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JR西日本、社員過労死で遺族が提訴し、1億円支払い命令 残業250時間超の月も(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/130.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 06 日 06:58:05: igsppGRN/E9PQ
 

JR西日本、社員過労死で遺族が提訴し、1億円支払い命令 残業250時間超の月も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150406-00010001-bjournal-soci
Business Journal 4月6日(月)6時0分配信


 西日本旅客鉄道(JR西日本)の社員が過労自殺したとして、遺族が会社を相手取り、1億9144万円の賠償を求めた裁判の判決が3月20日にあり、大阪地方裁判所はJR西日本に対して約1億円の支払いを命じた。

 裁判資料によると、事件の当事者はW氏(男性、当時28歳)。W氏は、東京都内の大学院を2009年3月に卒業し、同年4月にJR西日本に総合職として採用された。

 遺族や上司はW氏の性格を次のように評する。

「真面目で、礼儀正しく、他人のことを第一に考える優しい人」
「完璧主義のところもあって、仕事はキッチリこなさないと気が済まないところはあった。大学の卒業論文では、期限に間に合わすために、がむしゃらにやった。手を抜けない性格で、教授が卒業時の寄せ書きに、『弦を緩めることの大切さ』と書いていたほど」
「資料の作成は細かく、精度も高くて、とてもわかりやすかった」
「正義感が強く、曲がったことが嫌い。どんなことでも、言われたことは最後までやり遂げるタイプ。温厚で協調性もあった」
「仕事に一生懸命。人の悪口は一切言わない」

 こうした人格ゆえに、会社からは将来を嘱望されていた。

 入社後、W氏は、京都府福知山支社電気課で勤務し、10年6月からは兵庫県尼崎市内にある大阪電気工事事務所の設計課で働き、11年6月からは同工事事務所の保安システム工事事務所で保安業務などに従事してきた。

 具体的には、大阪府泉佐野市内にあるJR阪和線とJR関西空港線の分岐する交通の要衝、日根野駅の連動装置取替工事の管理を担当した。ここの工事現場は、通常規模の4倍で、11年度末には準備作業の遅れから工期が見直され、当初の予定より3カ月遅れていた。

 この現場でW氏は、多数の施工図面のチェック、工事の竣工検査、体制表・手順書の作成、新旧装置切り替えに向けた資料作成、安全管理、品質管理、工程管理、運転関係の申請手続、各種試験といった作業を担当した。職場でのW氏の評価は高かったが、その裏でW氏は、「常軌を逸した恒常的な時間外労働」を強いられていた。

●250時間超の異常な時間外労働

 まず、朝9時から休憩を挟んで翌朝6時45分に至る「不規則夜勤」。そして、昼の工事所内の業務に続き、夜間も日根野駅の工事業務をした後、翌日も引き続いて工事所内で業務を行う「昼夜連続勤務」。そして「休日出勤」も日常になっていた。

 しかも、この工事は乗客の安全確保のためミスが許されないので、心労も重なったとみられる。11年12月以降は、毎月100時間以上の残業をしていたことがわかっている。

 そうした中、12年4月には結婚式を挙げることが決まり、新婚旅行は仕事がひと段落つく12年10月に設定した。

 しかし11年9月頃から、W氏は家に帰ってくることがめっきり少なくなった。結婚前に婚約者と一緒に電化製品を見に出かけようとした時に、先輩から連絡があり、仕事に出かけたこともあったという。

 12年1月頃からは、さらに忙しくなり、帰宅は3日に1回、ひどいときは1週間に1回になった。深夜にタクシーで帰宅し、翌日昼には出て行くような生活を続け、家に帰ってもほとんど会話はできないほどだったという。また、この頃からW氏は、寝ているときにうなされるようになっていたという。

 そして、結婚式前月の時間外労働時間は254時間49分に達した。この時期、W氏は、「大声で泣きたい」「死ぬことばかり考えてしまう。精神的におかしくなっているかも」「結婚前なのにごめん」といった言葉を頻繁に家族に漏らすようになっていった。

