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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
新入社員には必要なし 「生命保険」は“損な賭け”と専門家解説
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/159670
2015年5月12日 日刊ゲンダイ
「社会人なんですから最低2000万円の保障は必要だと思いますよ」
「イザという時のために医療保険も入ると安心です……」
新人諸君がようやく職場に慣れ始めるこの時期、多くの企業に保険会社のおばちゃんたちが勧誘にやってくる。冒頭のセリフは彼女たちの常套句だ。いきなり名刺を渡された新人クンたちは、ちょっと大人扱いされた気分になって契約する人が多い。
が、ちょっと待った!生命保険は、“一生のうちで家の次に高い買い物”ともいわれる。そんなに簡単に加入を決めていいのだろうか? 経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。
「新入社員はもちろん、独身の若い方に生命保険はほとんどいらないと思いますよ。私なら加入しません。たとえば、死亡保障。死んだ時に保険金がもらえる保険ですが、保険会社の人は『イザというときのため』と言うけど、死んだら自分は使えないんですよ。自分が死んで親が食っていけなくなるような人は話は別ですが、普通の人は考えなくていいでしょう。そもそも、若い世代のがんの死亡率と自殺率、どっちが高いと思います? 後者が数倍高いんです。20万円前後の給料から毎月1万円の保険料を払うなら、その分お金を貯めてストレスがたまったら温泉や海外旅行で発散した方が健康的だと思いますよ」
ごもっとも。新入社員にしてみれば、ようやく手にした給料だ。何を買い、いくら貯金するか、もっと時間をかけて考えて結論を出しても遅くはないのだ。
■現金をしっかり貯めることが先決
「退職金貧乏」(祥伝社新書)などの著書がある久留米大学商学部の塚崎公義教授も“死亡保険に入らない”派だ。
「生命保険は“客が払った保険料”から“社員の給料や会社の利益”を引いて残りを保険金としてお客に支払いますよね。つまり、お客は最初から“賭けとして損な賭けをしている”ということ。では、なぜ加入するか? それは“オレが死んだらカミさんと子供が路頭に迷う”から。損得を言う状況じゃないわけです。でも、新入社員にはカミさんも子供もいない。極論ですが、死んでも困る人はいないのですから、“損な賭け”はやめるべきです。保険会社の社員に給料をあげているようなもんです」
2人とも「子供が生まれたら話は別」との条件付きで、死亡保障は当面いらない点で意見が一致した。ただ、そうだとしてもケガや病気に対する備えは必要だろう。万が一、長期入院なんて事態になったら下世話だがカネだけが頼りだ。
「それはどうでしょう。まず、若いうちに入院するような病気になるケースは少ない。仮に重い病気になって月に100万円の治療費がかかっても、サラリーマンは3割負担だからザックリ30万円の自己負担。高額療養費制度があるので実際の自己負担は8万円ちょっと。しかも4カ月目からは4万円台で済むはず。つまり、半年入院しても50万円程度です。これなら、毎月堅実に貯金していれば対応できる範囲でしょう。サラリーマンが入院すると健康保険から給料の3分の2が出る傷病手当金もありますし、お勧めはできません」(荻原博子氏=前出)
塚崎教授も「健康保険があるから加入しません」と口をそろえる。
これだけ言ってもどうしても心配な人は「ネットで保険料が一番安い保険に入ればいい」(荻原博子氏)とか。まずは“しっかり現金を貯めること”を最優先で考えた方がいいということだ。
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