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就職内定率上昇も、問題は入社3年以内の離職率30%超えにある?〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150409-00000018-sasahi-bus_all
dot. 4月9日(木)18時13分配信
大学生の就職活動が、買い手市場から売り手市場へと転換している。厚生労働省・文部科学省が共同で取りまとめている「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」によると、就職内定率は東日本大震災のあった 2011年に最低を記録したが、その翌年から4年連続上昇を続け、2015年2月1日現在で今春卒業の大学生の就職内定率は86.7%と、リーマンショック前のレベルまで回復した。
この堅調な就職市場で今年の学生たちを困惑させたのが、企業側の広報活動開始が大学3年の12月から3カ月繰り下げられ3月1日になったことだ。これは、日本経団連が「採用選考に関する指針」の中で「学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用選考活動の早期開始を自粛する」と発表したことがもとになっている。採用選考は4年生の4月から8月にずれ込み、内定は従来通り10月になるため、2016年卒の就職活動は超短期決戦となる。
就職情報を提供するマイナビ編集長の吉本隆男氏は「採用予定数そのものは、良好な景況感を反映して増加傾向にあります。2015年卒の採用実績数と、2016年の採用予定数を比較すると、全体平均でも15%ほどアップしていますが、『売り手市場』と呼べるのは、就職への意識の高い一部の優秀な学生に限ります」また、現役の就活生に対しては「幅広い視野で企業を選び、8月の選考開始前に中堅中小企業にもエントリーし、できれば内々定を持っておくこと。本命企業の選考開始前に実践的な体験ができ、自信につながります」とアドバイスする。
また、以前から問題視されているのは、入社3年以内の離職率が30%を超えているという現実である。「労働条件が合わなかった」「人間関係がよくなかった」「仕事が自分に合わなかった」といった雇用のミスマッチによる離職が多い。この背景には、現実を受け入れられない新入社員だけに原因があるのでなく、学生の気を引くために、業務の派手な部分を強調して情報発信し続けてきた企業側にも問題があった。
こうした中、厳しい就職戦線を応援しながら、その先にある社会人生活を理解してもらうために新しいチャレンジを続けている企業もある。大手広告会社の博報堂&博報堂DYメディアパートナーズでは、採用活動解禁日の3月1日午前0時に、社内の放送局から、就活生応援番組「こんなものです、社会人!」を生中継でオンライン放映したのだ。
内容は、電話応対などの「マナー学」や、チームランチや一人ご飯を題材にした「栄養学」、そのほか「女性の活躍」「社会人の楽しさ」「就活でどのように企業を選んでいったか」など、若手現役社員の等身大の生活が、リアルに学べる内容になっている。
「当社はオンもオフも楽しむことが上手な社員が多いので、番組を制作する上では、ありのままを伝えることを重視しました。想像していた以上に率直に社員の人物像を伝えることができたと思っています」と本番組をプロデュースした博報堂の中野仁嘉氏は語る。
「社員それぞれの粒ぞろいより粒違い」の個性を大切にしたいという同社のユニークな試みには「社会人って思った以上に楽しそう!」という反響が寄せられたという。
前出のマイナビ編集長吉本氏によると、その他の企業でも社長、副社長による模擬面接を見せるWEB会社説明会を開催するなど、就活講座や個別企業のWEBセミナーでユニークな取り組みを実施するケースは増えているという。
「中堅中小、地方企業など、採用ブランド力が弱い企業は、採用にかかる手間もコストも増える覚悟をして、例年以上に学生としっかりコミュニケーションをとり続けることが重要です」(吉本氏)
就活生にとっては、その会社で働くことの現実をどう理解するのか、採用企業にとっては会社の現実をどう伝えるのか、このリアルの部分に真剣に取り組むことが、両者にとっての課題と言える。
(取材協力:博報堂&博報堂DYメディアパートナーズ)
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