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バフェット氏「米株、金利戻れば割高」 50周年の株主総会 後継者は言及せず
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイは2日、定時株主総会を開いた。今年は創業50周年に当たる節目とあり、米中西部ネブラスカ州オマハには過去最多の4万人を超える株主が世界中から集まった。バフェット氏は高値圏で推移する米国株式相場について「金利水準が通常に戻れば、割高にも見える」などと話した。
オマハはバークシャー社が本社を構え、バフェット氏が生活の拠点とする都市だ。今年は紡績業を手掛けていたバークシャー・ハザウェイをバフェット氏が買収し、投資会社として姿を変えてから50周年に当たる。
今年に入っても積極的な投資が続いている。投資ファンドの3Gキャピタルと共同で投資するケチャップで有名な米食品HJハインツと食品大手のクラフト・フーズ・グループの統合をしかけ、「クラフト・ハインツ」社を誕生させた。
消費関連の投資先企業のさらなる再編があるのかとの質問に対し「ブランド力は重要な要素で、将来的に(再編の)案件はある。常にブランド(メーカー)と量販店は戦っている」と答えた。昨年の総会では3Gキャピタルと共同で大きな投資案件を手掛ける可能性を示唆していた。
2015年1〜3月の米実質国内総生産速報値が低調な伸びにとどまる中、過去最高値圏にある米国株式相場には市場で警戒感も出ている。バフェット氏は「米国のビジネス環境が良好なことを示している」と高値は許容できるとの見方を示す一方、低金利が支えになっているとして「通常の水準に戻るなら、割高に見える」とも話した。
かねてバフェット氏は早期のゼロ金利政策の解除には慎重な発言を繰り返してきた。かつてはインフレなどを懸念していたこともあったが「何も悪いことは起こらなかった」と金融緩和政策を改めて評価した。仮に将来、経済が混乱する局面を迎えた場合には「バークシャーは心理的にも財務的にも喜んで資金を供給する準備がある」と述べた。
後継体制にも注目が集まっていたが具体的な言及はなかった。「私が去ってからも企業文化は変わることはない。安心していて良い」と株主に話した。
(オマハ〈ネブラスカ州〉=山下晃)
[日経新聞5月4日朝刊P.7]
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