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[海外メディアから]バフェット氏50通目の手紙
米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は毎年春、経営する投資会社バークシャー・ハザウェイの株主にあてた手紙を公表する。マーケットや経済に関する鋭い考察にあふれる手紙は、世界中の投資家や経営者が注目する。今年2月末に出した手紙がちょうど50通目で話題となった。
今年の手紙では、米ウォール街の投資銀行が高いアドバイス料を稼ぐために、企業に割高なM&A(合併・買収)を盛んに勧めていると苦言も呈した。金融界は貪欲だと以前から厳しく批判してきた。3月3日付米紙ニューヨーク・タイムズは「バフェット氏のこうした考え方が一般大衆にも慕われ、庶民にも愛される数少ない富豪の1人となっている」と記した。
5日付英紙フィナンシャル・タイムズは投資家としての資質を高く評価した。「30年後にも生き残る強いブランドを持つ会社を見つけて買うべきだと理解できても、それをバフェット氏のように、こだわりと一貫性をもって実行するのはほとんど不可能に近い」と指摘した。
16日付米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏のブログでの発言も伝えた。「ウォーレンの手紙50通をすべて読んできた。今年の手紙はこれまでの中で最も重要だと思う」と。2人は日ごろから親交がある。
英誌エコノミスト(7日号)は不満をみせた。「50通目となるバフェット氏の株主への手紙は例年と異なり、疑問を解消するより問題を曖昧にしている」と評した。
株式投資が事業の中心だったバークシャーは、M&Aによりコングロマリット(複合企業)に変身した。バークシャーの成長はバフェット氏個人の才能のおかげなのか、複合企業という事業モデルそのものに起因するものなのか説明が欲しいと指摘。さらに、84歳と高齢のバフェット氏が引退の時期や方法を明らかにしないのも不透明だという。
(編集委員 三反園哲治)
電子版も参考にしました。
[日経新聞3月30日朝刊P.13]
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