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4月27日、まだ声高に話せることではないが、金融市場と当局者にとって次の課題はデフレでなく、原油の急反発になるかもしれない。写真は、北海油田、2014年2月撮影(2015年 ロイター/Andy Buchanan)
アングル:原油反騰が市場の次の衝撃か、デフレ警戒から状況一変も
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NJ05J20150428
2015年 04月 28日 12:12 JST
[ロンドン 27日 ロイター] - まだ声高に話せることではないが、金融市場と当局者にとって次の課題はデフレでなく、原油の急反発になるかもしれない。
北海ブレント先物は1月に付けた6年ぶり安値から45%上昇した。年内いっぱいこの流れが続いたり、値上がりが加速すれば、来年のインフレ率は大幅に上昇するだろう。各国金融当局の多くが掲げる超金融緩和策にも、疑問符が付けられかねない。
デフレや成長鈍化への対応策として、今年になって利下げや量的緩和などの緩和策を講じた中央銀行は、少なくとも27行に上る。インフレ率やインフレ期待が低下したのは、昨年下半期に原油安が進んだためだ。
投資家は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期の予想を、今年後半か場合によっては来年初めに後ずれさせ、ユーロは急落し、世界的に株式市場が最高値水準に上昇した。
しかしこうした動きの多くは一服し、一部では反転すら起きている。インフレ期待の織り込みでインフレ指数連動債(TIPS)が持ち直し、ユーロは過去6週のうち5週で上昇。ロシアなど石油輸出国の資産価格も回復した。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(ロンドン)のユーロ圏周縁国エコノミスト、ルーベン・セグラ・カユエラ氏は「デフレ懸念は行き過ぎだ。低インフレのリスクは根強いが、物価の予想外の上振れも目にするようになった」と指摘。「原油高の衝撃は成長や経済活動にとって有害で、ある程度のボラティリティを生むだろう」と述べた。
原油高が成長やインフレに与える提供の度合いについては、さまざまな推計が出ている。
北海ブレント先物LCOc1は1月の安値の65ドルから20ドル、率にして45%上昇した。米原油先物(WTI)Clc1は3月に付けた58ドルの安値から15ドル、約40%上昇した。
ドイツ銀行のチーフ・インターナショナル・エコノミストのトルステン・スロク氏によると、原油価格が50%上昇すれば、米国のコアインフレ率は1年後に0.9%ポイント押し上げられる。そうなればインフレ率はFRBが目標に掲げる2%を上回りそうだ。米国のインフレ率は3年間、この目標に届いていない。
一方、UBSのエコノミストチームは、原油が15ドル上昇すると米国のインフレを0.6%ポイント押し上げ、原油の上昇幅が25ドルなら1.0%ポイント、35ドルなら1.4%ポイントそれぞれ上がると試算している。
UBSの試算をユーロ圏に当てはめると、15ドルの上昇でヘッドラインのインフレ率は0.5%ポイント押し上げられ、25ドルなら0.8%ポイント、35ドルなら1.1%ポイントの押し上げとなる。
こうしたシナリオの最も極端なケースであっても、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和をためらったり、FRBが利上げを見直すことはなさそうだ。
金融政策がインフレ期待の上昇を抑えないならば、市場は将来のインフレ上昇を織り込む必要がある。
市場は既にこうした動きを示している。ユーロ圏の期間5年のインフレ期待を示し、ECBが重視する、いわゆる「5年・5年フォワード」は過去最低の1.5%弱から1.7%に上昇した。
米国でもインフレ期待は数年ぶりの低水準から反発している。ハートウッド・インベストメント・マネジメントのインベストメントディレクター、デービッド・アブソロン氏によると、期間2年のインフレ期待は1月半ばのマイナス0.16%から1.6%に上昇した。期間10年のブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)も1.53%から1.9%に上がった。
JPモルガン・グローバル・ボンド・オポチュニティーズ・ファンドのファンドマネジャー、イアン・スティーリー氏は、原油価格が堅調に推移する限りインフレ期待の上昇は続くと予想。「既にそうした動きが起きているが、さらにこの流れが進む余地はありそうだ」と話した。
(Jamie McGeever記者)
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