★阿修羅♪ > 経世済民95 > 774.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
インタビュー:物価目標の後ずれ「想定内」=西村内閣府副大臣
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/774.html
投稿者 rei 日時 2015 年 4 月 28 日 22:07:25: tW6yLih8JvEfw
 

インタビュー:物価目標の後ずれ「想定内」=西村内閣府副大臣
2015年 04月 28日 19:13 JST
[東京 28日 ロイター] - 西村康稔内閣府副大臣は28日、ロイターのインタビューに応じ、日銀が掲げる「2%の物価目標」の達成時期について2015年度を中心に多少後ずれしても想定内との認識を示した。

物価の基調に変化はないとの日銀の判断を政府も共有すると語り、目標達成時期に遅れが生じても追加緩和の必要がないことを示唆した。<景気・物価の基調に大きな変化ない>

景気・物価動向について西村氏は「景気は確実に良くなっている」とし、デフレ脱却に向け「しっかりとした足取りで着実に歩んでいる」と指摘した。

足元で鈍化している物価動向については「一時的に物価はゼロ%前後と低い状況にあるが、必ず上向いてくる。物価の基調に変わりがないという日銀の判断を、政府も共有している」と語った。

物価目標達成時期に関しては、当初から幅のある目標だと述べ、「15年度を中心にしながら、多少後ろにずれたりすることがあっても想定の範囲内ではないか。原油価格の下落は想定外だが、(達成時期が)多少ずれたからどう、ということではない」との見方を示した。

物価目標達成時期が後ずれした場合の追加緩和の必要性については「日銀がしっかり判断する」としながらも、「物価の基調や経済の足取りに大きな変化はない。むしろこれから、消費が増えてくればさらによくなることを期待する」とも語り、追加緩和の必要性には否定的な考えを示唆した。

<円安と金融政策>

一方で、「経済に何か大きな変調があれば、(日銀総裁が)躊躇なく(政策調整を)行うと言われている通り、適切に判断されると思う」とも語った。

追加緩和に伴う円安が経済にとってのリスク要因となる恐れに関しては「われわれ(政府)は為替をターゲットにしているわけではない」と述べ、「行き過ぎた円高が是正されてきたことは日本経済にとって大いにプラスで、景気回復・デフレ脱却に向けて大きく寄与していることは間違いない」と語った。

そのうえで、円安による原材料価格の上昇の影響を受ける中小企業に対する支援など精一杯の対応をしてきたと強調。今後も、経済に変調が見られた場合には「為替がどういう形になろうとも、日銀には金融政策はしっかりやってもらって、われわれは成長戦略と副作用的な面があれば、しっかり手当てしていきたい」と述べた。

<デフレ脱却宣言「簡単でない」>

一方で、デフレ脱却宣言は「そう簡単ではない」とも語り、物価関連指標のほか、デフレマインドを映し出す企業の設備投資動向や賃上げの動きを注視する考えを強調。

「賃上げが3年続くと、家計の所得環境はだいぶ変わる。雇用環境の改善で、賃上げの動きも広がってくるだろう。こういったことが続けばデフレ脱却の出口が見えてくるが、まだ予断を許さない」と指摘した。

経済の先行きについては「消費はいい方向で堅調に推移するだろう」とする一方で、減速感がある中国の動向や、米利上げの影響、中東をはじめとした地政学的リスクをあげ、「全体として回復基調が維持できればいいと思うが、将来、まだ楽観視できない」と語り、早期のデフレ脱却宣言が難しいとの認識をにじませた。

<国債格下げには、財政健全化計画で政府の姿勢明確に>

ムーディーズに続きフィッチ・レーティングスが日本国債の格付けを引き下げ、日本財政に対する信認が問われている。

これに対して西村氏は、夏までに策定する財政健全化計画で「真剣にやっていると政府の姿勢が理解されるものを、是非出したい」と強調。進化させた成長戦略も同時に打ち出し、成長を促していくとした。

西村氏は「今は金融緩和で、時間を買っている。この間に成長・構造改革と財政再建の道筋をつけることが政府の大きな使命だ。限られた時間しかないとの思いで、夏にはしっかり健全化計画を出したい」とし、「中長期的に財政はしっかりしなければならないとの危機感は常にもっている」と述べた。

