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香港大富豪の不動産会社 マンションを20%オフで投げ売りへ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150415-00000000-pseven-cn
NEWS ポストセブン 4月15日(水)7時6分配信
香港最大の大富豪、李嘉誠氏が会長を務める長江実業が香港・九竜地区に建設したマンション740戸を通常価格の20%を値引きして売り出したところ、約1万6000人もの人々が押し寄せ、数百メートルの列を作る大盛況となった。
李嘉誠氏は今年1月、長江実業グループと和記黄埔有限公司の合併・再編・再上場計画を発表し、本社をカリブ海上のケイマン諸島に移すことを明らかにしたが、今回の投げ売りは、いよいよ李氏が中国ビジネスに見切りをつけ、英国など欧州でのビジネスを本格化する兆候との見方も出ている。
今回のマンション売り出しは「早い者勝ち」ではなく、受付だけで、後日、抽選で当選した人々が本契約を結ぶことになる。その倍率は21倍になる。
このような高倍率は香港の不動産価格が非常に高いことが背景にある。香港では1平方m当たり200万円はざらで、70平方mでも億ションになってしまっているからだ。
長江実業が今回売り出したのは600万香港ドルから1150万香港ドルと、日本円にして9000万円から1億7000万円くらい。これでも2割引だから、本来の価格では1億円以上から2億円くらいとなり、かなりのお得感がある。
このため、売り出しに殺到したわけだが、これには香港政府が不動産政策を変更したことも大きな原因だ。不動産物件購入時の頭金の支払い額が全体の半分以上から、70平方m以下の物件ならば、30%から40%でも可能になったからだ。残りの60〜70%はローンで返済可能だ。
売り出されたマンション群は年末に完成する予定で、それまでに当選者が決まることになるが、今回のような、まるで採算度外視の投げ売りのケースは初めてだ。
市場関係者は「李嘉誠氏は長江実業と和記黄埔を合併させて、その新会社の本社を香港からケイマン諸島に移すことを明らかにしており、いよいよ中国脱出に向けた準備が本格化したということだろう」と見方を明らかにしている。
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