 結婚後も忙しい日が続き、丸一日休んだのは、結婚式当日と翌日くらいで、夜中に、「終わらないよ」とうなされることも多くなった。

 お盆の帰省時にも、W氏は分厚いファイルを持ち歩き、顔色が悪く疲れ切っていて、イライラしたり落ち込んでいる様子で、普段は周りに気を使う性格なのに、このときは対人関係もおかしく、精神的に変調を来していると家族は気付いたという。

 また、現場では、10月5日に切り替え工事を控え、阪和線で7〜9月に大きな事故を含め何度か設備事故があり、社内に「ミスは許されない」という雰囲気が生じていた。そうしたなか、現場で一緒に働いていた上司が異動することになり、切り替え工事の当日、W氏がほとんど一人で取りまとめなければいけない事態となり、一層負担は増した。9月29日の夜、W氏は下請け業者に電話した後、「もう泣きたいよ」と涙ぐんでいたという。

●止められなかった悲劇

 そして、新婚旅行を間近に控えた10月1日の朝、家を出るときW氏は、泣き出しそうな悲しい顔で「行きたくない」と言った。それを聞いた妻は泣きながら、「行かなくていい」と引き留めたが、W氏は「みんなに心配かけるといけないので行く」と言って出勤した。

 この日、夜には帰宅する予定だったが、夕方にW氏は妻に電話し、「帰れなそう」と伝えた。妻が「着替えを持っていこうか」と尋ねたところ、W氏は「いつ休憩を取れるかわからないし、近くで買えるから大丈夫だよ。仕事も朝までには間に合いそうだ」と答えたという。これが夫婦の交わした最後の言葉となった。

 この日の夜、W氏は上司一人と、切り替え工事のリハーサルのための資料作りの準備作業をした。深夜3〜4時頃、横になると寝てしまうので、2人はイスで仮眠した。午前6時頃、やっと作業終了のめどがついたところで、W氏は「寝ていてください」と上司を気遣った。

 午前7時50分頃、出社した事務員の女性が、W氏に「どんな進捗状況ですか?」と聞くと、W氏は「全然、進んでいない」と、つらそうに答えた。午前8時頃、同じ事務員が通路ですれ違った際、W氏は「しんどい」と言ったという。

 その後、W氏は、近くのマンションの14階に行き、タバコを吸い、マンションの壁に「ごめんなさい。ありがとう」と書き残し、飛び降り自殺した。

 両親と妻は尼崎労働基準監督署に労働災害申請を出し、13年8月に労災認定された。同年9月、遺族は会社を相手取り、慰謝料や逸失利益などを求めて大阪地裁に提訴し、今年3月20日に冒頭の判決が下った。

 一審判決についてJR西日本に見解を聞いたところ、「弊社社員が亡くなったことについて、深くお詫びし、心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご家族の方々に対しまして本当に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。当該社員について、長期にわたって休日出勤や長時間残業があったことは事実であり、弊社といたしましては、こうした事実を真摯に受け止め、引き続き、社員の労働時間管理に万全を期し、再発防止に取り組んでまいります」と答えた。

 なお、裁判資料によると、会社が把握しているW氏の時間外労働時間は、毎月ほぼ30〜40時間程度。250時間を超した12年3月に関して、会社の記録では72時間45分、亡くなる前月は、実際には162時間16分だったのに対し、会社には35時間15分としか記録されていなかった。

 要するに、JR西日本では電気工事現場の労働管理ができていないといわざるを得ない。「引き続き、社員の労働時間管理に万全を期し」と述べているが、今まで労働時間管理ができていないのに「引き続き」と言うあたり、今後も変わらないのではないかと疑いたくなる。

佐々木奎一/ジャーナリスト


 

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コメント
 
01. 2015年4月06日 12:02:22 : syUiB0dGkw
JRにとって1億は痛くも痒くもない金額だ。

懲罰的な罰金が必要。

100億くらい課金せよ。


02. 2015年4月06日 20:10:43 : C3lq0gpU9A

  こういう場合は、直属上司を牢屋に入れろ。


03. 2015年4月06日 22:16:05 : Q4a2FyM5hw
かつて若い頃に国鉄に勤めていて、現在は外国にいる当方が書くと板が荒れるのを覚悟でコメントしますが、昔だったら上役を吊るし上げましたよ。国労、動労の組合員がストを決行して列車を止めたものです。

