02. 2015年3月31日 23:32:28
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怖いのは「ポリシーエラー」−債券市場に広がる居心地の悪さ 2015/03/31 12:43 JST (ブルームバーグ):低金利が続く債券市場でこれほどの居心地の悪さを感じることはこれまでなかったかもしれない。 世界的に中央銀行が刺激策の一環として市場から国債を買い入れていることから、市場では国債の品薄感が広がり、投資家が保有する国債の値上がりが続いている。今年に入り世界的に債券保有者は平均を上回るリターンを得ているが、資産運用担当者は一歩間違えば大惨事に陥りかねないと警戒感を強めている。 その理由は何か。あまりにも一方に片寄っており、ほんの一握りの政策当局者の決定に依存しているとの感覚が市場で一段と広がっているためだ。市場の地合いが突然変われば、米連邦公開市場委員会(FOMC)が2008年に始めた事実上のゼロ金利政策の中で何とかして得た利益が急激に損なわれる恐れがある。 約40億ドル(約4800億円)相当の資産を運用するヘッジファンド、トリケディア・キャピタル・マネジメント の共同創業者アリフ・イナヤトゥラー氏は、今の債券市場にとって主要リスクの1つは「ポリシーエラー」、つまり中銀当局者の意図が誤って解釈されることだと指摘する。指標金利の「無秩序」の動きが他の資産クラスに急激に波及する可能性があると話している。 関連ニュースと情報:夢心地のはずが資金流出−ジャンク債投資家が不安なこれだけの理由トップストーリー:TOP JK海外トップニュースの日本語画面:TOP JI 原題:Bond Trader Buzzkill Is the Suspicion That Losses May Come Fast(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lisa Abramowicz labramowicz@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Papadopoulos papadopoulos@bloomberg.net Caroline Salas Gage 更新日時: 2015/03/31 12:43 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NM1ZEB6TTDSG01.html日銀:4月の国債買い入れオペ、1年以下、1−3年と3−5年を増額 2015/03/31 17:47 JST (ブルームバーグ):日本銀行は量的・質的金融緩和の一環として実施している長期国債買い入れオペの4月の運営方針を発表した。残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下の買い入れ額を直近実施分と比べて増額する。3月に5年以下のゾーンを減額したことで、年末残高目標が達成できない可能性が出てきたことに対応するのが狙い。 日銀が3月31日午後5時に発表した当面の長期国債買い入れの運営によると、4月最初に行うオペで、1年以下を700億円と200億円増額する。1年超3年以下を750億円増の3750億円、3年超5年超を250億円増の3750億円とするとしている。3月には1年以下が200億円減の500億円、1年超3年以下が合計1000億円減の3000億円、3年超5年以下は500億円減の3500億円となっていた。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジストは、「年末残高を維持するため、現在の国債買い入れペースからどこかのゾーンを増やす必要があり、中期ゾーンが増額されるとみていたが、3月に減らした分を全額戻していない。今後の増額含みではないか」と分析。超長期債の増額については、市場の織り込みが不透明だったとしながらも、「見送りとなったので金利上昇要因になるのではないか」と話した。 残存期間10年超25年以下の4月最初のオペの通知額は2400億円、25年超は1400億円と、ともに従来通り。5年超10年以下も4000億円と変わらずとなった。 SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、買い入れ平均残存期間のターゲットを7〜10年の中央(8.5年)に置いていると想定し、「現状の買い入れペースでは年末の残高目標が達成できないと見込まれるため、買い入れ額が増加されるだろうと予想。一部観測のある10年超増額の可能性も否定できないが、平均残存期間ターゲットの上限に近づくことが想定されるため、あったとしても増額幅は少額にとどまる」とみていた。 4月中のオペについて、残存期間1年以下は2回程度で、1回当たりの買い入れ額は500億〜1500億円程度(月1000億−3000億円程度)。1年超5年以下は6回程度で、1回当たり4000億〜1兆円程度(2.4兆−6兆円程度)。5年超10年以下は6回程度で、1回当たり3000億〜6000億円程度(1.8兆−3.6兆円程度)。10年超は5回程度で、1回当たり2500億〜4000億円程度(1.25兆−2兆円程度)。 変動利付債は偶数月の隔月1回の実施で1回当たり1400億円、物価連動債は奇数月の隔月1回で1回当たり200億円と、いずれも従来と変わらず。 