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財政健全化へ新目標、18年度のPB赤字対GDP比で1%に=政府筋[ロイター]
2015年 05月 12日 00:37 JST
[東京 12日 ロイター] - 政府の経済財政諮問会議(議長、安倍晋三首相)で、財政健全化に向けた新目標が提示されることが11日、明らかになった。
政府筋によると、2018年度に中間評価を行う際に、基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の赤字を国内総生産(GDP)比で1%まで改善する目標値を導入する。
伊藤元重東大教授ら民間議員が12日の諮問会議で提言する。成長率とかかわりのある指標を中間評価の目標に据え、経済成長を重視する安倍晋三政権の意向と合致した内容になっている。
内閣府は、歳出抑制を織り込まず、3%超の高い名目成長率続く場合、18年度のPB赤字は対GDP比で2.1%、金額で12兆円になると試算している。
この時点でPB赤字1%を達成できれば、政府が掲げる20年度のPB黒字化達成に向け、残り2年でそれぞれ0.5%ずつの改善で済む計算だ。
19年度以降は歳出抑制だけで黒字化が達成できる姿を示し、消費税の10%超への引き上げ論を封じる狙いもある。
ただ、内閣府試算では今後5年間で名目GDPが約100兆円も増えると見込んでおり、それだけの成長が実現できるかは不透明だ。歳出改革が着実に進まなければ、新目標の達成には厳しい道のりが予想される。
(梅川崇 編集:田巻一彦)
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NW1JO20150511
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