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歯の根管治療用の「リーマファイル」に加え、眼科ナイフ(写真)も世界シェア首位へ
営業利益率34%、高収益企業マニーを支える技術力
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150329-00064612-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 3月29日(日)13時11分配信
栃木のJR宇都宮駅からクルマで30分弱。清原工業団地にある本社で働くマニーの社員は皆、おそろいのジャンパーを着用している。背中には「THE BEST QUALITY IN THE WORLD、TO THE WORLD(世界一の品質を世界のすみずみへ)」のメッセージ。そこには「世界一の品質以外は目指さない」という戦略立案時の基準を掲げる同社の強いこだわりが凝縮されている。
手術用の針の製造を手掛け始めてから59年。マニーは抜群の収益力を誇る医療機器メーカーへ成長を遂げた。売上高は約114億円(前2014年8月期実績)にとどまるが、営業利益率は同34%(同)に達する。
高い利益率を支えているのが、技術力に裏打ちされた製品の数々だ。その一例が、白内障の手術などに使う眼科ナイフ。売り上げは約20億円と全体の5分の1近くを占める。「今期中に(スイスの)アルコンを抜いて世界シェア1位になる見通し」(マニーの井壽秀社長)。
「アルコンや国内の同業他社が似たようなものを作ることはできない」(同)。切れ味の鋭さは他の追随を許さず、多くの眼科医の支持を集めている。眼科ナイフの場合、切れ味が鈍いと眼球を押し続けることで逆に深く傷つけてしまうおそれがあるからだ。
「マニーのナイフはあまりにも切れ味が鋭いので、経験の浅い医師に持たせるのはちょっとこわいぐらい」。千葉・市川の眼科クリニックの院長が冗談交じりにそう話す。
切れ味だけでなく、ナイフが眼球に当たる瞬間の抵抗の度合い、品質のばらつきの小ささ、刃の付け方などもつぶさに検証。“最終関門”となるのが年に2回開かれる「世界一か否か会議」である。
同会議は担当者と経営陣の真剣勝負の場。生産撤退と判断されてしまう可能性もある。眼科ナイフはブタの目を使って試験を行い、他社製品とも徹底比較。むろん、俎上に載せられるのはすべての製品だ。
■ 手術針の15〜20%が目視検査ではじかれる
眼科ナイフの発売は1998年。実はそれ以前に「ナイフ」で痛手を負った経緯がある。板を加工して外科用のメスを製造したところ、カミソリメーカーのフェザーなども相次いで参入してきたのだ。板からカミソリ刃を作る高い技術をもともと有していたライバルには、太刀打ちできるはずもなかった。
「餅は餅屋、針金は針金屋」。板でつまずいたのが転機になった。眼科ナイフでは「針金をプレスする」という本来、得意としていた技術で勝負。それが奏功し、国内では現在7割のシェアを占めるに至った。
今では生産の多くを海外へ移管。主力のベトナム工場などで働く従業員にも、品質にこだわる姿勢が受け継がれている。出荷の最終段階では全製品について、目視による検査を実施する。手術用の針の年間生産は1億3000万本。目視で実に全体の15〜20%がはじかれ、関門を通過したものだけが出荷される。
ベトナムへの生産技術の伝承は、幹部候補らを日本に呼んで一定期間研修させるという「いかにも中小企業的なやり方」(井社長)。だが、規模は「小粒」でも収益力ではれっきとした「世界級」の企業だ。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
松崎 泰弘
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