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ホンダ 新型スポーツカー「S660」でホンダイズム甦るか
ホンダ S660の開発責任者に工業高校卒26歳を抜擢した理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150401-00000009-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 4月1日(水)7時6分配信
ホンダが4月2日に発売する軽自動車の新型スポーツカー「S660」が注目を集めている。今年はF1への復帰も果たしたように、走りを追求したスポーツカー開発はいわばホンダの存在意義。往年のホンダファンも「らしさが戻ってきた」と期待しているのだ。
しかも、S660は1991年から1996年まで約3万4000台が生産された名車「ビート」以来、じつに19年ぶりとなる軽スポーツカーの復活とあって、すでに3000台を先行受注したという。
ジャーナリストの福田俊之氏は「他社がやらないことをやるというホンダイズムが少しずつ目を覚ましているのかもしれない」と評価する。しかし、今後の売れ行きについては慎重な見方をしている。
「ホンダが月間販売目標800台と控えめな数字を挙げていることからも分かるように、この手のスポーツカーはよほど走りが好きな若者たちか、長年のホンダファンが最後の遊び車として購入する以外、大きな販売台数は見込めません。
それに、いくらカッコよくてホンダイズムが詰まっているといっても、所詮は軽自動車。せめて1000cc以上の排気量がないとスポーツカーとしての性能には限界があります」(福田氏)
だが、ホンダはS660の発売にあたり、“隠し玉”を用意していた。若干26歳という史上最年少の開発責任者、椋本(むくもと)陵氏の存在だ。
「クルマ離れといわれるわれわれ世代が『クルマって楽しいんだぜ』という思いを直球で表現した」
3月30日に行われたS660の発表会でこう意気込んだという椋本氏。いかにも気骨あるホンダ技術者のDNAを受け継ぐ「新星」の登場に、マスコミ各社も飛びついた。
〈本田宗一郎氏の伝記を読んでスポーツカー開発を夢見て、岡山の工業高校を卒業後にホンダのデザイン担当として入社〉
〈重役が居並ぶ企画会議で「オジサン世代には、われわれの感性は理解できないでしょう」と大見栄を切った〉
〈朝から晩まで膝詰めで意見を戦わせる“ワイガヤ”が、斬新なアイデアや技術の源泉だった〉
話題豊富な椋本氏の経歴は華々しく報道されているが、その一方で「ホンダの巧みなイメージ戦略」と斜めに捉える向きもある。
「もともと学歴や年功序列に関係なく、やる気のある社員を抜擢するのがホンダの真骨頂だったが、近年は縦割り主義が横行してそんな雰囲気はなかった。
車開発の拠点である本田技術研究所も大企業病が蔓延し、上司の顔色をうかがいながら仕事をする社員ばかり。椋本氏を前面に出したのは、ホンダらしさを取り戻さなければ未来がないという危機感の表れ」(自動車専門誌記者)
前出の福田氏も、「技術屋に喝を入れるための社内的なショック療法のひとつ」と推察する。
「開発責任者というのはクルマのデザイン設計のみならず、この部品を使うのにいくらかけるかといった予算取りも大事な仕事。それらの仕事は椋本氏のサポート役としてベテラン社員がついていたようなので、裏を返せば彼の抜擢は話題づくりの要素があったと思います。
ただ、せっかく“金の卵”をデビューさせたのだから、今後の成長は見守るべきです。20年後に社長になる逸材かもしれませんしね。ホンダには出る杭は打たれるとばかりに若き逸材の足を引っ張り合う社風もありますが、椋本氏はそんな逆風にも耐えて将来、経営の中枢を担う人材になってほしいと思います」(福田氏)
4月1日より軽自動車税が増税され、好調な軽市場の落ち込みは避けられない。ホンダはS660でいかに新しい需要を掴み、社内風土の改革にまでつなげることができるか。
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