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不動産業界にまかり通る物件仲介業務での囲い込み。問題は広がりそうだ
売り手だます業者の悪習 両手仲介を狙った「囲い込み」に注意
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150419/ecn1504190830002-n1.htm
2015.04.19 本当は教えたくないマンション業界の秘密 榊淳司 夕刊フジ
今、不動産は売り時である。もしかしたら、今世紀最後の売り時になるかもしれない。今後は人口減少と世帯数の減少で、不動産に対する需要は減るばかり。そう考えれば、異次元の金融緩和で一部エリアがバブル化し、全体的に取引が活況な今こそ不動産は売っておくべきだ。
ところが、不動産の流通市場というのは、かなりいびつな状態のままである。最近、ある経済誌が財閥系大手不動産仲介会社の「非常識経営」を取り上げていた。
「あなたの家を買いたい人がいます」というウソのチラシを投函したり、「顧客を欺いて得た収入で家族を養っていることに疑問を感じた」として退社…などのエピソードが語られていた。こういった話は、業界内では常識。不動産業者というのは、ウソも言えば人もだます仕事というのは今も昔も変わらない。
業者同士でだまし合うのはいい。それこそ「勝手にやってろ」の世界。しかし、一般人をだますのが大手でも常態化している現状は、何としてでも改めなければならない。
「宅建業法違反だと分かっていたが、歴代の所長の多くが、両手仲介でないと承認してくれなかった」
両手仲介というのは、3%+6万円という仲介手数料を、売り手と買い手の両方から得ること。そのために何をやるかというと、売り手から依頼された物件に、他の業者が見つけてきた買い手を付けないこと。自社で買い手が見つかるまで取引を行わない。その結果、売り手は希望額で売れなかったり、あるいは売却成立まで時間がかかったりする。
このように自社で無理やり両手ができるまで売却を操ることを「囲い込み」という。これは法律で禁止されているが、実際は横行している。財閥系大手でもやっているわけだから、業界の常識だと考えた方がいい。
不動産を売る場合は、彼らの両手を最も警戒すべきである。見分ける方法は、売却を依頼した業者へ知り合いの別の業者から「この物件の買い手さんをご紹介したいのですが」と電話をしてもらう。そこで「話に入っています」というような対応をされると、それは囲い込みをされていることになる。知り合いの業者がいなければ、自分で業者を装って電話をしてみてもいい。
この「両手」という悪習は、ちょっとやそっとではなくならない。多くの不動産仲介業者は、それによって経営を維持しているといってもいい。しかし、これはエンドユーザーにとって百害あって一利もない。
改めるには、法律の改正しかないだろう。囲い込みをしたことが分かれば「半年程度の業務停止」くらいの厳罰を科すようにすべきだ。
そもそも、普通の中古マンションの取引を行うのに、わざわざ仲介業者を入れる必要はない。ネットを使って個人が買い手を募集できるシステムを作れば、業者も仲介手数料も不要。契約書類を整える行政書士に報酬を払えばいいだけになる。
■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。不動産会社の注意情報や物件の価格評価の分析に定評がある(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収200万円からのマイホーム戦略」(WAVE出版)など。
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