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中国経済はデフレに突入したか:外資導入で経済成長を続けてきた中国は不動産やインフラの投資低迷がデフレ的状況に直結
http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/701.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 3 月 27 日 17:11:43: Mo7ApAlflbQ6s
 


中国経済はデフレに突入したか
人民網日本語版 2015年03月27日10:10

人民元の対ドル中間レートは今週、3日連続の上昇となった先週に引き続き、急速な上昇傾向を保っている。これに対しては、中国経済はデフレが加速しているのではないかとの報道もある。このほど、消費者物価指数(CPI)の上昇率は全体的に低下し、生産者物価指数(PPI)は36カ月連続でマイナスとなっている。では、中国経済はデフレ時代に突入したのだろうか。国際商報が伝えた。

アナリストによると、中国の物価指数が低い水準にあるのは、国内の経済構造調整も原因だが、外部からの輸入デフレによる影響もある。だが経済構造調整が加速され、実体経済への政策面からの支援が強化されることで、中国経済は来年には底を打って回復に向かうものと見られる。


▽デフレではなく段階的な低迷

「現在の低迷は段階的なものにすぎず、デフレと経済成長の減速はイコールではない」。中国経済がデフレに入ったかについて、首創証券研究開発部の王剣輝・副部長は国際商報の記者の取材に対し、現在の中国経済は段階的な低迷状態にあるにすぎないとの見方を示した。

市場では昨年から、中国経済が「デフレ時代」に入ったのではという声が高まっている。今年の両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)閉幕後、海外メディアはこの問題を李克強国務院総理に直接投げかけていた。デフレに対する注目度の高さがわかる。

人民元の対ドル中間レートは今週、3日連続の上昇となった先週に引き続き、急速な上昇傾向を保持しており、英ロイター社はこれを「輸入から来るデフレ圧力が高まる恐れがある」と報道している。

中央財経大学国際金融研究センターの譚小芬・副センター長は国際商報記者の取材に対し、「通貨の値上がりは理論的にはデフレを起こしうるが、レート上昇が実体経済に影響するには時間がかかる。人民元の上昇が続いているわけでもないので、今回の上昇がデフレを激化させているというのは根拠のない話だ」と指摘する。

譚氏によると、デフレと判断できるのは一般的に、一般物価水準の増加率が継続的に下落し、時にはマイナス成長にまで至る状況である。データでは、CPIが低下を続け、時にはマイナスとなる。「データから見ると、『中国経済デフレ論』は事実と符合していない」。昨年のCPIの前年同期比上昇率は2%で、政府の設けた目標よりは低かったが、依然として成長傾向を保った。

王氏も、「1998年から2002年の第1次デフレの際のCPIとPPIの双方のマイナス成長や第3次産業価格の全面的縮小といった状況は、現在の中国には現れていない」と指摘する。PPIはマイナス成長となったが、CPIはずっとプラス成長で、そして2月の成長率も上昇していた。


▽中国経済は安定化・回復上昇へ

譚氏によると、現在の中国経済はデフレの圧力とリスクは存在しているかもしれないが、インフレ状態への突入にはまだ遠く、中国経済が安定化し回復上昇する潜在力は依然として高い。物価指数が低い水準にとどまっているのは、国内外の市場の需要が比較的弱く、メーカーサイドの債務圧力が増大しているなどの影響を受けたものと考えられる。輸入大口商品価格の下落を背景として、中国経済への外部からのデフレ圧力も高い。

国務院発展研究センターの劉世錦・副センター長も、「中国の現在の物価低迷の原因は成熟エコノミーのデフレの原因とは大きく異なる」と指摘する。中国市場の流動性不足は、ここ30年余りの重化学工業の急速な発展によってもたらされた深刻な生産力過剰によって引き起こされたものと考えられる。

王氏は、「消費者サイドでは、市場の需要は以前と比べれば低迷しているものの、消費は転換期にある。飲食業における高級志向の消費は不景気だが、大衆消費は一層さかんに行われている。不動産取引の熱は引いたが、家賃は上がっている」と分析する。

さらに小規模・零細企業への緩和政策の実施、金融業改革の加速、大衆による起業・革新の奨励、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)などの重大戦略の推進などの措置は、メーカーサイドの回復を安定化・加速し、中国の経済成長の土台を固めるものとなる。

通貨供給から見ると、昨年、外国為替資金残高が前年同期比2兆1200億元(約40兆6800億円)減少した状況の下、広義のマネーサプライ(M2)は前年同期比12.2%増加した。しかも、経済成長率の目標が引き下げられたということを背景に、今年の政府活動報告で確定されたM2の成長目標は12%前後とされている。

王氏は、転換時期に入った中国経済は今後も調整が進み、弱含みの回復の動揺から安定した状態を取り戻し、「来年には底を打って回復に向かうものと見られる」との見方を示した。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年3月27日

http://www.japanese.peopledaily.jp/n/2015/0327/c94476-8869833.html


 

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コメント
 
01. 2015年3月28日 08:07:56 : TWnJxBAq5o

大前研一ニュースの視点〜
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中国投資銀行・中国経済政策・STX大連〜中国投資銀行設立の狙いとは?

