久美子氏に握手を求める客（Ｃ）日刊ゲンダイ

大塚家具「お詫びセール」の裏でひっそり退社した“パパ側近”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159287
2015年4月24日　日刊ゲンダイ

　お詫びセールに沸く大塚家具で、ひっそりと２人の“パパ側近”が退社する。

　大塚家具は２２日、今月３０日までの予定だった「新生・大塚家具　大感謝フェア」を、来月１０日まで延長すると発表。予想以上の来場者だったからだという。

　同フェアは、大塚久美子社長（４７）の名前（９３５＝クミコ）にちなんだ寝具セット（９３万５０００円）が完売するなど絶好調だ。今月１８日に新宿ショールームの店頭に立った久美子氏のもとには、握手を求める客が続出。その日だけで、同ショールームの過去最高の１万人超が来店したという。マスコミに囲まれる久美子氏の姿に、思わず「まるで芸能人」（テレビリポーター）との声も漏れた。

　一方、骨肉の争いを繰り広げた父親の大塚勝久前会長（７１）との関係について、久美子氏は「仲は悪くない」と強調しているが、両者の溝は全く埋まっていないようだ。

「勝久氏サイドについた幹部らは、株主総会後に人事部付となり“平社員”に降格。デスクも取り上げられてしまった。そのうち元幹部２人が辞表を提出し、現在は有給消化中のようです。長男の勝之氏も辞意を示唆しているようで、いずれ退社するでしょう」（大塚家具関係者）

　勝久氏は２０１３年に大塚家の資産管理会社「ききょう企画」を相手取り、社債償還請求の訴訟を起こし、現在も係争中。さらに、今年２月には「ききょう企画」の株取得をめぐり、久美子氏を提訴。その第１回口頭弁論が来月、開かれる予定だ。勝久氏サイドは「和解は全く考えていない」としており、全面的に争う構えを見せている。

「社債償還請求の裁判では、勝久氏本人が出廷したこともあります。来月初公判の裁判の原告は勝久氏、被告は久美子氏です。２人が法廷で“直接対決”する可能性はあります」（司法関係者）

　２人が直接顔を合わせたのは、先月２７日の株主総会が最後。それからわずか２カ月も経たずに、“第２ラウンド”のゴングが鳴ろうとしている。

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