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<巨星・虚勢の中国>中国×ロシアで“資源戦争”勃発 石油、天然ガス“宝庫”カザフめぐり(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/389.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 15 日 23:43:05: igsppGRN/E9PQ
 

カザフスタンをめぐり覇権争いが激化するロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席(共同)


【巨星・虚勢の中国】中国×ロシアで“資源戦争”勃発 石油、天然ガス“宝庫”カザフめぐり
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150415/frn1504151550001-n1.htm
2015.04.15 夕刊フジ


★(2)

 習近平国家主席率いる中国と、プーチン大統領率いるロシアが、中央アジア・カザフスタンをめぐって激しい火花を散らしている。広大な国土を持ち、資源大国であるカザフスタンは、ユーラシア大陸の覇権を争う中露両国にとって、何がなんでも味方につけたい国家なのだ。習、プーチン両氏の狡猾かつ執拗なつばぜり合いについて、ノンフィクション作家の河添恵子氏が迫った。

 中国が十数年、関係強化に心血を注いできた国の1つが、「上海協力機構」(SCO)のメンバーで、中国やロシアなどと長い国境を接する中央アジアのカザフスタン共和国だ。

 カザフスタンの国土面積はオーストラリアに次いで世界第9位(日本の約7倍)、内陸国では世界最大で、人口は1700万人ほどだが、石油や天然ガスなどエネルギー資源や鉱物資源が豊富な資源大国だ。

 「新シルクロード構想」を掲げる習近平体制で、ユーラシア大陸の要となるのがカザフスタンであることは間違いなく、両国の経済関係はますます活発化する気配がある。

 資源開発で中進国の仲間入りをしたカザフスタンは、2017年のアスタナ万博開催決定を皮切りに、22年の冬季五輪候補地に旧首都のアルマトイが、北京とともに最終選考に残っている。

 中国政府は北京が夏季に続き、冬季五輪の開催地になることに遮二無二なっているのだろうか? カザフスタンに花を持たせるための“出来レース”の匂いがしなくもない。五輪開催の果実、インフラ整備に深く関与できればいいはずなのだ。

 昨年12月には、中国とカザフスタンが高速道路や鉄道整備など、総額100億ドル(約1兆2050億円)に達する約30のインフラ整備プロジェクトにも調印した。

 今年2月には、中国沿海部の江蘇省連雲港市と、カザフスタンを結ぶ定期貨物鉄道の運行も始まった。そのほか、重慶を起点にカザフスタンとロシア、ベラルーシ、ポーランドを経由してドイツ・デュースブルクに2週間で到着する列車も近く、10日に時短される予定らしい。

 両国の国境をまたぎ、共同運営という稀有な方針からも注目度が高いホルゴス国際辺境合作センターも、倉庫や輸送など規模を拡大させている。

 このように、旧ソ連圏で資源大国のカザフスタンに、猛烈なアプローチを仕掛けてきた中国に対し、ロシアのプーチン大統領が傍観しているだけのはずもない。

 昨年8月下旬、プーチン大統領はモスクワ郊外で行った若者との対話で、「広範なロシア経済圏に加わった方が、産業、技術の発展の上でも、カザフスタンにとってプラスだ」などと発言したとされる。とはいえ、昨年3月のウクライナ南部クリミア半島併合と、ウクライナ東部での親露派支援は、カザフスタン国内でも少なからず警戒心を高めた。なぜなら、北部のロシアとの国境地域は、「ロシア系住民の割合が多い」ためだ。ナザルバエフ大統領は昨年、「北部地域へのカザフ人の入植を奨励する」政策を決め、分離活動や国境変更に絡む活動を禁止する新法も制定した。

 それでも、ソ連末期からカザフスタンの指導者として君臨するナザルバエフ大統領にとって、外交パートナーの筆頭はロシアらしい。「旧知のロシアの出方は分かるが、中国には戦々恐々としている」と語る識者もいる。

 関税同盟を結ぶロシアとカザフスタン、ベラルーシ3国は昨年6月、ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」(EAEU)の創設に関する条約に調印し、アルメニアも加わり1月より発足している。

 では、「日本とカザフスタンの関係は?」といえば、意外に知られていないが良好だ。

 新首都アスタナの基本設計を、建築家の黒川紀章氏(故人)が担当したり、エリート養成機関として10年に開学したナザルバエフ大学の初代学長に、勝茂夫・世界銀行前副総裁が就任している。

 ただ、カザフスタンが期待するほどの経済関係に両国が進展しない、ということか。

 中国は当面、カザフスタンの「元伴侶国」ロシアと、その広大な領土と資源をめぐり、火花を散らすことになりそうだ。

 ■カザフスタン 中央アジアに位置する旧ソ連邦の内陸国。北はロシア、南東は中国に接する。首都アスタナ。1920年、ロシア連邦共和国の一部として「カザフ(キルギス)自治ソビエト社会主義共和国」が成立し、36年にソ連邦を構成する「カザフ・ソビエト社会主義共和国」に昇格。91年12月のソ連崩壊直前、共和国独立宣言を行った。ナザルバエフ大統領(74)が25年間にわたって君臨している。主要産業は鉱業、農業、冶金(やきん)・金属加工。

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。著書に『中国崩壊カウントダウン』(明成社)、『だから中国は日本の農地を買いにやって来る』(産経新聞出版)、共著に『国防女子が行く−なでしこが国を思うて何が悪い』(ビジネス社)など。

 

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