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中国投資銀行 仏、独、伊も参加へ
中国経済政策 経済成長目標「7%前後」
STX大連 破産手続

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▼中国が投資銀行を設立したい本当の理由/日本は米国に振り回されるな
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17日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、中国主導で年内発足を目指す
アジアインフラ投資銀行(AIIB)に、フランス、ドイツ、イタリアも参加すると報じました。

英国に続き、欧州主要国が加盟で合意したことは、
投資銀に距離を置くよう働き掛けてきたオバマ米政権の「打撃」になると分析しています。

欧州主要国など様々な国の参加が決まり、
当初の予定を上回り最終的には中国が資本金の3割程度を提供する形に落ち着きそうです。

なぜ、今になって中国がこのような動きを見せているのか?

世界銀行もアジア開発銀行も先進国が牛耳っていますが、
まだまだアジアにはインフラを整備する必要があり、
そこに投資を集中する銀行が必要だ、というのが理由です。

これに対して日米は運営の透明性を問題にしているようですが、
IMFにしろ、世界銀行にしろ、運営の透明性という点では似たようなものだと私は感じます。

そして、中国がこの銀行を設立したいと考える、
より本質的な理由は「中国経済のスローダウンと崩壊」に関係があります。

中国は巨大な建設機械を使い、鉄道、道路、橋などを次々と建設してきましたが、
今や中国経済はスローダウンし、中国の建設市場も失速しています。

このまま巨大な機械を中国国内に鎮座させていても、何も意味はありません。
中国企業に限界が来る前に、早く巨大な機械をアジアに持って行かなくてはいけないと考えているはずです。

ここに来て、日本も参加するような姿勢を見せていますが、
最初から参加表明をしているフランス、ドイツ、イタリアを中国は優遇し、
当初反対姿勢だった日本が優先されることは考えにくいと思います。

日本の態度に一貫性がないのは、米国の意向を受けて態度を決めかねているからです。
何ともみっともない話です。

中国主導の投資銀行に参画するのか、
あるいは別の道を行くのか、明確に態度を決定すべきだと思います。

中国と袂を分かつというのならば、アジア開発銀行で同じようなインフラを作れば良いでしょうし、
もし中国と一緒にやるのなら、中国に次いで資本を入れるくらい積極的にならなければ意味がないでしょう。

注意したほうが良いのは、今、中国は「焦り」を感じており、
そのようなときには、投資判断が間違う可能性は高いということです。

投資するのは良いですが、実際に回収できるのか?
途上国に投資してリターンがあるのか?このあたりを考えると、決して簡単な道のりではないと思います。

その意味でも、中国とは別の道を選び、
アジア開発銀行でアジアのインフラ整備をするというのも、一つの選択肢として検討するべきでしょう。


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▼李克強指標(インデックス)に見る中国の成長率/造船業では日本企業が健闘
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15日に閉幕した全国人民代表大会は2015年の成長率の目標を前年よりも
0.5ポイント低い「7%前後」とする方針を正式に確認しました。

李克強首相は小刻みな政策対応で安定成長を続ける
「新常態(ニューノーマル)」を保つとしながら、この目標の実現も「簡単ではない」と認めました。

人民銀の周総裁が、預金金利の上限撤廃をなくすと発表するなど、
全人代では様々な意見が出たようですが、そもそも気になるのは
中国が公式発表している成長率の数値への疑念です。

中国の場合、GDPの算出にあたり、どのような統計を使い、
どのような計算をしているのかという点が明確になっていません。

中国経済の成長率を測る経済指標に、「李克強指標(インデックス)」と呼ばれるものがあります。

これは、「電力消費」「鉄道貨物取扱量」「銀行融資」といった
実体経済にリンクした数字がどのくらい動いているかを見て成長率を測るもので、
李克強首相が遼寧省で党委書記を務めていた時に着眼していた指標です。

李克強指標(インデックス)によると、直近の成長率は5%程度です。

中国政府が受け入れるかどうかは別として、公式発表の数値に信頼が置けない以上、
こういう指標を使わざるを得ないというのが問題でしょう。

また、李克強首相にはこんな逆風も吹いています。

韓国STXグループ傘下で、中国最大級の外資系造船所STX大連が経営再建を断念し破産手続きに入りました。

李克強首相が遼寧省トップ時代に誘致し、東北振興の目玉事業と位置づけられたプロジェクトですが、
2008年のリーマン・ショックを機に造船不況が深刻化し受注が低迷。

従業員は一時、2万人に達し今も数千人いますが、全員解雇になるとのことです。

李克強首相にとって最大級の痛手であり、中国造船の不況は相当厳しいものがあります。

実は中国だけではなく、韓国の造船もそれほど調子が良くない状況になっています。

一時の中国の勢いを見ていたら、日本も韓国も枕を並べて討ち死にかと思っていましたが、
円安の追い風も手伝って意外と今治造船などが健闘しています。

現在の造船業では、世界最大級のコンテナを積み込めるスーパータンカーが競争優位のポイントになっています。

スーパータンカーの受注状況などを見ると、
日韓で半々ずつという形になっていて、まさにヒュンダイや今治造船が競い合っています。

最近、韓国では日本の競争力に大騒ぎになっています。

韓国のインターネットなどを見ていると、韓国も競合しているように見えるが、
「結局のところ、部品は日本からの輸入に頼っているため、最終的に日本には敵わない」という意見も見られます。

韓国の苦戦どころか、中国はこの競争に参画すらできていないのが実態ですから、
李克強首相にとっても厳しい状況だと言わざるを得ないでしょう。


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