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中国、2013-15年度の大卒初任給は9万5千円 金融業なら2倍
人民網日本語版 2015年04月10日14:12
新社会人生活をスタートさせる際のモチベーションを左右する初任給。中国の求人サイト「前程無憂」がこのほど発表した2015度大卒者の初任給状況を見ると、多くの企業が前年を1割以上上回る初任給で大卒者を迎えている。うち、初任給が最も高かった業界は、「お金の臭い」がぷんぷんする金融業界で、本科(4年制大学)卒業者、大学院修了者の最高初任給は、共に1万元(約19万円)以上だった。北京晨報が報じた。
60年生まれの初任給は1630円 90代生まれは9万5000円
統計では、1980年代に大学を卒業した60年代生まれの世代の初任給のほとんどが200元(約3800円)以下。1982年に大学を卒業したある人は、「1年目は試用期間で月給は45元(約855円)だった。正社員になると59元(約1120円)に上がり、手当などを含めると86元(約1630円)だった。当時夢だった月収1万元(約19万円)なんて遠く及ばなかった」と振り返る。しかし、同世代の人々は現在、経済的に安定した立場になっている。調査に答えた60年代生まれの人の半数以上が現在、企業において中心的な役割を担ったり、起業者として成功を収めたりしていた。
90年代に大学を卒業した70年代生まれの人々の初任給のほとんどが、400-2000元(約7600-3万8000円)に集中し、特に1996年以降に、平均月収が1000元(約1万9千円)を超えるようになってからは、初任給も急速に上がり始めた。
80年代生まれになると、初任給が約3000元(約5万7千円)に向上。70年代生まれの世代に比べると、数倍になった。当時、不動産業界や機械重工業界を代表とする民営企業が成長し、大学生の初任給水準を押し上げていた。一方、世界的な不況もあり、多国籍企業の初任給は伸び悩んでいた。
2013-15年になると、大学卒業生のほとんどが90年代生まれの若者になった。同期間、大卒者が最も多く入社した15の業界、大企業263社のうち、本科卒業生の初任給が5000元(9万5千円)以上だった企業は219社だった。しかし、初任給は低くとも、営業系の仕事であるため、歩合制で、最終的な月収は決して低くないというケースもある。特筆すべきは、修士課程修了者と本科卒業生の初任給が同じ、もしくは前者のほうが多くても差は1000-2000元(1万9千-3万8千円)程度という企業が多い点だ。
金融業の初任給が最高 32万円以上も
各業界間では、大卒者の初任給にそれほどの差はないものの、同じ業界内における初任給の上下幅はかなり大きい。うち、今一番発展が著しいeコマース(電子商務)業界を見ると、本科卒業者(非営業系)の初任給は、最低で3500元(約6万6500円)、最高で1万6000元(約30万4千円)、1年に16カ月分の給与だった。
金融業界を見ると、2015年度の本科卒業者、修士課程修了者の最高初任給は、共に1万元以上。修士課程修了者だけを見ると、最高で1万7000元(約32万3千円)だった。その多くが商品開発や業界研究系のポストで、3-5年以内に年収が100万元(約1900万円)を超える可能性もある。一方、初任給が5000元以下の企業は10%以下だった。また、5000元以下のケースのほとんどが営業系のポストで、高額の歩合が待っている。不動産業界や建築業界も同様の結果となっている。うち、建築系を専門に学んだ大卒者の初任給が最も高い。修士課程修了者や本科卒業生のうち、土木建築エンジニアなどの比較的仕事がたいへんな技術職に就いた人の初任給には差があるものの、その差はわずかで、8000-1万元の間となっている。企画、管理系のポストは、本科以上の学歴が求められ、上場企業、有名企業の場合、月給が約5000元となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月10日
http://j.people.com.cn/n/2015/0410/c94475-8876590.html
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