奨し、ユーロは1.15ドルまで上昇する可能性があるとみている。

(Anirban Nag記者)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O003R20150515


ドイツ連銀総裁、ギリシャ流動性支援の拡大を批判=報道
By NATASCHA DIVAC
2015 年 5 月 15 日 08:31 JST
 【フランクフルト】ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁は、欧州中央銀行(ECB)がギリシャの銀行向けの緊急流動性支援(ELA)を週ごとに拡大していることについて批判し、財政ファイナンス(中央銀行による国家財政支援)の禁止条項に沿っていないと指摘した。15日付のドイツ紙ハンデルスブラットが報じた。

 総裁は「財政ファイナンスの禁止条項を踏まえると、市場にアクセスできない銀行が融資を受け、(これが)やはり市場へのアクセスを持たない政府の国債をファイナンスしている状況には問題があると思う」と述べた。

 ギリシャ中央銀行はELAの下、国内の金融機関に資金を貸し出せる。ただ、金利はECBの標準的な貸出金利と比べて高く、信用リスクはギリシャが負う。

 バイトマン総裁は別のインタビューで、ユーロ圏のインフレ率は上昇するとの見方を示し、デフレ懸念には根拠がないと語った。

 「ユーロ圏経済は回復し、結果としてインフレは再び上向くと予想している。原油価格がインフレ率に及ぼす影響が消えるという理由もある」と述べた。

 結果的に長期金利はドイツでも再び上昇するはずだとし、デフレリスクは「以前より低下している」とみていることを明らかにした。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QFjAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12387842356326593464804580641450884600836&ei=7qdVVbyBPI6B8gXG3YDIAw&usg=AFQjCNHvCLQLhHjAQbxAlnFdLXZ0crlGNw&sig2=CSMkQ3i__I21a8DsRYA5nA&bvm=bv.93564037,d.dGc


ECBのギリシャ銀向け緊急流動性支援枠拡大、独連銀総裁が批判
2015年 05月 15日 00:19 JST
[ベルリン 14日 ロイター] - ギリシャの銀行への緊急流動性支援(ELA)枠を、欧州中央銀行(ECB)が週ごとに拡大していることに対し、ドイツ連銀のワイトマン総裁は、禁じられている政府財政支援の実施に等しいと批判した。

15日掲載予定のドイツ経済紙、ハンデルスブラットの早刷りによると、ワイトマン氏はインタビューで「政府財政支援が禁止されている事実を踏まえると、市場にアクセスできない金融機関が融資を受け、自国の国債(購入)に資金を使い、その政府自体も市場へのアクセスがないという状態は、問題がないと思えない」と話した。

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http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0Y56EE20150514

ギリシャの参考になるか、通貨同盟離脱・解散の前例は70以上
2015/05/12 01:38 JST
  (ブルームバーグ):ギリシャ政府内の強硬派は正しいのかもしれない。通貨同盟からの離脱が必ずしも大惨事につながらないことは、歴史が示唆していると、オックスフォード・エコノミクスの主任エコノミスト、アダム・スレーター氏は主張する。
同氏の最近のリポートによると、1945年以降に通貨同盟を離脱ないし解散した国・地域は70以上に上るが、生産の大幅減少につながったのは旧ユーゴスラビアなど少数で、それも多くの場合は内戦など他の要因によるものだという。
ギリシャが離脱した場合、同国の国内総生産(GDP)が10%程度縮小することはあり得るが、落ち込みは限定的で、景気は何らかの理由でそこそこ回復する可能性があるとみられる。
スレーター氏は、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合「最もありそうなシナリオはGDPが当初大きく落ち込むことだが、過去の事例は力強い回復があり得ることを示している」とし、その上で「移行期をどう乗り切るかに多くがかかっている」と指摘した。
同氏によれば、離脱した年に成長がプラスとなったのは当該国・地域の3分の2程度。マイナスは残る約3分の1で、最も苦境に陥ったのが旧ソ連を離れたときのラトビア。
原題:The Lessons for Greece’s Economy From 70 Currency Union Breakups(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Simon Kennedy skennedy4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: James Hertling jhertling@bloomberg.net Leon Mangasarian
更新日時: 2015/05/12 01:38 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NO6KD96KLWJ401.html


 
米成長の年内回復を予想=WSJ調査

By KATHLEEN MADIGAN
原文(英語)
2015 年 5 月 15 日 08:59 JST

あるエコノミストは4月のレストラン売上高の増加はサービス全体への需要拡大を示唆していると指摘した Charles Mostoller/Bloomberg News
 米経済は年初に厳しい落ち込みを記録したが、エコノミストらは景気が前年と同じく年内に回復するとみている。
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-IK623_ECONSU_G_20150514113843.jpg
 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の最新月例調査によると、米経済は厳冬と西海岸港湾の労使対立の影響で1-3月期に0.3%縮小したと推計されている。だが4-6月期には雇用拡大と賃金上昇を背景に年率2.8%のプラス成長に戻る見込みだ。

