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海外マネー、日本国債へ流入加速:欧州諸国は金利沈没、ECBは日銀とは逆で当座預金マイナス金利
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/778.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 4 月 29 日 03:59:38: Mo7ApAlflbQ6s
 


海外マネー、日本国債へ流入加速
欧州金利低下で妙味、先物売買の50%超 将来の変動リスクも

 日本国債への海外マネー流入が加速している。先物の売買高で50%を超えたほか、現物債でも日銀に次ぐ国債の買い手となっている。世界的に金利が低下するなか欧州では国債のマイナス金利が定着し、相対的に金利が高い日本国債を買う動きが強まっている。ただ国債市場の裾野が外国勢に広がったことで、将来金利が変動しやすくなるリスクを指摘する声も出ている。


 財務省によると、2014年の国債先物市場では全体で1731兆円の取引のうち外国勢が896兆円と52%を占めた。従来は国内勢が主体だった国債市場で、外国勢の存在感が高まっている。

 現物債市場でも外国勢は14年に15兆円の日本国債(短期国債を除く)を買い越した。異次元緩和の一環としてマネーを供給するために大量に国債を買い入れている日銀を除くと、外国人投資家が日本国債の最大の買い手となった。残高ベースでは国内勢が依然として9割の国債を保有しているが足元ではその構図に変化の兆しが表れている。

 日本の国債市場に海外マネーが流入した背景には、世界的な金利低下がある。欧州中央銀行(ECB)が昨年6月に政策金利をマイナスまで引き下げ、欧州各国債の利回り低下が加速した。利回りが相対的に高くなった日本国債に投資する動きが強まった。

 直近もこの動きは続いている。日本証券業協会によると、外国勢は1〜3月で計3兆3千億円の日本国債を買い越した。特に欧州中銀が量的緩和を始めた3月以降、外国勢の買いが勢いづいているという。

 ドイツでは一時、9年物の国債までマイナス金利に陥った。オランダやオーストリアなどでも、5年物国債でマイナス金利が生じた。日本は長期金利の指標となる10年物国債で0.31%、5年物国債で0.07%(いずれも23日時点)と、欧州各国債と比べて金利が高く、日本国債は有力な投資先になっている。

 ユーロの短期金利でもマイナス金利が定着し、低利でユーロを調達して他通貨に投資する「キャリートレード」が膨らんでいる面もある。「今まで欧州に投資していた投資家が、日米の国債に移っている」(国内証券)との見方もある。

 日本の国債市場は国内勢の買いが多いことが、市場が安定を保つ要因とされてきた。短期の売買が中心で逃げ足の速い外国勢の参加が増えた結果、「金利のボラティリティー(変動率)が高まる原因になりうる」(みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト)との声も出ている。

 ECBの国債買い入れが縮小に向かい、マイナス金利が解消すれば「今は国債の買い手となっている外国勢が売りに転じてマネーが逆流し、日本の金利上昇に拍車がかかる可能性もある」(SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリスト)との指摘もある。

[日経新聞4月24日朝刊P.5]

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フィッチ、日本国債を1段階格下げ シングルAに
2015/4/27 18:28

 英米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは27日、日本国債の長期債務格付けをこれまでの「シングルAプラス」から「シングルA」に1段階引き下げたと発表した。併せて、その国の発行体による外貨建て債務の格付けの上限(カントリーシーリング)を「ダブルAプラス」から「ダブルA」に引き下げた。外貨建ての短期格付けも「F1プラス」から「F1」に引き下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL27HKW_X20C15A4000000/?dg=1

 

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コメント
 
01. 2015年4月29日 08:33:05 : jXbiWWJBCA

米国や中国からの逃避資金も

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NJ1SN20150428
米消費者信頼感指数、4月は前年12月以来の低水準
2015年 04月 29日 03:24 JST
[ワシントン 28日 ロイター] - 米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)は28日、4月の消費者信頼感指数を発表した。詳細は以下の通り。

━4月の消費者信頼感指数は95.2と、前月の101.4から低下。予想の102.5を下回り、前年12月以来の低水準。

━現況指数は106.8と、前月の109.5から低下。

━期待指数は87.5と、前月の96.0から低下。前年9月以来の低水準。

━「就職は困難」との回答は26.4%。前月は25.5%。

━1年インフレ期待は4.8%と、前月の5.2%から低下。2007年2月以来の低水準。


02. 2015年4月29日 08:34:35 : jXbiWWJBCA

ドル指数が8週間ぶり低水準、消費者信頼感指数で=NY外為
2015年 04月 29日 08:09 JST
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日のニューヨーク外為市場では、ドルの主要6通貨に対するドル指数が8週間ぶり低水準を付けた。朝方発表された米消費者信頼感指数が軟調だったことを受け、連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが予想より緩やかになるのではないかとの観測を背景に、ドルが売られる展開となった。

FRBがこの日から2日間の日程で開いている連邦公開市場委員会(FOMC)では政策変更はないとの見方が大勢となっており、FOMC声明の文言に注目が集まっている。

終盤の取引でドル指数は0.7%低下の96.115で推移。一時は96.011と、3月5日以来の低水準を付けた。

米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した4月の消費者信頼感指数は95.2と前月の101.4から低下し、前年12月以来の低水準となった。市場予想は102.5だった。

フォレックス・ドット・コムのシニア・テクニカルアナリスト、マット・ウエラー氏は、「今回のCB消費者信頼感指数はドルに強気だった投資家には衝撃的だったが、このところ軟調となっている一連の米経済指標の延長に過ぎない」としている。

