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まもなくゴールデンウィーク！新幹線は激混みしそうに思えるが…
ＧＷ中の新幹線、景気がいいと本当に激混みする？
http://diamond.jp/articles/-/70381
2015年4月18日 唐仁原俊博[ライター] ダイヤモンド・オンライン
4月も半ばを過ぎ、暖かい日が続くようになってきた。春から新しい環境に移った人は、徐々に慣れてきた頃合いだろうか。花粉飛散も落ち着いてくると、そわそわしはじめる人もいるだろう。ゴールデンウィークが間近に迫っているからだ。
今年のゴールデンウィークは4月27日（月）、28日（火）、30日（木）、5月1日（金）の平日を挟んでいるが、その気になれば、4月25日の土曜日から、5月6日の水曜日まで、12日間もの休暇を過ごすこともできる。日本気象協会が13日に発表したゴールデンウィークの天気予報では、全国的に晴れる日が多く、気温も平均並みから高くなるもよう。本州の広い地域では初夏の陽気になる予想も出ており、絶好の行楽日和となりそうだ。
この時期になると恒例なのが、ニュースで流れる高速道路の渋滞や、満員の新幹線の映像。ピーク時には自由席乗車率が150％を超えることもある新幹線だが、利用者の増減はどうなのだろう。10日には15年ぶりに日経平均株価が2万円を記録しているし、今年はとんでもない混雑になるのではないだろうか。JR東日本は新幹線・特急・急行列車のゴールデンウィーク期間中の利用状況を、毎年発表している。利用客数ベースでここ15年の様子を見てみよう。
■新幹線乗車率と景気、本当に相関はあるのか
まず目を引くのが、2011年の落ち込みだ。この年はJR東日本発足以来、最低の数字をマークしている。もちろん原因は東日本大震災であり、利用客数は前年比73％だった。ゴールデンウィークが始まる4月29日には東北新幹線でも全線運転を再開していたが、やはり行楽どころではなかったということだろう。しかし、翌12年には、10年を上回るほどに回復している。
それ以外の年も、実はあまり大きな変化がない。天候やその他の要因にもあまり左右されないようで、期間中はだいたい40万人／日前後の乗客数で推移している。米国の9.11同時多発テロ後の02年、03年や、07年〜08年のリーマンショック前後といった、景気的に大きな後退があったときには、その影響で多少数字が落ちるものの、それでも最大の下げ幅は前年比94％。少し景気が上向けば、すぐに回復している。
どうやら、景気動向にかかわらず、新幹線の混雑は毎年変わらないようだ。ということは、今年に関しても、例年と比べ、飛び抜けて混雑するということはなさそうである。すし詰めの新幹線に慣れた強者であれば、涼しい顔で目的地まで到達できることだろう。
■北陸新幹線沿線の金沢・富山は活況へ
ゴールデンウィークに関東から出かけるというと、東海道新幹線で関西に向かう人や、弘前や角館といった東北の桜の名所まで、遅めの桜を見にいくという人も多かっただろう。今年、状況に変化を与えそうなのが、14日に開業1ヵ月を迎えた北陸新幹線だ。
JR東日本の発表では、3月14日から31日までで上下計5万200人／日（高崎ー軽井沢間）の利用があり、まずまずの滑り出しのようだ。長野、富山、金沢、各地の観光地では、例年以上のにぎわいに沸いている。北陸新幹線は東海道新幹線などと比べ、平日の乗客獲得が難しいといわれている。開通後、初の大型連休ということで、受け入れ側は気合十分なはず。北陸新幹線に飛び乗れば、熱い歓待を受けることを期待できるのではないか。
5月病という言葉がある。適応障害や気分障害、うつ病の一種とされ、4月からの新しい環境にうまく慣れることができず、ゴールデンウィークが終わった頃になって、会社に行くのを億劫に感じたり、起き上がることができなくなったりするという症状だ。自分でも気づかないうちにストレスがたまっていることもあるので、休めるときには思いっきり羽を伸ばして、遠出でもしてみるのがいいだろう。「普段は帰りも遅くて睡眠不足だし」と、ダラダラ寝て過ごすだけでは、なかなかリフレッシュはできない。
かくいう筆者は、正直なところ、混雑を大の苦手としている。地方出身者ゆえに、平日の新宿や渋谷ですらお腹いっぱいになる始末だ。レンタルビデオ店だってゴールデンウィークには頑張っているのだから、観光ばかりが休日の過ごし方ではない。人であふれる各地の映像を横目で見ながら、「やっぱり我が家が一番だな」とつぶやくゴールデンウィークを迎えそうだ。
（フリーライター 唐仁原俊博）
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