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だからこそ、赤字財政が必要になり、発行した国債を日銀が吸い上げても、日銀当座預金が積み上がるだけという金融状況になる。
赤字財政そのものが預金増加要因である。
貸し出しの低迷は国民経済の低迷を意味するので、その穴埋めのため、政府は膨大な赤字財政を継続しなければならない。
財政支出の必要性ではなく金融事情で赤字国債を発行せざるを得ないという異常状況である。
資金の偏在は、赤字国債発行→預金増加→資金運用難→赤字国債発行→・・・の悪循環を継続させる。
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銀行、カネ余り一段と 預金・融資の差、1年で12兆円拡大
銀行のカネ余りが一段と鮮明になってきた。日銀が10日発表した3月の貸出・預金動向で、融資と預金の差が1年で12兆円(6.6%)広がり、過去最大の198兆円となった。融資の伸びは6年ぶりの大きさとなったが、預金が融資より大幅に増加した。
預金は前年同月比3.9%増の622兆円となった。「老後の不安などから、高齢者が受け取る年金が貯蓄に回っている」(みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト)という。日経平均株価が一時、2万円を上回るなど株価の上昇は続いているが、資金を積極的に運用しようとする動きは限られている。
融資は同2.7%増の424兆円。低金利で個人や企業にとっては借り入れを増やしやすい環境になった。ただ、経済の回復は依然として緩やかで、預金の伸びと比べれば見劣りする。
銀行の今年2月時点の国債保有額は124兆円で過去2年で39兆円減った。代わりに増えているのは銀行が日銀に預ける日銀当座預金で、2月時点の残高は112兆円と銀行の国債保有額に迫る。日銀当座預金の利息は年0.1%で、現在の新発5年物国債利回り(0.095%)より高い。
より大きい利ざやを求め、体力のあるメガバンクは海外に積極進出している。経済成長余地の大きい東南アジアなどの資金需要を取り込みたい考えだ。一方で、地銀はより金利の高い外債などでの運用に資金をシフトしている。
[日経新聞4月11日朝刊P.5]
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