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『実名大公開!入ってはいけない生命保険』(宝島社)
日生、第一、住友、明治安田…漢字の名前の生命保険会社には気をつけろ!?
http://lite-ra.com/2015/05/post-1088.html
2015.05.11. リテラ
人生で大きな買い物の一つ、生命保険。毎年出ていく金額が大きくなることから生命保険選びだけは失敗したくないものだが、そんななか、「漢字系生保に気をつけろ」と警鐘を鳴らすのが、「保険会社を退職し、生命保険の改善を目的とする」活動をしている著者による本『実名大公開!入ってはいけない生命保険』(三田村京/宝島社)だ。
実は、生命保険会社は漢字系、カタカナ系、ひらがな系の3つに分類される。「漢字系」というのは、日本生命、第一生命、住友生命、明治安田生命、富国生命、朝日生命、大同生命などの昔からある大手保険会社。カタカナ系というのは、プルデンシャル生命、アリコ、アフラックなどの外資系やソニー生命、オリックス生命などの後発の生命保険会社。そして、「ひらがな系」というのは、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険、東京海上日動あんしん生命、三井住友海上あいおい生命保険などの損害保険会社の子会社の生命保険のことだ。
では、なぜ「漢字系生保」がダメなのか。日本生命をはじめとする漢字系生保20社は戦後、政府の保護政策の下、横並び的な経営を行ってきた。そのなかで、漢字系生保の稼ぎ頭になってきたのが「掛け捨て保険」と「特約」。同書によれば、「漢字系生保の商品の中には、保険の保障の中身が100%[特約]だけで商品ができていたり、支払う保険料の中身の約80〜90%が[掛け捨ての特約]だったりする保険も多い」のだという。
そして、この漢字系生保の姿勢が生み出したのが、「ダメ保険」の典型である「定期保険特約付終身保険」だ。「定期保険特約付終身保険」とは「満期保険金がない」定期保険に「満期保険のある」養老保険を組み合わせた「抱き合わせ保険」のこと。それまでは貯蓄を志向する人は[養老保険]を選び、保障だけを重点に考える人は[定期保険]を選ぶという2大潮流だったが、生保会社は抱き合わせ販売を行うようになる。
「この保険は[養老保険]と[定期保険]が1対1の比率の組み合わせでしたが、保険会社が絶対にもうかる掛け捨ての[定期保険]の比率がどんどんエスカレートしていきました。(略)さらに、[養老保険]は満期が来たら満期保険金を支払わねばなりません。そこで抱き合わせる[養老保険]のベースを、満期がなく被保険者が死亡したときだけ支払いが発生する[終身保険]に取り換えて生まれたのが、今日の『ダメ保険』の源流である『定期保険特約付終身保険』」(同書より)なのだという。
たとえば、25歳で死亡保障が3000万円の「定期保険特約付終身保険」に入ると、いつ死んでも無条件に3000万円が入ってくると思いがちだが、実際の内訳は主契約の終身保険が500万円、特約の15年間の定期保険が2500万円というようなパターンが多い。つまり、40歳までに死んだら3000万円入ってくるが、41歳以降は500万円しかもらえないのである。
「生保会社にとっては実においしい商品なのです。そこに、自分たちがカモにされているなどとつゆほども思わない人たちが『どこの保険会社でも、どこの商品でも同じだろう』という意識で次々と加入した結果、『抱き合わせ保険』は漢字系生保会社の主力商品に成長したのです」(同書より)
さらに低金利時代で、生保会社の資産運用が販売した保険の予定金利を大きく下回る“逆ザヤ”状態となったため、持ち出しを避けたい生保会社は「保険の見直し」というかたちで生命保険の「転換」を促そうとする。
「『転換』で損をさせられた多くの人から相談を寄せられますが、『転換』で次の保険が良い保険になったのは、ただの1件もありませんでした。ひどい場合は、20数年間に『転換』を3〜4回も繰り返させられ、その間に合計で1800万円以上も保険料を支払ったのに、保険料を支払い終わった時点で残った保障はたったの100万円になってしまった人も大勢いるのです」(同書より)
「転換」件数は2013年度だけでも459万件に及ぶという。著者が絶対に加入者のためにならないと指摘する「ダメ保険」を販売しているのも、加入者に対する詐欺的行為で契約を「転換」させ、損害を与える行為をしているのも「漢字系生保」が多いのだ。
さらに「保険料収入に占める責任準備金組入率(積立率)」が「漢字系生保」は低いのだ。「責任準備金」とは、将来加入者に返すために、生命保険会社なら当然積み立てておかなければならないお金のこと。一般的にはその年度の40%程度を積み立てていれば、その会社の経営状態は健全だとされている。この積立率に関して大手といわれる漢字系生保の数字が悪いのだ。なかには、「すでに破綻した保険会社よりも悪い会社がある」(同書より)ともいう。
たしかに、独立系のソニー生命の平均約55%、外資系のマスミューチュアル生命の約53%と比べても、漢字系生保は0%台から20%台と芳しくない数字が並ぶのだ。
「おそらくは『逆ザヤ』契約の補てんと箱物のために消費したのでしょう。普通の企業だったら、とっくに倒産している数字で推移しているような生保会社がたくさんあります」(同書より)
その場しのぎの自転車操業をつづけるが、破綻した場合にも、その保障は全額というわけではない。
「払い切れる範囲でしか払えないのです。(略)過去の破綻劇では、100万円の養老保険がたったの36万円になってしまった……というひどい例もありました」(同書より)
自分の「いざ」というときに備えた生命保険が、漢字系生保会社の延命に消えているのかもしれない。
(小石川シンイチ)
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