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BS朝日「オトナの社会科見学 ニッポンの美酒!極上の酒づくり」でナビゲーターを務める古田敦也氏
アメリカ版「マッサン」が岩手にいた 革新を続ける酒蔵〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150505-00000001-sasahi-life
dot. 5月5日(火)7時9分配信
NHK朝ドラで人気を博した「マッサン」は、日本でウイスキーづくりを志す夫を、スコットランド人の妻が支える物語。そんな「マッサン」のアメリカ版ともいえるような人物が、岩手県の酒蔵にいた。
そんな酒づくりの裏側を覗くのが、BS朝日「オトナの社会科見学 ニッポンの美酒!極上の酒づくり」(5月5日19時〜)。ウィスキー、ワイン、日本酒、3種の酒の裏側にスポットを当てた番組だ。
日本酒のパートで登場するのが、岩手県で100年続く、由緒ある酒蔵「南部美人」。日本酒市場全体が低迷するなか、成長を続ける酒蔵だ。その五代目蔵元である久慈康介さんは、酒造りの伝統についてこう話す。
「僕は、酒造りの世界では、やってきたことをそのままトレースするのは伝統じゃないと思っているんです。革新のスパイスが加わって進化して、初めて伝統だと思ってます。変えてはいけないものを大切にしながら、変えて良くなるものはどんどん変えていこうというスタンスでのぞみました」
そんな久慈さんの酒造りには"革新"を生むための工夫が光る。例えば、日本酒の原料となるコメに、水を吸わせる「吸水」という作業だ。目指すのは30%コメに水分を吸わせた状態。しかし、気温などによって吸水率は微妙に変化するため、これまでは熟練の杜氏がコメの色を見ながら経験と勘で吸水率を判断していた。
そこで久慈さんが取り入れた工夫が、ザルをステンレス製にするということ。これまでは竹のザルを使用していたが、竹ザルはザル自体が水を吸うため、重さで吸水率を判断することができなかった。水を吸わないステンレスのザルを使うことで、正確な吸水率を取れるようになったのだ。
また、洗ったコメを蒸す作業では「疑似米(ぎじまい)」という工夫アイテムが登場する。これはプラスチックの粒で、これを蒸し器に敷き詰めてから、コメのせて蒸すことで、「一番下になるコメが悪くならない」のだという。
放送では、この他にも、海外からも注目を浴びる、「南部美人」のさまざまな取り組みが登場する。
そして、「南部美人」の革新を印象付ける存在が、蔵で働くアメリカ人のベンさん。2014年10月、酒造りを学びたいとアメリカのアーカンソー州ホットスプリング市から「南部美人」にやってきた。ベンさんは来日のきっかけは、実に単純なものだった。
「7年前に地酒を飲んで、その味と香りにびっくりしました。すごくおいしいと思いました」
7年前、アメリカでバーテンダーをしていたベンさんは、日本酒に出合い、そのおいしさに驚いたという。それ以来日本酒の魅力に夢中になったベンさんは、こんな夢を描くようになった。
「夢はアメリカでおいしい日本酒を造ること。そのために勉強しに来ました」
酒蔵ではひとつひとつの作業をつきっきりで教えてもらい、酒造りの作業が終わって帰ると、今度は日本語の勉強。時には家族にテレビ電話で連絡をし、寂しさが顔をのぞかせることもあるようだが、ベンさんはこう話す。
「友達に会いたいし、両親に会いたい……でも、日本酒造りの勉強が大事だから後まわし」
真剣に酒造りに向き合うベンさんに、ある日、大きな転機が訪れる。久慈さんがベンさんを呼び出し、蔵の一番奥へ。そこには巨大なタンクが。
「このタンクを1本、勉強のために、あなたに仕込んでもらおうと思います」
タンク1本分、一升瓶にすると2300本分にもなる日本酒の仕込みを、ベンさんに任せようというのだ。その意図はというと……
「(酒造りの)チームのメンバーをするのか、チームを率いる人をやるのかでは、同じチームの所属員でも違うわけです。チームを率いる力をつけてほしいと思っています」(久慈さん)
プレッシャーと喜びがないまぜになった、ベンさんの日本酒造りが始まる。ベンさんが初めて任された日本酒の出来はどうなるのか。革新を続ける酒蔵の工夫、そしてアメリカ版「マッサン」の奮闘ぶりを、ぜひご覧になって頂きたい。
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