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TOPIX07年来の1600回復、円安と流動性期待−金融株主導
2015/04/21 15:36 JST
(ブルームバーグ):21日の東京株式相場は3営業日ぶりに反発し、TOPIXは7年5カ月ぶりに1600ポイントを回復した。為替の円安推移や過剰流動性の継続、国内景気の根強い改善期待を背景に、金融セクターを中心に東証1部33業種中、32業種が上げた。メガバンク3社は売買代金上位に並び、そろって52週高値を更新。
TOPIX の終値は前日比26.20ポイント(1.7%)高の1608.88、日経平均株価 は274円60銭(1.4%)高の1万9909円9銭。TOPIXは終値で2007年11月1日以来の高値水準。
りそな銀行アセットマネジメント部の黒瀬浩一チーフ・マーケット・ストラテジストは、「世界的な金融緩和をきっかけに債券市場ではマイナス金利に陥っているが、金融緩和の流れは今後さらに強まるだろう」と指摘。3月までの日本株高は短期資金が多かったが、足元は「マイナス金利に疑問を感じた長期資金が株式市場を持ち上げ、相場の中味が変わっている。海外投資家の中でガバナンス改善期待も大きい」との見方を示した。
ギリシャ情勢の不透明感などから20日の海外為替市場ではドルが堅調、この流れを受けたきょうのドル・円相場は一時1ドル=119円54銭と、前日の東京株式市場の通常取引終了時点118円64銭に比べドル高・円安方向に振れた。
一方、昨日の中国上海総合指数 は1.6%安と3営業日ぶりに反落したが、中国による預金準備率の引き下げを受け、逃避需要が後退した米国債は下落。IBMなどテクノロジー株への業績期待も加わり、米国株は上昇とリスク回避の動きは和らいだ。21日の上海総合指数はやや荒い値動きの中で下げ止まりの兆しも出ている。
「中国が預金準備率を引き下げることによって半年間の時間稼ぎをしている間に日米欧の景気が持ち直してくれば、通貨安戦争にならなくなる」とりそな銀の黒瀬氏。仮に中国が通貨安戦争に加われば、「金融緩和が逆流する可能性があった」と言う。
米IBM決算、内需バリュー株
米IBMは20日の米国株の通常取引終了後に決算を発表、一部項目を除く1株利益は2.91ドルとアナリスト予想の平均2.81ドルを上回り、株価は時間外取引で上昇した。シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)のS&P500種株価指数先物は、アジア時間21日の取引で基準価格に対し堅調だった。
TOPIX、日経平均とも高値引けとなったこの日は、金融株の上げが目立った。みずほ証券の倉持靖彦投資情報部長は、「大型株主導で海外投資家の買いが引き続き日本株に入ってきている。日本株への期待が継続する中、パフォーマンスの良かったスマートベータ系から銀行など内需のバリュー系へのセクターローテーションが起こっている」とみていた。東証1部の売買代金トップだった三菱UFJフィナンシャル・グループ については、株主還元期待が強いとしている。
東証1部33業種 は32業種が上げ、上昇率上位はその他金融、保険、ゴム製品、電気・ガス、陸運、銀行、化学など。海運1業種のみ下げた。ゴムは、ゴールドマン・サックス証券が米市場で中国製タイヤシェアが5%まで低下し、中国製以外のタイヤ数量は堅調に推移している可能性が高く、日系タイヤメーカーに対する強気見解を確認した。
売買代金上位では三菱UFJ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループのほか、トヨタ自動車、パナソニック、ファナック、オリックス、三菱電機、アステラス製薬、ブリヂストン、東京海上ホールディングスが高い。バークレイズ証券が投資判断を「アンダーウエート」から「オーバーウエート」へ2段階上げた東京急行電鉄は急伸。決算失望の安川電機、前期営業利益が計画から下振れたヤマダ電機は安い。東証1部の売買高は22億9819万株、売買代金は2兆5777億円。値上がり銘柄数は1300、値下がりは447。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎
更新日時: 2015/04/21 15:36 JST
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債券は一時上昇、流動性供給入札の結果を好感−ギリシャ問題も支え
2015/04/21 15:35 JST
(ブルームバーグ):債券相場は一時上昇に転じた。財務省が発表した流動性供給入札の結果を受けて、午後に入って買いが優勢となった。救済融資交渉が行き詰まっているギリシャ問題も相場の下支え要因となったとの見方も出ていた。
21日の長期国債先物市場で中心限月6月物 は、前日の米国債相場が反落した流れを引き継いで売りが先行。午前は前日比4銭安の147円89銭で取引を開始した後も売りが優勢の展開が続いた。午後は流動性供給入札の結果を受けて上昇し、一時9銭高の148円02銭を付けた。取引終了にかけて伸び悩み、結局は変わらずの147円93銭で引けた。
パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、この日の相場について、「流動性供給入札が無難な結果となったことから、先物中心に堅調だった。また、不透明感が高まっているギリシャ問題も債券相場の下値を支えている」と話した。
現物債市場も午前は売り優勢で始まり、長期金利 の指標となる新発10年物国債の338回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値に比べ1ベーシスポイント(bp)高い0.315%を付けた。午後からは先物に連動する形で買われ、0.305%に水準を下げた。
応札倍率上昇
財務省が実施した流動性供給入札(発行額5000億円)の結果によると、募入最大利回り較差が0.006%、募入平均利回り較差は0.004%となった。今回は残存期間5年超から15.5年以下の国債が対象銘柄。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.88倍となり、同年限を対象とした前回の3.11倍から上昇した。
SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、流動性供給入札について、「応札倍率が4倍近くと高かった。落札利回りの水準も、残存5−6年が対象とみられるが、市場実勢のオファーサイドに近くしっかりだった」と話した。
20日の米国債相場は反落。中国の預金準備率引き下げに反応し、株式と原油が値上がりしたことを手掛かりに米国債への逃避需要が後退した。10年債利回りは前週末比2bp上昇の1.89%だった。
同日の欧州債市場ではギリシャ国債相場が下落し、3年債利回りは2012年以来の高水準に達した。同国への救済融資をめぐる交渉が行き詰まったままで、デフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が強まった。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 崎浜秀磨 ksakihama@bloomberg.net;東京 Daisuke Sakai dsakai2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 山中英典, 青木 勝
更新日時: 2015/04/21 15:35 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NN3G8A6TTDSF01.html
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