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金融市場は大混乱(C)AP
日本国債格下げの奇妙なタイミング 「裏にハゲタカ」の見方も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159471
2015年5月1日 日刊ゲンダイ
日本国債はホントに大丈夫か――。欧米系の格付け会社フィッチは27日、日本国債を格下げしたが、その衝撃が広がっている。「Aプラス」から一段階下の「A」となり、中国(Aプラス)や韓国(AAマイナス)より“格下”になったのだ。
「フィッチと並ぶ大手格付け会社の米ムーディーズは、消費増税10%を先送りした直後の昨年12月に日本国債を格下げしています。そのときから、いずれフィッチも動くとみられていましたが、なぜ、このタイミングだったのか。奇妙です」(金融関係者)
フィッチは、政府の2015年度予算の成立(9日)を待っていたフシがある。実際、格下げ要因として、「15年度予算に、延期された消費増税に代わる十分な構造的な財政措置が含まれていないことを反映した」とリポートに書いた。
ただ、金融界では「予算成立を見極めただけではないような気がする」(銀行関係者)という臆測が駆け巡っている。
「世界主要国の金融当局者で構成するバーゼル銀行監督委員会(本部スイス・バーゼル)で、国債をリスク資産とみなす議論が盛んです。銀行が保有する自国の国債について、現在のノー・リスクから、リスク資産に変更する新規制です。この動きと、フィッチの格下げが重なった。それと無関係とは思えません」(株式アナリストの黒岩泰氏)
日本の銀行は欧州の金融機関に比べ、資産に占める国債の比率が高い。欧州は4%台だが、邦銀は約13%だ。
「それだけにバーゼル委員会の新規制は、日本に痛手です。新規制を受け、メガバンクは国債を大量に売却する可能性がある。しかも格下げされたとなれば、売却しやすい。海外のハゲタカ勢が、格付け会社を動かした可能性は否定できない。日本国債をターゲットにした“仕掛け”のにおいがします」(外資系金融関係者)
今のところ格下げによる影響はほぼなく、長期国債の利回りは0・3%前後で落ち着いている。しかしフィッチのリポートは、「政府総債務はGDP比率が、15年末までに244%に達する。日本の純債務ポジションは比較的急速に悪化している」「法人税率の引き下げは、財政再建の不透明感を増大させる」など、さらなる格下げを予感させる内容だ。日本国債が紙クズになる日は、刻一刻と近づいている。
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