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雑感。日銀プレイ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
2015年04月25日 在野のアナリスト
日経平均が2万円を維持しています。ただし、最近では一部オプション市場は活発ですが、先物は低調な展開も多く、手口としては現物株の売買を増やしているようです。個人的な推察ですが、先物やオプションのリスクの高まり、つまり市場が急変動しやすくなっているため、ヘッジとしての先物、オプション市場の魅力が著しく低下しており、変動幅の小さい現物株を志向する傾向が強まっている、と感じます。今や日経平均一日で三桁の変動など、当たり前になっています。オプションの刻み値である250円幅など、一日で超えてくる。しかも夜間、シカゴの取引で大きく動いてしまうため、日本で商う必要性も薄れています。現物株としては、流動性の高い大型株を商う傾向が強まり、日経225が優位の展開となっています。これが2万円越えの真相であり、日銀プレイと呼ばれる、30日の日銀金融政策決定会合までの現物株買い、という流れになっています。
今回の上昇局面で、業績期待なる言葉が盛んに用いられましたが、わずかに出てきた企業の今期見通しは、どれも期待に添うものではありませんでした。円安にすすんだわけでもなく、政府の景気対策が出てきたわけでもありません。今期15%増益、これを越えるような何か特別な材料もなかった。業績期待などは、株価が上がった理由としては使い易いものですが、実際は異なります。
日銀プレイ、というのが今の相場です。しかし早めに追加緩和期待を盛り上げすぎたため、金曜日には失速してしまった。日銀プレイで一週間も買い上げられるほど、強気にはなれない、ということです。しかし今、一つの手口が分かると、それを先回りしようとする流れとなります。今回、まさに一週間以上も前に入った買いがそれです。来週はもう一度、日銀の追加緩和を囃す流れになるかもしれませんが、追加緩和自体がどういう結果になるか、は未だ不明です。
黒田バズーカ第一弾から1年半で、第二弾は打たれました。これで第三弾を半年で打つ、となると明確に日銀の政策の失敗を意識させます。効果がでないから次々と緩和する、というのでは、政策の検証もできません。第二弾も大規模に国債買入れ額を増やしていますし、それで効果がでなかったから、さらに規模を増やしても効果がでるかどうかは不明です。しかも、すでに債券市場は日銀プレイに支配されており、追加緩和の手段も限られています。
日銀プレイ、プレイというのは遊びです。今の市場は、日銀というコマをつかってゲームをしているようなもの。日銀が遊びの道具になっている、それが日本の実情です。ここまで期待が盛り上がってしまうと、どういう結果がでても、急変動を引き起こし易くなってしまうのでしょう。年金やゆうちょ、かんぽが買う間は、現物株が買い手も多くて楽、そんな思惑で現物株の売買が注目されるのなら、それはもう日本の市場全体がプレイ、遊びの道具として、マネーの力に振り回されるだけになってしまうのでしょうね。
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