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岩手県平泉の中尊寺金色堂も観光客は減少傾向 ※写真は中尊寺(C)日刊ゲンダイ
軍艦島は大丈夫か お祭りムードも「世界遺産」はその後が悲惨
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/159569
2015年5月8日 日刊ゲンダイ
通称「軍艦島」の端島炭鉱(長崎市)など、8県11市にまたがる23施設が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産へ登録勧告された。連休中とあって各施設は観光客でゴッタ返し、首都圏に近い韮山反射炉(静岡県伊豆の国市)は通常の10倍近い入場者数を記録。岩手県釜石市の橋野鉄鉱山・高炉跡も20倍の1000人超が訪れた。
各施設の自治体はお祭りムードに沸いているが、果たして、喜んでばかりいられるのかどうか。過去「世界遺産」に選ばれた施設や自治体の中には、とんでもない目に遭ったケースも少なくなかったからだ。
かつて知る人ぞ知る“秘島”だった「屋久島」は、1993年に世界自然遺産登録されたことで観光客が急増。今では登山道が荒廃し、ゴミ処理など環境破壊が問題になっている。小笠原諸島、熊野古道なども同様の問題を抱えており、観光客の制限が検討され始めている。熊野古道に至っては今年、参道「大門坂」の石畳に落書きがいくつも見つかった。
■観光客は年々減少
しかも、“世界遺産バブル”で観光客が増えても、一過性で終わることも多い。
たとえば07年に世界文化遺産に登録された島根県の石見銀山。08年の観光客数は80万人と倍増したが、今では約40万人と半減している。岩手県の平泉も世界文化遺産登録翌年の12年をピークに減少傾向で、昨年も前年比6.6%ダウンした。北海道の世界自然遺産「知床」も登録された05年の約250万人が観光客のピークでその後は年々減少している。
「世界遺産」にも詳しい島旅ライターの斎藤潤氏がこう言う。
「今回、世界文化遺産に登録されるであろう23施設のうち、観光客を呼び続けられるのは昔から人気のある『軍艦島』など一握りでしょう。日本最古の製鉄施設だった韮山反射炉など、どれも現物を間近で見る価値は十分あるのですが、歴史や産業に興味がない人にとっては『廃虚』にしか見えないかもしれません。また、観光地には“身の丈サイズ”があって、一過性のブームで人が押し寄せても宿泊施設や接客サービスが追い付かないこともあります。私は2回訪れたくらい石見銀山が好きですが、観光客が減少しているのは、そういう理由でしょう」
地元自治体は観光資源と考えているだろうが、ぬか喜びになりかねない。
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