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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NMDA8S6K50XW01.html
(ブルームバーグ):
主要な官民の金融機関で構成されるインターバンク・サッカー・リーグで、日本銀行は今季から2部に昇格する。昇格を決めたのは勝負へのこだわりだ。
2%の物価目標達成を目指す異次元の金融緩和が3年目に入った日銀の黒田東彦総裁の秘書で、チーム在籍20年のベテラン選手、河西慎氏は「周囲が考えている以上に必死にやっていますよ。真剣に勝つことを考えているんです」と強調する。
桜の花が咲き始めた3月28日、代々木公園サッカー場で行われたシーズン最終戦。フランス1部リーグの強豪パリサンジェルマンのユニフォームから借用したデザインに日銀のロゴが入った新しいユニフォームに身を包んだイレブンは、りそな銀行チームを相手に5対0のスコアで圧勝した。この勝利により、日銀サッカーチームは来シーズンには2010年以来の2部に昇格する予定だ。
インターバンク・リーグは通常4月にスタートし、10月か11月に終了するが、今シーズンはグランドを十分確保できず、シーズン終了は春先にずれ込んだ。
2部レベルは異次元
佐藤健裕審議委員の前秘書で現在は業務局営業・国債業務企画グループ長の小島亮太氏は「2部で勝つためにはもっと戦術を磨かないといけない」と気を引き締める。試合前日は午前2時まで働き、疲労で試合中に足がつった小島氏は「2部のレベルは次元が異なる。1人1人の選手がもっと上達しないといけない」と言う。
1936年の創部後まもなく日銀、旧日本興業銀行、旧日本勧業銀行の3行で「特銀リーグ」を結成して日銀総裁杯を争ったのが、インターバンクリーグの始まりという。当時は「関東実業団連盟」リーグにも加盟していて、6部まであるリーグの1部に属していたほどの強豪だった。
現在のインターバンク・リーグは3部からなり、リーグ終了後に各部の成績上位2チームが昇格、下位2チームが降格する。50人の部員を擁する日銀サッカーチームは2011年以降、一番下の3部リーグに甘んじていた。昨シーズンに1部リーグ8チームの頂点に立ったのは、三菱UFJフィナンシャル・グループだ。
勝栄二郎元財務次官の号令で、約35年前に創立された財務省チームは昨シーズンに1部に昇格したが、昨シーズンは7戦全敗で最下位に終わった。2部に降格する今シーズンは日銀と同じ土俵で戦う。
異次元緩和
ピッチを離れると、日銀職員たちは異次元緩和により2%の物価安定目標を実現するため、奮闘する現実に引き戻される。原油価格の下落もあって、2月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除いたコアCPI)は、増税の影響を除くベースで前年比ゼロ%に落ち込んだ。
黒田総裁は3月17日の会見で、コアCPI前年比(増税の影響を除く)は「エネルギー価格などの動向によっては若干のマイナスになることも排除はできない」と述べたものの、「15年度を中心とする時期に2%に達する可能性が高い」との見通しは変えていない。
日銀サッカーチームの練習はシーズンオフも含めてほぼ週1回。日銀は昨年3月に公表した「次世代育成支援のための行動計画」で、ワーク・ライフ・バランスに配慮する姿勢を打ち出した。
前審議委員秘書の小島氏にとっては、週末の貴重な時間をサッカーに費やすことについて、家族を説得するのもひと苦労だ。妻から許可を得る代償として、週末の夕飯の支度を担当する。昨年10月に町田で行われた試合の日は子供の学校公開日だったので、午前中に授業を参観した後、駆け付けた。
チーム歴17年の小島氏は「家族とサッカーをうまくバランスさせるのは難しいが、それだけの価値がある。サッカーにはそれだけの楽しみがある」と語る。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 藤岡 徹 tfujioka1@bloomberg.net;東京 日高正裕 mhidaka@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brett Miller bmiller30@bloomberg.net 淡路毅, 広川高史
更新日時: 2015/04/15 06:00 JST
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