http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/823.html
Tweet |
戦い済んで日が暮れた大塚家具 熾烈極める総会での喧嘩に株主がいさめる〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150401-00000006-sasahi-ind
週刊朝日 2015年4月10日号より抜粋
決戦は桜も咲き始めた3月27日金曜日午前10時――。よく晴れて海風の気持ち良い日だったが、株主総会会場である東京都江東区の大塚家具本社近くは、テレビクルーや記者で溢れ異様な雰囲気に包まれていた。
壮大な親子ゲンカの歴史をさかのぼると、2009年に創業者の大塚勝久氏が社長職を久美子氏に譲ったものの、昨年7月、再び、社長の座を久美子氏から取り戻して復帰したことからはじまる。
すると、今度は久美子氏が1月28日、社長の座を奪還し、勝久氏を取締役から外すことを株主総会に提案。勝久氏は自身を取締役にして久美子氏を外すという株主提案を出した。総会までに、株主が株式数に応じて持っている議決権を多くとったほうが勝つ。委任状争奪戦、つまり、株主を巻き込んだ親子ゲンカの勃発だ。
どちらにつくか。大塚家は真っ二つに割れた。
勝久氏側に、長男の勝之氏と、妻である千代子氏がついた。株の持ち分は合わせて約20%。
久美子氏側には次女、三女夫妻、次男がついた。株の持ち分は、大塚家の資産管理会社「ききょう企画」の約10%とともに、久美子氏に近い米投資ファンド「ブランデス・インベストメント・パートナーズ」の10%と合わせて約20%。
拮抗している状況に、金融機関などの大株主と個人投資家がどちらにつくか注目されていた。60代の個人投資家は言う。
「久美子氏側からと勝久氏側から3回ずつ、『票を入れてくれ』って電話がかかってきましたよ。さながら、選挙のようでしたね」
総会では、そんな親子をたしなめる声が続出。最初に発言した男性は、
「久美子さんにも問題があるが、会長は人の意見を聞く耳を持っていない。きょうだい仲良くしてほしい。勝之さんも修業が足りない! 親父さんがいないと何もできないのでは、どうしようもないでしょ。一番重要なのは勝之さんです。和解しなきゃ。過去の成果は過去のもの。それができないところが潰れるの!」
と説教。
さらに株主からこんな意見も出た。
「久美子社長は優秀だと思うのです。ですが、家具が売れるのは、結婚だとか、とてもハッピーで親子の仲がいいときですよね。こんなところで家具を買いますか? 我々は日本人ですよ。一番大事なことを忘れています」
時折、久美子氏は涙ぐむような表情も見せた。
今後についてのこんな提案も。
「明日の一面広告で父娘の握手している写真を出したらどうか。そして、良い物を売っていけば、さらに飛躍できると思う」
「ピンチはチャンス。今回の件で、全国でこんなに注目を集めている。宣伝費を使わないで、宣伝になっているんだから! これをうまくおさめて平和になれば発展もあるはず」
また、久美子氏は勝久氏と歩み寄れない理由を問われると、こう理路整然と回答した。
「事実認識の一致が見られないところが大きい。私たちの中期計画への誤認もある。すり合わせが難しい」
(本誌・永野原梨香、牧野めぐみ)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。