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日銀の剰余金積み立て
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52702709.html
2015年05月12日 在野のアナリスト
昨日とり上げた安保法制の存立危機事態、ちょっと見方を変えると、現政権がだらしない、頼りにならない、となると自衛隊がクーデターを起こす想定もできることに、気づきました。勿論、法整備として禁止するのでしょうが、タイのクーデターを見るまでもなく、政治に失望したとき、軍がとって代わるケースは世界中でしばしばみられます。国の存立を脅かす、国民の権利を根底から覆す行為は、実は政治がもたらすことの方が多いのですから、そのとき自衛隊がそれを阻止する目的でクーデターを起こす。それがこの前提ならできてしまうのです。
東京の横田基地に、米軍のオスプレイが配備されることが発表されました。ネパールでもオスプレイや大型ヘリは着陸できず、物資輸送に役立たない、とされますが、日本でも着陸できる場所は少ない。もし飛行途中で不時着する事態となれば、多大な被害をだすことでしょう。自衛隊もオスプレイ購入を決めていますが、どこに配備しても厄介ものであるばかりか、メンテナンスに特殊技能がいるなど、維持管理にも費用がかかる。それでいて活用できる場面も少ない。これが議会演説というご褒美の代償の一つなら、まだまだこうした記事が出てくるのかもしれません。
日銀が当期剰余金の25%相当を、法定準備金として積み立てる方向で、財務相に認可を申請しました。総資産が333兆円と急拡大しており、価格変動リスクに備えるとしますが、実は世界的に不穏な動きが蔓延しています。米独など、金利が急上昇しており、日本にも小幅ですがその影響が及んでいます。これは緩和期待で膨らましすぎた国債投資を、ファンドなどが解消する動きと説明されますが、実は債券運用の旨みが低下し、債券運用ファンドの成績が軒並み悪化、資金流出がつづいていることも影響しています。株式ではセルインメイと言われますが、今年に限っては債券市場が強烈な調整局面にさらされている、というのが実態です。
しかも厳しいのが、金利上昇局面になると不動産市場が弱含みます。つまり日銀が購入している国債、J-REITが同時に資産価値が目減りする、となるのです。正常な市場環境なら債先売りが出ると、株先買いになるものですが、今は異常な市場環境であり、債先売り、株先売りとなるケースが多い。すなわち日銀がトリプル安で資産を目減りさせるケースも、今後は増えることが想定されるのです。そうした状況に、先手を打って法定準備金の積み立てを急ぐのでしょう。
元々、日銀は自己資本比率を8-12%を目安としていることから、今後も剰余金を法定準備金に回さざるを得ない傾向はつづくのでしょう。これは財政に返納する金額が減る、ということでもあり、財政運営上も厳しさを増すことになります。日銀、財務省が仕掛けてきたことの、マイナス面が拡大するばかりか、逆回転を起こすタイミングがより近づいてきたといえるのでしょう。
これで追加緩和などを打ち出せば、泥沼に陥ることが必定です。オスプレイが日本国内で着陸する場所が少ないように、日銀も着地点を見出すことは困難なのです。オスプレイは鳥のミサゴを意味しますが、ミサゴは脚をつきだすようにして急降下し、水中にいる魚を捕まえることができます。足がでる、は赤字になることですが、日銀が赤字となるとき、捕まえる魚は市場を席巻している『クジラ』なのか、それとも鰯なのか。鰯だとすれば「鰯の頭も信心から」というように、つまらない金融政策に手を染めて、ありがたがってきたことの報いを、いずれ受けるときのことをさしているのかもしれません。今は市場のクーデターを恐れている、というのが日銀の本音なのかもしれませんね。
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