今の日本は、労働組合も骨抜きの「御用組合化」が進んで、過労死が普通になってしまいました。これが間違っていると誰も言わない。

昔はそうではなかった。国労の歌を紹介します。

国鉄労働組合歌
https://www.youtube.com/watch?v=hrg59HtTH-Q

●当方が以前、この阿修羅にJRを批判する内容を書き込みしたところ、体制側の人間から攻撃されましたが、その時に郵便局の人から助けてもらいました。その郵便局も、今ではブラック企業になっているとか。日本は本当に酷い国になってしまいました。

オーストラリアではメルボルンでも、アデレードでも、バスの運転手がストライキをしていますよ。


04. 2015年4月08日 11:43:51 : oR2gvdQAjs
「毎月100時間以上の残業をしていたことがわかっている。」という事実があったにも関わらず、会社側としては、本来であれば、意思による面接指導を実施することが義務付けられていたにも関わらず、これを怠ったがために、自殺に追い込んでしまったということであるならば、これこそがキャリアコンサルタントから見た、この会社側に対する本質的な見立てであるとしか言いようがありませんね。

両親と妻は尼崎労働基準監督署に労働災害申請を出し、13年8月に労災認定された。同年9月、遺族は会社を相手取り、慰謝料や逸失利益などを求めて大阪地裁に提訴し、今年3月20日に冒頭の判決が下った。

 一審判決についてJR西日本に見解を聞いたところ、「弊社社員が亡くなったことについて、深くお詫びし、心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご家族の方々に対しまして本当に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。当該社員について、長期にわたって休日出勤や長時間残業があったことは事実であり、弊社といたしましては、こうした事実を真摯に受け止め、引き続き、社員の労働時間管理に万全を期し、再発防止に取り組んでまいります」と答えた。

こんなことになったのは、この会社が自ら招いたことであり自明のことでしかないとしか言いようがありませんし、キャリアコンサルタントからすれば、この会社側に対しては、「そりゃそうだろう。当然だ」としか応えようがありませんね。

再発防止に取り組むのであれば、労働者の心の健康に配慮するために、長時間労働を抑制し、幾らでも売上を落ち込ませることになろうとも、安全配慮に取り組むことで、労働者にとってのモチベーション向上と組織全体の生産性向上が同時に達成できる「健康職場モデル」の実現に取り組むことで、これが結果的に再発防止につながる唯一の道であるということを、肝に銘じて頂くしかございませんね。

だが、これを勘違いして、自らの利益のために、周りを激怒させるような人材だけはくれぐれも出してはならないし、こういう人材こそが、結局のところは、組織にしがみつくことしか出来ない使い物にならない間抜け社員に他ならないという真実を、自ら曝け出してくれたものでしかないということも、肝に銘じて頂く必要があることも言うまでもございませんね。


5. 2021年3月31日 11:33:11 : Wbv3Em5xSc : L1ljSGo2TTQxbW8=[4] 報告
西鉄役員、自宅の庭に社員ら25人集め花見の宴会…「間違った行動だった」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%A5%BF%E9%89%84%E5%BD%B9%E5%93%A1-%E8%87%AA%E5%AE%85%E3%81%AE%E5%BA%AD%E3%81%AB%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%82%89%EF%BC%92%EF%BC%95%E4%BA%BA%E9%9B%86%E3%82%81%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E3%81%AE%E5%AE%B4%E4%BC%9A-%E9%96%93%E9%81%95%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/ar-BB1f8so7?ocid=msedgntp

西日本鉄道の男性役員が今月27日、福岡県久留米市の自宅に社員ら約25人を集め、庭で約4時間にわたって花見の宴会を開いていたことが、同社への取材でわかった。県は花見に伴う宴会自粛を呼びかけており、同社広報課は「間違った行動で配慮が足りなかった」としている。

 同社によると、宴会は、役員の呼びかけで開催された。正午頃に始まり、社員やその家族らが酒類を含めた飲食をしたという。県は、個人宅での会食も「少人数で2時間以内」とするよう呼びかける。同社も今月19日に「社内での懇親は人数規模に注意する」との通達を出したばかりだった。

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