http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/673.html
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1.居住棟の外観。14階建てで全室分譲済み。2.夕食前にバーでお酒を楽しむ居住者。3.モデルルームの室内。
平均年齢69.8歳、半数以上が独身! 「郊外型コミュニティ」の魅力
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150326-00014837-president-bus_all
プレジデント 3月26日(木)10時15分配信
■月10万円で「なだ万」の朝夕食
「老後」といえば、介護の不安が頭をよぎるが、実際に生活が困難になるのは、ずっと先の話だ。生命保険文化センターのまとめによると「要支援・要介護」の認定者は、75〜79歳でも13.5%。80〜84歳は28.4%、85歳以上では58.4%にまで高くなるが、80歳未満では7割以上の人が元気に暮らしている。
それではリタイア後にどこで楽しく過ごせばいいか。60代から老人ホームというわけにもいかない。特に独身や子なし世帯には切実な問題だ。千葉県稲毛市にそんな「アクティブシニア」を集めた新しい形の住宅がある。
2010年に開所した「スマートコミュニティ稲毛」では現在約400人が暮らしている。平均年齢は69.8歳。入居者の半数以上は単身者で、全体の男女比は4対6。昨今入居ペースが上がっていて、2日に1人の割合で入居者が増えている。
運営するスマートコミュニティの宮本雅史会長は、ゲームソフト『ファイナルファンタジー』を制作したスクウェア(現スクウェア・エニックス)の創業者で、投資家としてこの事業を立ち上げた。宮本会長は「高齢者の生活コストを半分に下げることが事業の出発点だった」と話す。
「『月20万円分の生活を10万円で提供する』というのがポリシーです。厚生年金の受給額は平均で月16万円程度。将来の切り下げを見越せば、10万円程度に抑えたい。さまざまなサービスを『共同購入』すればコストは下げられます。稲毛では1000人規模とする予定です。将来的にはこうした暮らし方を当たり前のものにして、高齢者の生活コストを引き下げ、次世代の負担を減らしたいと思っています」
入居条件は50歳以上で、健康的に自立した生活が送れ、コミュニティに参加する意欲があること。住居は分譲形式をとっており、単身者向けの33平方メートルの1Kは1360万円から、2人向けの70平方メートルの1LDKは2750万円から。このほかに入居時には入会金が52万5000円(2人目は半額)と施設利用権利金として147万円(同)が必要だ。初期費用コストは単身者で1560万円、夫婦なら3050万円程度となる。
月々の費用は前述の通り、1人につき約10万円が目安となる。内訳はコミュニティサービス費が4万5000円、朝夕の食費が4万4000円、住居の管理費や修繕積立金が1万3000円程度。このほか住居の水道・光熱費などが自己負担になる。
住居は分譲形式のため所有者の資産となり、売却もできる。高齢者住宅には「終身利用権付き」の施設も多いが、それらは利用権のため、死亡・退去時には無効となり、資産にはならない。
東京歯科大学教授の中村光博さん(62歳)は、11年2月に入居した。単身のため、栄養管理を受けられる点に魅力を感じたと話す。
「住んでいたマンションを売却して、移り住みました。それまで食事は外食やコンビニ弁当がほとんど。ここでは『なだ万』の料理が、きちんとした陶器でサービスされるので、それがありがたいですね。私はゴルフが趣味なのですが、ここでは毎月コンペがあります。友達もできました。65歳の定年までは働くつもりですが、ゴルフ三昧の老後が楽しみですね」
「この施設の要はコミュニティ。ゴルフや釣り、音楽、陶芸、麻雀、ヨガなど、20以上のサークルが立ち上がっています。都市部の住まいは忙しい若い人たちに譲って、引退後は郊外でセカンドライフを生き生きと楽しむ。それがシニアにも、日本にもプラスだと思うんですよ」(宮本会長)
山下知志=文 小倉和徳=撮影
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