(吉川裕子 梶本哲史)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NJ11I20150428
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2015年4月28日 22:15:09 : jXbiWWJBCA

コラム:相場の主役はドル安から円安へシフト=亀岡裕次氏
2015年 04月 28日 19:02 JST
亀岡裕次 大和証券 チーフ為替アナリスト

[東京 28日] - ドル円は3月10日に122円に到達し2014年12月高値をわずかに更新した後、118円台に反落した。こうした動きは、主に円ではなくドルの動きによるものだ。ドルの実効為替が3月にピークをつけた後に3%程度下落している一方で、非ドル通貨の対円為替は2月中旬以降、あまり変化していない。

ただし、ドル円がドル実効為替に連動するように動くとは限らない。例えば、2014年12月から15年1月にかけては、ドル実効為替は上昇したが、円がドル以外の通貨に対してそれ以上に上昇し、ドル円が下落した(ドル高以上に円高が進み、ドル安・円高が進行)。

また、2006年5月から07年6月にかけては、ドル実効為替は下落したが、円がドル以外の通貨に対してそれ以上に下落し、ドル円が上昇した(ドル安以上に円安が進み、ドル高・円安が進行)。このようにドルではなく円の動きがドル円の方向を左右するケースも少なからずある。ドル円を見通すには、ドル相場、円相場、そして両者の(変動の)バランスを考える必要があるだろう。

<米金利低下と商品高でドル円下落>

ドル円がピークアウトした3月10日以降、米利上げ期待の後退による「米金利低下」、原油などの「商品相場上昇」、世界的株高などに反映される「リスクオン」がいずれもドル安に働き、ドル相場が下落。「リスクオン」が円安に働く一方で、米国や欧州などの「海外金利低下」が円高に働き、円相場は小動きとなった。

「リスクオン」はドル安効果よりも円安効果が大きく、ドル円の上昇要因であるから、ドル円下落の原因は、「米金利低下」と「商品相場上昇」によるドル安といえる。

なお、ドル円が下落した2014年12月から15年1月にかけては、「米金利低下」がドル安に働いたものの、「商品相場下落」と「リスクオフ」がドル高に働き、ドル相場が上昇。だが、「リスクオフ」と「海外金利低下」が円高に働き、円相場が大幅に上昇した(リスクオフはドル高効果よりも円高効果が大きい)ため、ドル安・円高となった。

つまり、ドル円下落の原因は、「リスクオフ」と「海外金利低下」による円高だった。同じドル円の下落局面でも、その内容には大きな違いがある。

<商品高がリスクオンに作用へ>

商品相場の上昇は、エネルギーを中心に今後も続く可能性が高い。なぜなら、米国における原油生産が減少し、原油需給が引き締まる可能性が高いからだ。米国におけるシェールオイル・リグ(掘削装置)の稼動数は、すでに昨年10月のピークの半分以下にまで減少している。過去はリグ稼動数の減少から半年前後遅れて生産が減りやすいことから、原油生産は今年4月をピークに減少しやすいことになる。

米エネルギー情報局(EIA)は5月の原油生産が減少する見通しを示している。現実に原油生産が減少すれば、原油価格の上昇が明確化することになろうが、すでに3月最終週以降、原油生産には減少の兆しがある。

また、原油在庫の増加が価格低下の要因となってきたが、原油生産の減少につれて在庫も減少に転じる可能性が高く、実際に前年同期比の増加率が低下するなど在庫減少の兆しも出てきた。米国ではガソリンの需要期で製油所稼働率が上昇(原油処理量が増加)しやすい時期を迎えるので、原油の生産が減少するとなおさら需給は引き締まりやすい。イランの原油生産増が需給緩和要因になることを差し引いても、米原油生産減が原油価格上昇を招く可能性は高い。

新興国の成長(需要)が伸び悩んでいるためにエネルギー以外の商品高は進みにくいが、エネルギーを中心とする商品相場の上昇が、ドル安やリスクオンに作用することになりそうだ。