 また、低調な貿易とドル高の影響も下半期には後退し、経済成長率は平均3%に加速する見通しとなった。

 エコノミスト62人を対象にした今回の調査では、年初は支出を控えていた消費者が再び購買意欲を高めると広く予想されていることが明らかになった。5月の調査実施後に発表された4月の米小売売上高は横ばいにとどまったが、一部のエコノミストは消費の弱さをそれほど重要視しない考えを示した。

 PNCフィナンシャル・サービシズのスチュアート・ホフマン氏は「4月の支出はサービス業の情報が明らかになればより良く見えるだろう」とし、「消費者は(サービス)にお金を費やしている。4月のレストラン売上高が増加したことは、サービス全体への需要拡大を示唆している」と述べた。

 同氏はまた、雇用拡大と賃金上昇に加え、住宅価格や株価が上昇していることも、今年の個人消費を前年比3%に向けて押し上げるとの見方を示した。14年の個人消費は2.5%増だった。

 個人消費が拡大すれば、米経済全体に追い風となる。米商務省が先月発表した1-3月期国内総生産(GDP)速報値はインフレ調整後で前期比年率0.2%増だった。だがその後発表された1-3月期の経済指標が弱いことから、エコノミストらは改定値でマイナス成長に下方修正されるとみている。

 これを受け、2015年通年のGDP成長率予想も2.2%(4月時点では2.7%)に低下。14年の成長率は2.4%だったため、米経済成長は再び期待外れの伸びにとどまることになる。エコノミストの間では当初、今年の成長加速を見込む向きが優勢だった。

 一方、雇用は今後も力強い伸びを続けるもようだ。10-12月期の非農業部門就業者数は月平均22万3000人増と、1-3月期の平均18万4000人から加速する見通しで、失業率も4月の5.4%から年末には5.1%に低下すると予想されている。

 大和キャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、マイケル・モーラン氏は「雇用の堅調な伸びとエネルギー安が消費を刺激する可能性がある」と述べた。

 エコノミストの多くはドル高による貿易への影響や原油安によるエネルギー産業の低迷がなければ、今年の米経済はより明るい見通しになっていたと指摘する。これらの産業はすでに1-3月期の低調の要因となっている。貿易赤字の拡大は1-3月期GDP成長率を1.25%押し下げたほか、石油掘削を含む鉱業では今年に入りすでに4万9000人近い人員が削減された。

 オックスフォード・エコノミクスのグレゴリー・ダコ氏は、エネルギー企業は原油安に素早く対応し、人員削減や設備投資計画の縮小に動いたため、最も厳しい時期はすでに過ぎ去ったかもしれないと述べた。その上で「貿易とエネルギー産業は引き続き重しとなるが、影響は下半期に小さくなるはずだ」と話した。

 米経済成長率を予想以下に押し下げ得る最大のリスクは依然として海外情勢とみられている。米国外の成長減速とドル高は米輸出の減少につながる可能性がある。また、ロシア・ウクライナ危機などの地政学的問題も世界金融市場を揺るがし、広範な経済活動を圧迫する可能性がある。

 エコノミストの間では、1-3月期の景気低迷もあり、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを9月まで待つとの見方が強まった。

 5月の調査では回答者の73%が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが発表されると見込んでいることが明らかになった。1月の調査では19%だった。

 一方、6月の利上げを予想する向きは7%以下(1月時点では50%)に低下した。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=0CCEQFjAB&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12387842356326593464804580641490350423572&ei=xaJVVeC2IYju8gWR2oAI&usg=AFQjCNHBacuMiNZTntg4mskooSkPwZuMKQ&sig2=AhsPXMmRPGDwaT7h6cr8Ig&bvm=bv.93564037,d.dGc


