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離島ブームで移住者が求めるストイックな魅力。厳しいゆえに生きる力が強まる(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/105.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 05 日 08:33:05: igsppGRN/E9PQ
 

離島ブームで移住者が求めるストイックな魅力。厳しいゆえに生きる力が強まる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150405-00046069-playboyz-soci
週プレNEWS 4月5日(日)6時0分配信


近年、静かなブームになりつつある若者の“離島移住”。

本土の田舎よりさらに辺鄙(ぴ)な土地になぜ? “離島博士”こと公益財団法人「日本離島センター」の三木剛志さんに聞いた。

―移住が可能な島は日本にどれくらいありますか?

三木 難しい質問ですね(苦笑)。参考までに、周囲が100m以上の島は日本に約6800島あり、そのうち有人島は約430島です。さらに戦後に無人化した島が約60島、その中にはまだ最低限のインフラが残されている島もあります。

―人気の島は、やはり石垣島(沖縄県)、屋久島(鹿児島県)あたりでしょうか。

三木 そうですね。しかし、地元の行事に参加しないなど移住者の都会感覚が優先してしまうと、住民との間に摩擦を起こすケースもあります。

―隠岐島の海士町(島根県)も注目されていますね。

三木 海士町は移住者に高学歴の有能な若者が多いのが特徴ですね。例えば、廃校寸前だった県立高校を数年でよみがえらせたのもソニーの元社員や京大卒などの若者たちです。この町では、地域おこしに関わる国のいろんな支援事業を真っ先に活用したり、地域再生に関心の高い有能な人材がキャリアアップの場ととらえて続々と流入する動きがある。いわば壮大な“社会実験場”なんです。

―島への移住者が増えているのは全国的な傾向ですか?

三木 統計はありませんが、佐渡島(新潟県)や対馬島(長崎県)、種子島(鹿児島県)など移住・定住支援に熱心な島ほど人口を増やしています。特に最近は、あえて厳しさを求めて移住する若者が増えているように感じます。

―厳しさを求めて島へ?

三木 宝島(鹿児島県十島村)がいい例です。島にはコンビニはおろか、役場も病院も銀行もガソリンスタンドもありません。鹿児島市までは週2便しかない定期船で13時間かかります。それでも移住する若者は多く、過去5年間に村へ定住したUTターン者の総数は100人を超えます。

―銀行もない島なのに!

三木 ええ(笑)。移住者は牛の畜産の手伝いをしたり、島バナナや海塩などの農水産物を製品化しネット通販で生計を立てたりしています。

―たくましいですね。

三木 もう少しソフトな島だと粟島(新潟県)。移住者や離島留学生の受け入れに積極的で、対岸の村上市へも高速船なら1時間程度。海産物が豊富で温泉もあります。ただ、この島はドクターがいない無医村。病気の際は船で村上市まで行く必要があります。

―島暮らしの魅力とは?

三木 島の過疎化は深刻です。ただ、移住する若者の存在が住民に活気をもたらし地域の潜在力を引き出している島も数多い。厳しい環境ゆえに生きる力が強まり、それが地域を元気づける結果につながっていることも実感しやすい。若者にとって島の魅力はそこにあるのだと思います。

(構成/興山英雄)

 

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コメント
 
01. 2015年4月08日 15:52:18 : nJF6kGWndY

離島も悪くないが

http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20150326/279187/
退職後に住みたい場所はどこ?

東は山梨、西は岡山 「終の住み家」で人気急上昇

2015年4月8日(水)  森田 聡子 、 真弓 重孝

リタイアしても今の家に住み続けるか否か――。そんなことを考え始めた読者も少なくないのではないか。ITバブル期の移住ブームでは海外や離島が人気を集めたが、近年はすこぶる傾向が変わってきているという。最新の移住事情は「安・近・短」。移住先として人気急上昇中なのが山梨県と岡山県だ。新たに「終の住み家」(ついのすみか)を手に入れた退職者の例を紹介しよう。
ページの最後に、最高5万円分の「ギフトカード」や「書籍」が当たる日経マネー実施のアンケートの案内(2015年4月12日まで実施予定)があります。こちらも御覧ください
 最近の移住事情を象徴する言葉が「安・近・短」だという。安は「安い」ではなく「安心」や「安全」の安。自然災害が少ない、インフラが整備されている、総合病院があるなどだ。

 続いて近。一旦は海外に移住したものの、言葉が通じない、日本の暮らしや孫が恋しいなどの理由で帰国してしまう人は少なくなかった。一方、離島や僻地は不便な生活や濃密な人間関係が煩わしい、昔の仲間に会えないといった不満もくすぶる。結果として、自宅からの交通の便がいいエリアを希望する人が増えている。

 最後の短。数日から数カ月の短期ステイ、あるいは都市と田舎を往復する2地域居住など、暮らし方の選択肢が広がっている。背景には、人口減少時代を迎えて都道府県が移住者獲得に本腰を入れ、官民が協力して移住ビジネスに取り組んでいることが挙げられる。

 こうした状況を反映し、NPO法人ふるさと回帰支援センターが毎年発表する「ふるさと暮らし希望地域ランキング」などでは、「安・近・短」を満たすエリアに移住希望が集中している。特に人気急上昇中なのが、東の山梨県と西の岡山県だ。

