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京都御所周辺の物件価格がバブル化している
京都で過熱“御所バブル”のナゼ 東京居住者に人気
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150329/ecn1503290830002-n1.htm
2015.03.29 本当は教えたくないマンション業界の秘密 榊淳司 夕刊フジ
日本でもっともブランド性が高い街といえば、やはり京都だろう。東京では「京風〇〇」とか「京×」といった飲食店をよく見かける。「京都」をイメージさせることで売り上げが増えると経営者が考えている証拠。京都市生まれの私からすれば、「?」と思うこともよくあるが、まぁご愛きょうだ。
確かに京都を好きな人は多い。定期的に遊びに行く人も多い。京都にとっては、そういう人は大切なお客さまとなる。
ところが、好きが高じてマンションまで買ってしまう人が増えてきた。
今年の2月に完売した「プラウド京都麩屋町御池」というマンション。売主は野村不動産で全43戸。地下鉄東西線の「京都市役所前」駅から徒歩4分の御池通り沿い。
大きな通りに面しているものの、場所としては一等地。だから、価格も高かった。6880万円から1億3980万円。平均の坪単価は370万円だそうだ。
これは、東京の山手線の内側でも新築マンションを十分に買える水準。びっくりするほどの高価格だ。
実は、この京都の御所エリアは3年ほど前から価格の高騰が顕著になってきた。私はこれを「御所バブル」と名付けて注目してきた。1年半ほど前には沈静化の傾向が見られたのだが、昨年10月末の「黒田バズーカ2」で再燃したばかりか、パワーアップした感がある。
野村不動産の発表によると、この「プラウド京都麩屋町御池」購入申込者の居住地は、京都府が26・7%で東京都が23・3%、大阪府が14・0%。なんと東京が4分の1に迫り、地元以外が4分の3近くを占めている。つまり、京都以外の人が買っている。
このマンションではないが、「学生時代に住んでいたから」という理由で、御所近くに約1億円の物件を購入した人もいる。確かに、青春の思い出に浸るセカンドハウスを持てれば、かなり楽しい時間を過ごせそうだ。
この御所エリアのマンションが高騰している理由がほかにもある。
それは通学区。1995年に5つの小学校を統合して生まれた御所南小学校は、2002年に文科省が最初の「コミュニティ・スクール」に指定。その頃からにわかに人気が高まり、今では御所南小学校→御池中学→堀川高校→東大というのが、京都のエリートコースになっている。
東京その他からやってきた転勤族は、当然わが子をこのコースに乗せたがる。だから通学区内にマンションを購入したり、借りて住む。需要があるから価格も上がる、という構図だ。
この御所南小、そもそも統合で誕生したのに今では生徒が多すぎて分校化が予定されている。ブームは恐ろしい。
しかし、いくらブランド化しているとはいえ、マンションの価格が山手線内と同じレベルというのは異常だ。バブル状態と言っていい。
バブルはいつか弾ける。ブームもいつかは終わる。「山高ければ、谷深し」を忘れてはならない。
■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。不動産会社の注意情報や物件の価格評価の分析に定評がある(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収200万円からのマイホーム戦略」(WAVE出版)など。
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