PIMCO、株式アクティブ運用縮小-株担当CIO、来月退社
2015/05/15 15:33 JST

  (ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は5年余り前に始めた同社3番目の取り組みである株式アクティブ運用を縮小する。
PIMCOは14日、アクティブ運用の株式投資信託3本を清算し、インデックス運用戦略の向上に重点を置く方針を表明。これに伴い、株式担当最高投資責任者(CIO)のビルジニー・メゾヌーブ氏が来月退社する。事情に詳しい関係者1人によると、PIMCOは株担当の新CIOは置かない方針だという。
PIMCOは2009年に当時のビル・グロース、モハメド・エラリアン両共同CIOの下で債券投信会社から多角的な資産運用会社に転換する計画を発表していたが、メゾヌーブ氏の退社で同計画は大きく後退した。株式アクティブ運用事業への進出は、株高でも運用成績が振るわず、投資家の需要も弱かったため苦戦した。ブルームバーグの昨年12月の報道によると、社内抗争に敗れ昨年同社を去った共同創業者のグロース氏は退社前に、株式分野への進出はコスト効率が高くなく縮小が必要だと主張していた。
関係者によると、清算される3本の株式ファンドは約5年前の設定以来集めた資金が10億ドル(約1192億円)未満にとどまっていた。これらのファンドの運用担当者は今回の改組で同社を去るという。同社の運用資産(1兆6000億ドル)の大部分は債券で運用されている。
PIMCOはアクティブ運用株式投信の一部については提供を続ける方針を示し、「PIMCOディビデンド・アンド・インカム・ビルダー・ファンド」(運用資産8億9500万ドル)と「EqSロング・ショート・ファンド」(同9億420万ドル)が対象に含まれるとしている。
(更新前の記事は見出しと第1段落の記述を訂正済みです)
原題:Pimco Pulls Back on Stock Picking With No Plan to Fill Top Job(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Mary Childs mchilds5@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Sree Vidya Bhaktavatsalam
更新日時: 2015/05/15 15:33 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOCMV86K50XX01.html

日経平均は反発、欧米株高を好感 内需株に買戻しも
2015年 05月 15日 15:50 JST
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の欧米株上昇を好感し、主力株を中心に買いが先行。内需株や医薬品株など、出遅れ感のあったセクターが堅調に推移した。週末のため日中は利益確定売りに押され伸び悩む場面があったものの、為替がドル高/円安方向に振れたことやおう盛な押し目買い意欲を支えに、大引けにかけては高値圏を持続した。

独米金利の上昇に一服感がみられるなか、米S&P総合500種.SPXが終値で過去最高値を更新。落ち着きを取り戻しつつある外部環境を好感し、東京市場で日経平均は前日比で一時180円高となった。「18日に予定されている野村の投信設定では資金を集めることが期待され、市場の追い風となりやすい」(国内証券)との需給に対する期待感も支援材料となった。

業種別ではサービス.ISVCS.T、陸運.IRAIL.Tなど内需関連の上げが目立つほか、銀行.IBNKS.T、医薬品.IPHAM.Tなどもしっかり。半面、原油相場の下落を受け石油関連株は軟調となった。

また日経平均ボラティリティ指数.JNIVが18ポイントを割れ、終値は昨年10月1日以来、5カ月半ぶりの低水準となった。「日銀のETF(上場投資信託)買いなどを背景に、日本株に対しては相対的な安定感がある。大きく売り込む材料も乏しい」(丸三証券・経済調査部長の安達誠司氏)という。

日経平均はテクニカル面では25日移動平均線(1万9778円49銭=15日終値)に上値を抑えられる形となったが、終値は前日に割れ込んだ5日移動平均線(1万9662円73銭=同)を回復。「欧米金利の上昇とともに見受けられたヘッジファンドの売りが一巡しつつある」(外資系運用会社)との観測も支えとなり、底堅さをみせた。

個別銘柄では増配予想と自社株買いを発表した電通(4324.T)が大幅高。また14日に中期経営計画を発表した日東電工(6988.T)が年初来高値を更新した。17年度に売上高1兆円、営業利益1350億円を目指すとともに、M&A(合併・買収)などに向け1500億円の戦略的投資枠を設けたことなどが評価された。

半面、ニコン(7731.T)が大幅安。14日に発表した2016年3月期連結業績予想で営業利益が前期比30.9%減の300億円を見込み、嫌気売りが優勢となった。また巨額の最終赤字となった15年3月期業績と、新たな中期計画を発表したシャープ(6753.T)は年初来安値を更新。事業の先行き不透明感に加え、外資系証券会社が目標株価を引き下げたことなどで、懸念売りが出た。

東証1部騰落数は、値上がり1203銘柄に対し、値下がりが548銘柄、変わらずが131銘柄だった。

日経平均.N225

終値 19732.92 +162.68

寄り付き 19693.17

安値/高値 19633.75─19750.76

TOPIX.TOPX

終値 1607.11 +15.62

寄り付き 1601.05

安値/高値 1595.46─1608.07

東証出来高(万株) 254872

東証売買代金(億円) 25775.36

(長田善行)


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O00J620150515


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