ユーロ/ドルは0.8%高の1.0973ドル。一時は1.0990ドルと、今月6日以来の高値を付けた。

ギリシャのチプラス首相が前日、債権団との交渉に当たるチームを再編し、前週のユーロ圏財務相会合で激しい非難を浴びたバルファキス財務相の役割を縮小したことで、ギリシャ支援協議が前進するのではないかとの期待がユーロの押し上げ要因となった。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NJ2R320150428


03. 2015年4月29日 08:37:28 : jXbiWWJBCA

2015年04月28日
第157回 貿易収支の黒字転換でどうなるドル/円相場 【大橋ひろこのなるほど!わかる!初めてのFX】

財務省が先週22日発表した2015年3月の貿易収支(速報)に注目しています。2012年6月以来、2年9か月ぶりに日本の貿易収支が2293億円の黒字になったのです。(ちなみに前年同月は1兆4501億円の赤字)この発表を受けてすぐに為替市場が動いたということはありませんでした。貿易収支の数字は価格のボラティリティ(変動率)を高めるような強烈なインパクトを持つものではありません。しかし、他に為替を動かす材料が見当たらない場合には、じわじわと効いてきて大局のトレンドを形成する材料ですので、2年9カ月ぶりの貿易収支の赤字から黒字へ転換したということが、ひょっとしたらドル/円相場のドル高円安トレンドの終焉を示唆しているのかもしれない、という考え方も出来ると思うのです。

貿易収支とは、「商品やサービス」を外国に売ったり買ったりすることによって出た収入と支出のことです。日本は31年もの間、輸出額が輸入額を上回る貿易黒字の状態にありました。これが、長期的に日本が円高であった所以です。輸出が強い日本の強い円ということですが、何故輸出が大きい黒字だと円高になってしまうのでしょうか。

日本の輸出企業は、海外でモノが売れた場合、商品の代価として受け取った外貨(米ドル・ユーロ)を、国内での部品調達や従業員の給与の支払い、税の支払いなどに充てるため、為替市場を通して日本円に両替する必要が生じます。このように獲得した外貨を円に替える行為を「円転(えんてん)」と呼びます。輸出企業の売上が大きく黒字が拡大している時はこの円転の圧力によって、為替市場では円買いドル売り=円高ドル安が進む材料となってしまいます。

逆に、貿易赤字の場合は、円転されるニーズがないということです。2012年6月以降の2年9カ月の間、日本は貿易赤字だったために貿易による円買いが発生しませんでした。円買いがなかった、というだけではありません。2011年3月11日に発生した東日本大震災で東京電力の原発事故が起こり、その影響で全国の原子力発電が停止、火力発電用の燃料の輸入が増えました。化石燃料を購入するのは基本的に基軸通貨、決済通貨のドルです。円をドルに換えて化石燃料を買って輸入する、このことが円売りドル買いの圧力となり、ドル/円相場はそれまでの円高の構造から円安の構造へと大転換した、ということが軸にあったために、円安ドル高は大きなトレンドとなったのです。

しかし、先週発表された3月の貿易収支では赤字から黒字に転換していたのです。大きな要因となっているのは原油価格の急落と、エネルギー輸入の契約形態にあります。震災後、日本はエネルギー不足となり中東から緊急にLNG(液化天然ガス)を輸入しましたが、この時のLNG価格は100万BTU(熱量単位)当たり16〜18ドルもの高いコストでの輸入でした。すでに起こっていたアメリカのシェールガスの当時の価格が3−5ドルだったとされており、かなり割高なLNG輸入を強いられたのです。この中東との契約のLNGは原油価格リンクとなっており、2014年夏までは原油価格の高騰が続いたために、日本の貿易赤字は拡大する一方だったのです。しかし、2014年秋口から原油価格が急落しおよそ半値にまで安くなりました。この影響がいよいよ日本の貿易収支に反映され始めたということです。しかし、貿易収支だけが為替の変動要因ではありません。すぐに円高になる、ということではないのですが、、、。

ドル/円相場は118.50円〜120.50円の狭いレンジでの推移が長期化の様相を呈し始めていますが、今年年初に多かったドル/円125〜130円方向への円安ドル高予想が少しトーンダウンし始めたようです。

日銀の量的緩和政策で円がじゃぶじゃぶになることから円の価値が減価していく、という本邦サイドからの「円売りの材料」と、米国の景気回復により、いよいよこれまでのゼロ金利を解除し利上げを行うだろうという米国サイドからの「ドル買い材料」の両輪によって、勢いを伴って上昇してきたドル/円相場ですが、120円を超えてきたあたりから、日米双方から過度なドル高円安に懸念の声が出始めています。

そこへきて、黙っていても円安ドル高の圧力になっていた貿易赤字が解消してしまった...。ということで、ドル/円相場は125〜130円へと上昇できるのか、マーケットも懐疑的になってきているようです。今週は明日29日の米1-3月期のGDPの数字が米国の利上げ時期を巡る材料となって動きそうですし、30日には追加緩和が期待されている日銀の金融政策決定会合があります。目先のボラティリティを作るのはこうしたイベントです。追加緩和があればドル/円は上昇すると思いますが、金融政策での上昇には賞味期限もあります。ドル/円上昇の燃料がなくなれば、貿易黒字による円転圧力でじわじわと円高に動きやすい地合いとなってきていることを覚えておきましょう。貿易黒字が恒常化するかどうか、という点にも注目していく必要がありますね。来週は祝日でコラムはお休みです。皆さん良いGWを!

コラム執筆:大橋ひろこ

フリーアナウンサー。マーケット関連、特にデリバティブ関連に造詣が深い。コモディティやFXなどの経済番組のレギュラーを務める傍ら、自身のトレード記録もメディアを通じて赤裸々に公開中。
http://lounge.monex.co.jp/pro/special2/2015/04/28.html


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