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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NN6Q806KLVRG01.html
(ブルームバーグ):
中国企業2社の社債がデフォルト(債務不履行)状態となったことは、中国市場にとってマイナスだと捉える人もいるかもしれない。
だが見たところそうでない。深圳に本社を置く不動産開発の佳兆業集団に続き、今週に入り国有の変圧器メーカー、保定天威集団も社債の利払いができなかった。しかし投資家は中国の証券への投資を増やしており、ほとんど手放しで喜んでいるかのように見える。
これまでほとんどなかった中国企業のデフォルトが相次いで発生したことで、厳しい統制下に置かれてきた中国経済に新たな局面が開かれた。昨年の中国経済が1990年以来の低成長となり、減速の真の兆しが示される中で、デフォルトの当局による容認は世界2位の経済大国の成熟を表すものと見なされている。
米投資会社ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)はニューヨークでのインタビューで、「前向きな展開だ。政府はデフォルト容認に動くと約2年前に伝えており、市場には備えがあった」と語った。
デフォルト容認は、中国が新興市場ではなく先進国としての地位を確立する手段かもしれない。中国は人民元を特別引き出し権(SDR)の通貨バスケットに組み入れるよう国際通貨基金(IMF)に求めており、世界金融におけるドルの支配的地位に挑戦したいと考えている。
JPモルガン・アセット・マネジメント のグローバル市場ストラテジスト、デービッド・レボビッツ氏(ニューヨーク在勤)は「この種の出来事が起きるのは前向きな動きだ。政府が中国企業の後ろ盾という長らく突き崩せない壁が存在していた」と指摘した。
21日に社債の利払いができなかった保定天威集団は中国本土市場で国有企業として初のデフォルト状態となった。それに先立ち、佳兆業集団が中国の不動産会社として初めてドル建て社債の利払いを履行できなかった。企業破綻の容認は、市場が本物だと世界に告げる1つのやり方になり得るだろう。
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原題:Schwarzman Deems China Defaults Good as Markets Embrace Failure(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lisa Abramowicz labramowicz@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Caroline Salas Gage csalas1@bloomberg.net David Papadopoulos
更新日時: 2015/04/22 12:28 JST
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