http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/636.html
Tweet |
従来型携帯の生産終了 国内各社、17年以降に
NECは端末完全撤退
2015/4/24 2:00
パナソニックなど日本の携帯端末メーカーが独自の基本ソフト(OS)を載せた従来型携帯電話、通称「ガラケー」の生産を2017年以降に中止する。スマートフォン(スマホ)の普及が進み、ほぼ日本だけで通用する従来型携帯は開発が重荷になっていた。コスト削減のため、開発する全端末のOSをスマホの標準である米グーグルのアンドロイドに統一する。日本がかつてけん引した従来型携帯の基幹技術がその役割を終える。
スマホが主にタッチパネル式の画面を搭載し、様々なアプリ(応用ソフト)を取り込んで機能を拡充して使うのに対し、従来型携帯は通話やメールなどの機能に重点を置き、OSなど基幹技術を端末メーカーと通信各社が共同開発してきた。
今回、メーカーは独自OSの携帯機種の生産を中止する。ただ、折り畳み式やボタンが付いている形状は中高年を中心に根強い人気があるため、外見や操作性が従来風の端末の生産は続けるが、実態は従来型ではなくアンドロイド機種となる。NTTドコモの「iモード」などのサービスは当面維持する。
NECは現在、ドコモに従来型機種を供給しているが、16年3月に新規の開発をやめ、17年3月には生産も終える。既にスマホ事業も13年に中止しており、すべての携帯電話端末事業から撤退する。販売済みの製品は当面修理を受け付ける。
富士通やシャープ、パナソニックなどの端末メーカーも相次ぎ、端末のOSをアンドロイドに切り替える。世界規模でスマホのシェアが高まるなか、従来型専用のOSや半導体を開発する意味合いが薄れたと判断。スマホ技術の全面採用で新製品開発コストを減らす狙いもある。
メーカーの撤退を受け、ドコモも徐々に従来型機種の販売をやめ、見た目が従来型のアンドロイド機種を増やす。KDDI(au)やソフトバンクも同様の措置を取る見通し。既にKDDIが2月にシャープ製の見た目が従来型端末を発売しており、ドコモも年内に複数機種を投入すると決めている。
日本の電機メーカーと通信各社は1990年代後半から端末の共同開発を加速。99年にはドコモが世界初の携帯を使ったインターネット接続サービス「iモード」を開始し、技術面で世界の通信・電機各社をけん引した。
ただ、07年に米アップルが「iPhone(アイフォーン)」を発売。翌年からグーグルが世界の端末各社と組んで「アンドロイド」を投入するとスマホが一気に普及した。従来型携帯を得意としたノキアは端末事業を売却し、日本勢もリストラを強いられた。国内端末・通信各社がスマホ技術を全面採用することで、アップルとグーグルの2陣営への集約が進むことになる。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21H8H_T20C15A4MM8000/?dg=1
=======================================================================================================
根強いガラケー人気 中古品相場が裏打ち
2015/3/12 7:00
国内でスマートフォン(スマホ)の市場のマイナス成長が続いている。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」シリーズの人気は依然として高いが、従来型携帯電話(ガラケー)からの切り替えは一段落。操作性に慣れ親しんだガラケーを手放せない人は多いようで、それを裏付けるように中古品市場ではガラケーの相場が底堅く推移している。
■スマホ失速、ガラケー出荷台数プラス
「もう市場の大幅な拡大は見込めないだろう」。スマホに使われるNAND型フラッシュメモリーなどを取り扱う半導体商社の営業担当者はため息をつく。調査会社のMM総研(東京・港)のまとめによると、2014年に国内で出荷されたスマホは2770万台で、前年を5.3%下回った。前年を割り込むのは2年連続で、出荷台数がピークだった2年前と比べると1割近くも減少したことになる。
スマホそのものの注目度が下がったわけではない。9月にアイフォーンの最新機種「6/6プラス」が発売され、全国各地のアップルストアには徹夜組を含めた行列ができた。韓国サムスン電子は世界初の曲面ディスプレーを搭載した「ギャラクシーノートエッジ」を投入。ソニーやシャープなど国内勢も高精細な液晶パネルや高性能なカメラを組み込んだ端末を発売し、割安な通信料金をアピールする仮想移動体通信事業者(MVNO)の参入も相次いだ。スマホ周辺の話題には事欠かない1年だったが、それでも需要の縮小には歯止めはかからなかった。
スマホは本格的な普及が始まってから数年が経過し、新規の購入ではなく買い替えが中心の成熟市場に差し掛かっている。実際、「6/6プラス」が発売された昨年後半は中古スマホを取り扱う店にアイフォーンの旧モデルが多く持ち込まれたという。
スマホが失速するのとは対照的に、ガラケーは息を吹き返しつつある。14年の国内出荷台数は1058万台で前年比5.7%増加した。スマホが普及期に入った08年以降、ガラケーの出荷台数が前年を上回るのは初めてだ。
ガラケーは中古品市場でも根強い人気がある。中古のガラケーを取り扱うブックオフ新宿駅西口店(東京・新宿)の担当者は「ガラケーが壊れてしまったビジネスマンや年配の人が同じ機種を買い求めるケースが目立つ」と話す。通話やメールなど限られた機能を使うだけであれば「一世代前の安い中古ガラケーでも十分」と割り切る人や、操作方法が大きく変わるスマホへの切り替えを避けたい人が多いようだ。
■中古ガラケー価格は新品の3分の1
売れ筋のパナソニック製「P―01E」(12年11月発売)の都内での店頭価格は8千〜1万4千円程度。同じ時期に発売された「アイフォーン5」の1万8千〜3万円程度と比べれば安いものの、どちらも発売当初の定価との比較では3分の1程度の価格設定になっている。ブックオフ・コーポレーション事業開発部の藤田泰成モバイルグループ長は「全体的に中古のガラケーは値動きが非常になだらか。アイフォーンの比率が高いソフトバンクモバイルは中古のガラケーが不足気味で、入荷するとすぐ売れていく」と話す。
携帯端末メーカーもガラケー人気のしぶとさに目を付け始めた。シャープは今年1月、スマホとガラケーの機能を融合させた「AQUOS K SHF31」を発表した。ガラケーのような折り畳み式のデザインでありながら、スマホのような大容量のバッテリーを搭載してインターネットもサクサク使える。「ガラケーユーザーが多い30〜50代をメーンターゲットにした新世代の端末」(シャープ)という。
国内には人口にほぼ匹敵する約1億2511万件の携帯電話の契約がある(14年12月末時点、MM総研調べ)が、実はその半数近くはいまだにガラケーだ。スマホは技術革新が繰り返されるため機種を買い替えるペースが速く、中古品の出回りも多い。一方のガラケーは目を引くような新製品が少なく、端末を壊れるまで使うユーザーが多いため市場に中古品が出回りにくい。ユーザーの母数や中古品の需給バランスから考えてみると、近い将来、中古ガラケーが中古スマホより高値で取引されるようになるかもしれない。
(商品部 木村慧)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83994120V00C15A3000000/
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。