 今回は、山梨県に移住したシニアの生活事情を紹介しよう。


【北杜市】 八ヶ岳の大パノラマの中、実り多き第二の人生


杉藤則正さん(63歳)・成美さん(56歳)
会社員時代は名古屋市、川崎市などに居住。定年後は田舎暮らしと考えていた則正さんは、50歳を過ぎて『田舎暮らし虎の巻』(文化出版局)に感銘を受け、移住先を探し始める。2003年末に山梨県北杜市に150坪の土地を約800万円で購入。地元の設計事務所を紹介され、2階建ての自宅を建てた。建築費は約2300万円。04年3月、53歳でメーカーを早期退職。同年10月に北杜市に完全移住した
 杉藤則正さん、成美さん夫妻が川崎市から北杜(ほくと)市に移住して11年が過ぎた。高台に立つキャビン風の自宅の大きく取った窓から見える南アルプス連峰は、手を伸ばせば届きそうなほど近い。

 愛犬と旅した楽しい思い出のある八ヶ岳南麓で土地を探していた2003年秋。大パノラマの中、現在の自宅前に広がる田んぼで黄金色の稲穂が風に揺れている様子に心を動かされ、移住を決めた。

観光地は仕事を見つけやすい

 退職金は出たものの、ライフプランを考えると則正さんが年金を受け取り始めるまで月20万円を稼ぐ必要があった。しかし「果たして田舎に仕事があるのだろうか」という不安は杞憂に終わる。「観光地の多い山梨は就労機会が多い。業務内容を選ばなければ仕事の口はそこそこある」と則正さん。

 とりわけ中高年女性のニーズは高い。道の駅の体験工房の羊毛フェルト体験に参加したところ、物作りの面白さに魅せられ、今や教室で4人のスタッフを束ねる立場になった成美さんはその好例だろう。

 則正さんも仕事をしていたが、年金生活に入った現在は地元の農家の人と共同で、2反(たん)5畝(せ)(約0.25ha)の田んぼにコシヒカリを育てている。収穫をした米は等分するが、則正さんの取り分だけで白米にして優に300kgはあるという。一方で、以前から興味を抱いていた犬の飼養相談や、狂犬病予防の集合注射への同行などボランティア活動にも取り組む。

 着々と地域のネットワークを広げているお二人だが、難しいのは同じ北杜市でも居住地区によって移住者への対応が違うことだという。移住者も町内会に招き入れ役員を任せる地区もあれば、資源ごみの回収など地区のサービスの対価として協賛金を受け取るのみで、原則移住者は蚊帳の外という地区もある。

 「私の場合はまずは挨拶を心がけ、周囲の状況を把握しながら徐々に交流を始めた。地域で人手が足りない時に手を上げれば、それで地元の人から認めてもらえるという面もある」(則正さん)。

 10分もクルマを走らせればスーパーや病院にたどり着く。成美さんの両親も岐阜県から隣の小淵沢町に呼び寄せたお二人は、「今はインターネットで何でも買えるし、田舎暮らしで不自由していることは何一つない」と口を揃えた。

【山中湖村】 九州から生家を移築した古民家で暮らす


竹森健一さん(71歳)・なつゑさん(68歳)
定年後の2004年9月、一時的に福岡県太宰府市の生家に戻る。翌05年から、60坪の生家を移す余裕のある広さ、さらに古民家が似合う環境を条件に山梨県 を中心に移築先を探し始め、山中湖村に300坪の土地を約1200万円で購入。同年末に生家を解体。06年夏に建築工事を行い、同年末に入居した。建築費用は坪単価で約90万円。他に解体費用が330万円、運搬費用が60万円ほどかかったという
 富士山が眼前に広がり、少し歩けば青藍色の湖水をたたえる山中湖を一望できる。竹森健一さん、なつゑさん夫妻は8年前からそんな山中湖村の別荘地に暮らす。

 なつゑさんは東京都内の実家に母親の介護に通っており、そのまま残してある川崎市内の家の様子も時折は見に行く必要がある。山中湖村を選んだのは首都圏からの交通の便の良さからだった。

無人となった生家を移築

 自宅は明治時代に建てられた古民家だ。福岡県太宰府市から健一さんの生家を移築した。両親亡き後、無人となった生家をどうするかは悩みの種だった。定年後に一旦は太宰府に戻ったものの、家の片付けだけで手いっぱい。太宰府と川崎を往復する生活は経済的にも体力的にも負担が大き過ぎた。

 兄弟や親戚に生家の土地を売却することを納得してもらう一方で、移築を前提に古民家の再生を支援するNPO(非営利組織)に相談。そこで設計士や解体業者、建築業者に出会う。山梨県の建築業者だったことから、県内の土地を物色する中で今の土地にたどり着いた。

 玄関を入ってすぐのリビングは吹き抜け天井で、年代を感じさせる太い梁が組まれている。広間の書院造の床の間には設計士の提案で丸窓が設けられ、障子を開くと富士山が顔をのぞかせる。

 生家から持ち込んだ古道具、古い着物や襦袢(じゅばん)の端切れを使ったなつゑさん作のパッチワークが屋内の随所に配され、まるでインテリア雑誌を見ているようだ。「長男なので跡取りは当然と思っていた。こういう形で生家を引き継ぐことができてよかったと思う」と健一さん。

 夏場は敷地内の家庭菜園でキュウリやナスを栽培する。周辺の移住者と互いの家を行き来しながら、地元の登山やゴルフなど趣味の会に加入し、地域のボランティア活動にも熱心に取り組む。「移住者だからこそ地元の人と積極的に交流する必要がある。地元の人は困った時頼りになるし、有益な情報ももたらしてくれる」と健一さん。

 「畑に大工仕事に薪作りに、とにかくやることが多過ぎる」と言うご主人の傍らで、週1ペースで実家通いを続けるなつゑさんは、「私は丸の内や銀座をぶらぶらするのも大好き。ここでの静かな時間と両方を楽しめる今が一番幸せかもしれない」と笑顔で話してくれた。

(日経マネー 森田聡子)

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