<米金利上昇がドル高を招く可能性も>

ドル実効為替が今年3月をピークに反落した原因の一つに、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ期待の後退がある。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明がハト派的とみなされたことなどから米金利が低下し、米国とドイツの金利差縮小に連動するようにドル安が進んだ。

だが、4月に入ると、米国金利が底打ちする一方でドイツ金利の低下が続いたため、米独金利差は拡大に転じ、ドル実効為替レートはやや反発した。ドイツ国債の利回り低下(価格上昇)は、ギリシャの信用不安による「質への逃避」が主な原因とみられる。ギリシャ支援協議が難航しているためにデフォルト懸念が増大し、信用不安による国債利回り上昇がポルトガル、スペイン、イタリアなどにも波及する一方で、ドイツ国債の利回り低下に作用した。

ただし、ギリシャ支援協議がまとまれば、ドイツの金利が上昇して米独金利差が縮小し、ユーロ高・ドル安要因となる。また、リスクオン志向の高まりが円安やドル安要因になる。4月下旬には、ギリシャが年金制度合理化や公的資産民営化などの一部改革で国際債権団に譲歩の姿勢を示したため、支援協議合意への期待も浮上しつつあり、ドイツ金利に反発の兆しが出てきた。

米国では原油高に沿うように期待インフレ率が上昇するようになったため、価格下落リスクが増してきた国債を避けてインフレ連動国債を買う動きが増え、インフレ連動国債利回り(実質金利)が低下した。そして、実質金利の低下がドル安に作用してきたが、実質金利の低下は続きにくいだろう。

実質金利は期待インフレ率と逆方向に動くケースはあるが、いつもそのように動くわけではない。いくらインフレ連動国債とはいえ、その利回りが大きく低下すれば、買いが後退して利回りが上昇に転じやすい。

2011年以降のようにFRBが量的緩和を行っている状況では安心して買い進めることができても、次の一手に引き締めが予想される状況ではそうもいかない。期待インフレ率が上昇傾向にあるなかで利上げ期待の後退は収まりつつあるので、実質金利の低下にも歯止めがかかり、名目金利が上昇傾向に転じてドル高要因になることも十分に考えられる。

<ドル安を上回る円安でドル円上昇へ>

金融当局者の発言などによって利上げ期待が浮上して金利が上昇する場合、株価が下落するなどリスクオフに傾くケースは多いが、景況感改善や信用不安・地政学リスク後退を背景に金利が緩やかに上昇する場合は、むしろリスクオンに傾きやすい。

当面、ギリシャ問題への懸念が残るにしても、主要国経済指標の改善や中国の金融緩和などがリスクオンを強める働きをする可能性は高い。リスクオンになると円安になりやすいが、昨年10月末の日銀サプライズ緩和による円安が進んだ後は、世界株価が上昇しているわりにクロス円上昇(円安)が進んでいない。これはドル買いの一方で他通貨が売られていたことが原因とみられるが、ドル高は止まっているのでクロス円上昇(円安)が進みやすくなるだろう。

ドルと円の変動要因を整理しよう。米金利が上昇に転じることがドル高要因になるだろうが、原油高やリスクオンによるドル安圧力もやや高まると考えられるので、ドルの実効為替は弱含みやすい状況が続くだろう。一方、海外金利が上昇に転じることが円安に働くうえに、リスクオンの高まりが円安圧力を強めると考えられるので、円の実効為替は明確に下落しやすくなるだろう。

これまでは円安よりもドル安が優勢でドル円は下落しやすかったが、今後はドル安よりも円安が優勢となり、ドル円は上昇しやすいと考えられる。

*亀岡裕次氏は、大和証券の金融市場調査部部長・チーフ為替アナリスト。東京工業大学大学院修士課程修了後、大和証券に入社し、大和総研や大和証券キャピタル・マーケッツを経て、2012年4月より現職。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NJ0SA20150428


02. 2015年4月28日 22:42:10 : nJF6kGWndY

>今は金融緩和で、時間を買っている。この間に成長・構造改革と財政再建の道筋をつけることが政府の大きな使命

党内をまとめるのにフィッチからの追い風を生かせるかな



  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民95掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民95掲示板  
次へ