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 船曳三郎 sfunabiki@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 崎浜秀磨, 山中英典 更新日時: 2015/03/31 17:47 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NM2HVR6K50Y501.html ゆうちょ銀:国債投資を約6割減、15年度14.4兆円−残高5.7兆円減 2015/03/31 17:01 JST (ブルームバーグ):今秋以降の上場を目指す日本郵政グループ 傘下のゆうちょ銀行は、2015年度の日本国債への投資額を6割近く減らす方針だ。郵便貯金・簡易生命保険管理機構が31日公表したゆうちょ銀とかんぽ生命の安全資産の保有状況で分かった。 公表資料によると、ゆうちょ銀は15年度に国債で14兆3838億円を運用する。前年度計画の33兆3358億円より56.9%少ない。国債と地方債、政府保証債を合わせた債券の保有残高は15年度末に111兆5550億円と、前年度末見通しの117兆2812億円を5兆7262億円下回る計画だ。 かんぽ生命の15年度の国債投資は3兆7350億円で14年度を27.9%上回る見通し。国債に預金や金銭信託も合わせた債券等の残高は15年度末に68兆7852億円と1年間で1兆2744億円減る。一方、外国債券の投資額は15年度に5000億円と、前年度計画の6500億円を23.1%下回ることになる。 ゆうちょ銀とかんぽ生命は郵政民営化法で、安全資産の合計額が郵便貯金・簡易生命保険管理機構からの預かり金を下回らないよう、義務付けられている。安全資産額の見通しを管理機構に報告する必要もある。 日本郵政は上場に向けて収益力の向上を迫られており、2月には豪物流会社 トール・ホールディングスの買収や株式投資を強化する方針を発表。政府に対し、ゆうちょ銀の預金限度額引き上げも求めている。国債の保有残高が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )を上回り、異次元緩和で巨額買い入れを進める日本銀行に次いで多いため、国債運用の動向が市場の注目を集めている。 関連ニュースと情報:ゆうちょ銀の限度額引き上げ、上場に間に合うよう努力−自民幹部【クレジット市場】黒田総裁に「ありがたい話」、日本郵政の巨額買収日本郵政が豪物流大手買収へ、成長戦略の一端が明らかに−収益偏重 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 野沢茂樹 snozawa1@bloomberg.net;東京 Kevin Buckland kbuckland1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 崎浜秀磨, 青木勝 更新日時: 2015/03/31 17:01 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NM2G2H6K50YI01.html
債券は下落、期末日で買い控え−ゆうちょ・かんぽの国債めぐる報道も 2015/03/31 15:30 JST (ブルームバーグ):債券相場は下落。2014年度末で投資家が買いを控える中、日本銀行が今夕発表する当面の長期国債買い入れ方針を見極めようとする姿勢が強まった。日本郵政傘下のゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の国債投資をめぐる報道も、売り手掛かりになったとの見方も出ていた。 31日の長期国債先物市場で中心限月6月物 は、前日比6銭安の147円44銭で開始。いったんは1銭高となったが、すぐにマイナス圏での推移となった。午後に入ると水準を切り下げ、一時は前日比34銭安の147円16銭まで下落。結局は28銭安の147円22銭で引けた。 BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、年度末で流動性が薄い中、4月の国債買い入れ予定の発表を控えて様子見となったと指摘。「ゆうちょ銀行、かんぽ生命の国債離れが来年度の再投資がなければ30兆円に及ぶとの報道もあり、国債売りが優勢になった形。ゆうちょ、かんぽについては、公的年金が国債からリスク性資産に移行する流れの一環ではあるが、需給要因が注目される中で材料視されたとみられる」と話した。 日本相互証券によると、現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の338回債利回りは、前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.375%で開始。いったんは0.37%を付けたが、再び水準を切り上げ、午後に入ると一時0.40%と2営業日ぶりに0.4%台に乗せた。0.39%まで戻した後、0.395%。新発5年物の123回債利回りは1.5bp高い0.135%に上昇後、0.13%。新発20年物の152回債利回りは一時2.5bp高い1.135%まで上昇した。 岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「年度末とあって、参加者が非常に少なく、動きは限定的だ。10年債入札と米雇用統計を控え、新年度入りの動きが本格化するのも来週以降だ。各国中銀の金融緩和を背景に、全ての資産で高値警戒感があるが、債券はある程度は売りも出ている」と説明した。「10年債入札は2、3月と低調だったため、これを通過する必要がある。ただ、0.4%台では買いも予想される」とも話した。 30日の米国株式相場は上昇。S&P500種株価指数は同1.2%高の2086.24で終了した。企業買収が好感されたほか、各国中央銀行が世界成長を支援するとの楽観が広がった。31日の東京株式相場は下落。TOPIX は前日比0.9%安の1543.11で引けた。 日銀はこの日午後5時、当面の長期国債買い入れオペの運営方針を公表する。市場参加者の間では、3月に買い入れ額が減らされた1年超3年以下、3年超5年以下が減額前の水準に戻されるか、10年超25年以下、25年超が増額されるかどうかが注目されている。 ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、2015年度の超長期国債発行増額に対応した配分変更が想定されると指摘。「直近減額の1−5年の買い入れは、2月の水準にある程度近付けて戻さないとマネタリーベースターゲット達成が難しくなろう。25年超は少なくとも一回当たり200億円程度は増額されよう。10−25年の増額があれば、20年にはサポートとみる」と言う。 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 野沢茂樹 snozawa1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net;青木 勝 maoki6@bloomberg.net 山中英典, 青木 勝 更新日時: 2015/03/31 15:30 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NM10E16TTDSH01.html
焦点:ゆうちょ・かんぽの国債離れ、償還再投資見送りなら30兆円に 2015年 03月 31日 12:55 JST [東京 31日 ロイター] - 日本郵政傘下のゆうちょ銀行と、かんぽ生命保険の国債離れが鮮明になってきた。2015年度は、ゆうちょ銀が国債投資を半減させる方針を独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構に提出した。残高見通しから逆算すると、償還分を再投資しない場合は30兆円余りが国債(地方債、政府保証債含む)市場から流出する計算になる。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の次の買い手を期待する株式市場の関心を呼びそうだ。 管理機構が31日発表した「安全資産の保有状況」によると、ゆうちょ銀行は15年度に14兆3838億円の国債投資を行う計画だ。14年度計画額からは18兆9520億円減少し、3年続けて減額となる。管理機構によると、ゆうちょ銀の国債投資計画としてはもっとも低い。 一方、かんぽ生命は、14年度計画比8150億円増の3兆7350億円とする計画で、2年ぶりの増額となる。 ゆうちょとかんぽは、安全資産での運用額が、民営化前の旧勘定にあたる管理機構の預かり金または保険金等を下回らないよう義務付けられている。 ただ、旧勘定で整理する資産は、大幅に減少。ゆうちょは民営化後の131兆7000億円(07年10月末)から22兆円4247億円(15年2月末)、かんぽも108兆4206億円(08年3月末)から63兆7414億円(14年3月末)となり、「安全運用の『縛り』が薄れつつある」(政府関係者)ことが、国債離れの背景にある。 国債(地方債と政府保証債を含む)の残高ベースでは、ゆうちょ銀が14年度末(計画ベース)の144兆8740億円から15年度末は111兆5550億円になる見通し。かんぽも投資計画は増額だが、残高をみると14年度の69兆3285億円から15年度は68兆7852億円に減る。 日銀の量的・質的金融緩和による超低金利を敬遠し、仮に償還再投資をすべて見送った場合は、償還分とみられる計30兆3726億円分の運用先が注目されることになる。 今秋以降の株式上場に向け、日本郵政は運用面での収益向上も目指している。超低金利で稼げない分をどこまでリスク資産に振り向けるか、その点が今後の焦点となる。 官製相場の次の主役はどこか。株式市場では「GPIFの国内株式比率が25%なら、(安全運用の縛りがかかる)ゆうちょやかんぽなどの国内株式比率は、8─10%になるのではないか」(国内投信の執行役員)との観測もあり、GPIFに次ぐ買い主体として期待が高い。 いずれも10%に引き上げられると、単純計算で約26兆円が株式市場に流れ込むと、前出の投信幹部は期待を寄せている。 (杉山容俊 編集:田巻一彦) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0MR08R20150331
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